クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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プジョー

走りの気持ちいいフレンチ・スライドドア車「リフター」にベッドキットが登場

無加工で車中泊仕様に変身できるディーラーオプションのベッドキットは約25万円。ベッドサイズは1800mm×1200mm

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プジョー・リフターといえば、新しいユーザー獲得に貢献しているという人気モデル「シトロエン・ベルランゴ」の兄弟車で、なおかつ最低地上高を上げたMPVとSUVのクロスオーバーという独自のポジションにあるファンビークルなわけですが、そのリフターに魅力的なディーラーオプションが登場です。

それが、ボディ側は無加工で2名分の就寝スペースを生み出せるというベッドキット。5分割のマット構造とすることにより、格納時はラゲッジの棚として活用でき、さらに後席も使用可能というのはオプションらしいところ。ボディカラーや内装色に合わせて全6色(オレンジ、アイボリー、グリーン、ダークブラウン、ネイビー、ブラック)のモケットから選べるというのも”おしゃれ”にうるさいプジョー・オーナーにはうれしいポイントでは?



車種専用に作り込んだディーラーオプションということで、お値段は250,800円(税込)。受注生産ということで納期は約1.5ヵ月とかかりますが、なかなかに魅力的なアクセサリーの登場といえそう。そして、このベッドキットを装備した特別仕様車が出てくる未来が見えてきたりするのは気のせいでしょうか……。続きを読む

新生ステランティス・グループ。日本市場で人気のブランドは?

7つのブランドを合計した2021年上半期の販売台数は24,505台。プジョーが7,392台でトップ



CASE、100年に一度の大変革などなど自動車業界が激動の時代にあることを示すキーワードを見かけない日はないという感じの昨今ですが、業界再編も待ったなし。なかでもPSAとFCAという2大グループが合体してステランティスが生まれたのは2021年のビッグニュースのひとつ。

そんなステランティスの日本におけるセールス状況が発表されておりました。2021年上半期(1月~6月)のグループ全体での販売台数は24,505台で、前年比46%増。2020年の上半期はコロナ禍でビジネスがほとんど回っていなかったことを考えると、この増加率は不思議ではありません。

それでもJAIA(日本自動車輸入組合)の統計をみると上半期における海外ブランド全体の販売実績は19.8%増となっていますので、ステランティスは輸入車のなかでも突出して伸びているといえるのも事実でありましょう。


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プジョーがハイパーカー「PEUGEOT 9X8」を発表。ウイングレスが斬新なレーシングマシン

量産車に通じる3本爪モチーフの灯火類。エンジンはバンク角90度の2.6リッターV6ガソリンツインターボ

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プジョーが2022年のFIA世界耐久選手権(FIA WEC)でのデビューを目指した、最新世代のハイパーカー「PEUGEOT 9X8」を発表しました。TOYOTA GAZOO RacingがWEC2021年シーズンを走らせているハイパーカー「GR010 HYBRID」のライバルとなるマシンであります。

2022年シーズンに2台のマシンをWECに参戦させるという「9X8」のスペックは次の通り。

PEUGEOT 9X8 – テクニカルデータ
クラス:ル・マン・ハイパーカー(LMH)
全長:5,000mm
全幅:2,080mm
全高: 1,180mm
ホイールベース:3,045mm
パワートレイン:PEUGEOT HYBRID4 500KW (全輪駆動)
リアドライブトレイン:500kW(680hp)、2.6ℓツインターボ90度V6、ガソリン内燃機関+7速シーケンシャルトランスミッション
フロントドライブトレイン:200kW 電動モータージェネレーター+1速減速機
バッテリー:プジョー・スポール、トタルエナジーズ、サフトの共同開発による高密度の900ボルトバッテリー
燃料と潤滑油 :トタルエナジーズ

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シトロエン初のプラグインハイブリッドがC5エアクロスに登場。EV走行距離は65kmを確保

パワートレインの基本は508プラグインハイブリッドと同様のFWD仕様。バッテリー総電力は13.2kWhへ増量されているのがC5エアクロスSUVプラグインハイブリッドの特徴

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電動化を進める自動車業界のトレンドに乗って、シトロエンから初のプラグインハイブリッドが登場。記念すべき初プラグインハイブリッドに選ばれたのはSUVのC5エアクロス、メーカー希望小売価格は550万円となっております。

まず基本となるスペックを記せば、ボディサイズは全長4500mm・全幅1850mm・全高1710mm・ホイールベース2730mmで、車両重量は1860kg。パワートレインは133kW(180PS)の1.6リッター4気筒ターボと81kW(110PS)の交流同期電動機を内蔵した8速ATで構成されたFWD仕様で、システム最高出力は225PS、システム最大トルクは360Nmというのがメーカー公称値。駆動用バッテリーの総電力量は13.2kWhで、EV航続距離は65km(WLTCモード)と発表されております。充電については、普通充電のみ対応とのこと。


フロントタイヤを駆動するパワートレインについては、先日発表されたプジョー508と共通ですが、508プラグインハイブリッドのバッテリー総電力量は11.8kWh(EV航続距離は56km)となっているのが違いでしょうか。こうした差別化の狙いは不明ですが、おそらくメインの仕向け地においてゼロエミッション走行可能距離の求められるスペックに合わせた違いと想像するところであります。



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プジョー508にFWDのプラグインハイブリッドが誕生。4ドアで607万8000円

180PSの1.6リッターガソリンエンジンと8速ATに内蔵した110PSの電動モーターでシステムトータル出力225PS、システム最大トルク  360Nm。リチウムイオンバッテリーの総電力量は11.8kWh、車両重量1790kg

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プジョーのフラッグシップである508/508SWがマイナーチェンジを発表。ガソリンターボとディーゼルに加えてプラグインハイブリッドを設定すると同時に、グレード構成の見直しを行い、全車GTグレードに統一しております。つまりADASを充実させ、トリムラインなどの仕様を共通として、パワートレインの好みでグレードをチョイスできるようにしているというわけ。

パワートレインは以下の3種類

  • 1.6リッターℓ直列4気筒ターボ 133kW/5,500rpm(180ps) 250Nm/1,650rpm
  • 2.0 リッター直列4気筒ターボディーゼル 130kW/3,750rpm(177ps) 400Nm/2,000rpm
  • ハイブリッド:1.6リッター直列4気筒ターボ 133kW/6,000rpm(180ps) 300Nm/3000rpm + 交流同期電動機 81kW/2,500rpm (110ps)  320Nm/500-2,500rpm
ハイブリッドのシステム最高出力は225ps、最大トルクは360Nmと発表されております(フランス本社公称値)。

いずれもトランスミッションは8速ATで、ハイブリッドはトルコンの代わりにモーターと多板クラッチを置いたタイプ。公表はしておりませんが、アイシンのシステムと予想されるなかなかに凝ったワンモータータイプのハイブリッドといった印象であります。


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SUVの流行には歩行者保護性能と関係あるのでは、という仮説

エンジンフードが高く、オーバーハングが伸びてもスタイリングへ悪影響の少ないSUVを選びたくなる?

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今回のテーマは「世界的なSUVムーブメントの背景」。上の示したイメージカットは先日試乗の機会を得たプジョーのコンパクトSUV「2008」ですが、こちらのボディは全長4305mm・全幅1770m・全高1550mmと偶然ながら日本で使いやすいサイズ感で、それでいて最低地上高は205mmを確保していることでSUVらしいシルエットを成立させているのは評価ポイントでは?

そして、こうしたSUVらしいスタイルの評価が高くなった背景のひとつに、歩行者保護性能のレベルアップが求められていることがあるのでは、というのが自分なりの仮説。一般論でいえば、歩行者保護性能を高めるにはバンパーの攻撃性を抑えるためにフロントオーバーハングは長くなり、また衝突時に歩行者の頭部への攻撃性を抑えるためにはエンジンフードが高くなる傾向にあります(いずれも硬い部分までの空間を確保するのが狙い)。

そうした時代の要請に応えると、どうしてもボディのシルエットが厚ぼったくなってしまうのは致し方ないのですが、そこにあえてロードクリアランスを上げることで車高が低いほうがスマートという価値観を崩し、さらに大きめのタイヤを与えることで足元とボディのバランスを取ることのできるのがSUVスタイル。それを市場がスタイリッシュと感じていることが、いまのブームにつながっていると思うわけです。あまりにも単純化しすぎたロジックかもしれませんが……。


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