クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

フルモデルチェンジ

新型センチュリーはSUVに非ず。どこを目指したフォルムなのか?

変わり過ぎた新型センチュリーが話題騒然。先入観を排さないと真意を理解するのは難しい

IMG_4909

世界初公開されたトヨタのフラッグシップにして、国産車では唯一といえる生粋のショーファーカー「センチュリー」。先日、世界初公開された姿が自動車ファンの間でおおいに話題となっているようです。

下半身をシルバーに塗り分けた姿は、たしかにセンチュリーの伝統を受け継いだものですが、ずんぐりむっくりとした塊感のあるフォルムは、クロスオーバーSUV的。前々からセンチュリーのSUVバージョンが登場するという噂があったこともあって、この新型センチュリーをSUVムーブメントに迎合したバリエーションと理解する向きも少なくないよう。

しかしながら、メディア向け発表会で取材した小生の印象はSUVを目指して生まれてきたフラッグシップではない、というのが第一印象。あくまでショーファーカーとしての乗降所作にこだわるといったアプローチから生まれたパッケージが、新型センチュリーを生み出したと感じたのでありました。

そのあたり詳しくは、以下のコラムをご覧いただきたいのですが、ポイントを抜き出せば”100年先まで通用するショーファーカーのパッケージを考え抜いた結果”が、新型センチュリーといえるのではないでしょうか。

パッケージという視点で新型センチュリーを見ることができてこそ、その真意と真価を理解できるのかもしれませんが、さて?



そのほか、新型センチュリーに関するコラムを書いていますので、お目通しいただけると幸いです。続きを読む

徹底したキープコンセプトながら箱→樽→台へ進化する第三世代N-BOX

新型N-BOXは単なるキープコンセプトじゃない。フォルムの変化は後ろ姿でわかる!

いまさらながら、新型N-BOXについての感想をお伝えします。

すでに多くのレポートがあがっておりますので、ご存じのように「日本でもっとも売れているクルマ」ことホンダの軽自動車N-BOXが今秋のフルモデルチェンジを前に、そのスタイリングやコンセプトを公開。

グランドコンセプトは『HAPPY Rhythm BOX』、”わたしも、家族も、日本も、ハッピーになれる”新型車を目指しているというのは、クルマから日本を元気にしようという意思が感じられるもので、その心意気やよし! といったところでしょうか。

 IMG_4659  

個人的に注目しているのは、とても丁寧に作り込まれた光を発するテールレンズと、その形状が生み出すフォルムのイメージ。振り返れば、初代のテールレンズはスクエアを強調したもので、車名の通りに箱型であることを強調していました。そして2代目ではテールレンズ部分をボディから張り出すように見せることで樽型でワイドな雰囲気を演出しておりました。新しい3代目N-BOXのテールレンズはスーッと上に伸びた意匠かつ、スタンスを効かせた形状のバンパーと合わせて、いわゆる末広がりを強調した台形のフォルムとして、安定感を表現するといった風に進化。キープコンセプトといっても並べてみると、目指している姿が異なっていると感じられるのでは?

IMG_4703

こうした印象を含めて、新型N-BOXについてのコラムも多数寄稿させていただきましたので、ご一読いただけますと幸いです。









なお、いずれのコラムもサムネ画像は標準系N-BOXが使われていますが、ホンダによると直近での販売比率は標準系:カスタム系=4:6となっているそうで、高価なカスタムのほうが売れているとのこと。新型N-BOXの開発では、ニッポンのファーストカーという目標もあったようですが、なるほどセカンドカーという括りから飛び出しているのがN-BOXのポジショニングなのかもしれません。





続きを読む

ミニバンキング「アルファード/ヴェルファイア」が統一されずにフルモデルチェンジ

トヨタのフラッグシップミニバンはアルファードに統一される予定が、ヴェルファイアは異なる個性で生き残った件

IMG_4509

ミニバンの最上級モデルとしてだけでなく、いまやショーファーカーとしても強いニーズを集めているトヨタ・アルファード/ヴェルファイアがフルモデルチェンジを果たしております。

従来モデルはトヨタの販売チャネル統合にあわせて、実質的にアルファードに一本化した販売戦略で、ヴェルファイアはフェードアウトするのかと思いきや、それぞれの個性を強調したカタチで2モデルのフルモデルチェンジとなったのは意外だったという方も多いのでは?

そのあたりの状況については下にリンクを貼ったWEB CARTOPへ寄稿したコラムでもまとめているのですが、アルファードの価格帯が540万円~872万円、ヴェルファイアは655万円~892万円となっているあたりから、単なるバッジエンジニアリングの姉妹車ではなく、同じアーキテクチャーから2つの個性が誕生したと理解すべきなのかもしれません。








続きを読む

新型車 スバル・クロストレックはパワートレイン1種、2グレード構成になりそう

グレード名は未公開ながら、17インチのエントリーグレード、18インチの上級グレードを設定する

IMG_3333

先日、こちらでも紹介したようにSUBARU XVあらため「クロストレック」が世界初公開されました。



全体的なイメージとしては、基本アーキテクチャーはプラットフォーム、パワートレインともにキャリーオーバーで、スタイリングもキープコンセプト。そこにレヴォーグなどの上級モデルに採用したメカニズム(インナーフレーム構造、11.6インチ大型センターインフォメーションディスプレイなど)を追加することでレベルアップしたニューモデルといったところでしょうか。

現行モデルのXVは1.6リッター水平対向エンジンと2.0リッター水平対向エンジン+マイルドハイブリッドという2種類のパワートレインを積んでいますが、新型クロストレックのパワートレインは2.0リッターマイルドハイブリッドのe-BOXER一択となるよう。グレード構成についても、エントリーグレードと上級グレードの2タイプを軸とする模様です。



続きを読む

SUBARU XVあらため「CROSSTREK(クロストレック)」が日本で世界初公開

プラットフォームやパワートレインはキャリーオーバー、全長は短く、全幅と全高はキープ。扱いやすさは維持したクロスオーバーSUV

IMG_3325

SUBARUの北米におけるドル箱モデル「CROSSTREK(クロストレック)」がフルモデルチェンジを日本で世界初公開されております。日本的には「SUBARU XV」がフルモデルチェンジを機に、グローバル統一ネームに改名したという捉え方もできるかもしれませんが、クロストレックというブランニューモデルとして、新しいユーザー層にも訴求しようということでしょうか。




日本で発表されたプロトタイプのボディサイズは、全長4480mm・全幅1800mm・全高1580mmで基本的には従来モデルと同等もしくは数mm小さいくらいのサイズ感。フルモデルチェンジによってボディが大きくなってしまうクルマが多い中で、取り回し性をキープしているというのは、このクラスのSUVとしては価値ある判断では?




もうひとつ注目したいのは、ステレオカメラを使った先進運転支援システム「アイサイト」に広角単眼カメラをプラスすることで歩行者などの飛び出しに対応する能力を高めていること。これは2030年にスバル車による交通死亡事故ゼロを目指すという同社の目標を達成するために必要な進化ということですが、そこそこ手頃なボディサイズと合わせて高齢ドライバーにおすすめしたいモデルの最右翼といえるかもしれません。



続きを読む

ハイブリッドの最上級グレードでもアンダー300万円のシエンタは売れること間違いなし

価格設定でもルックスでも、なりふり構わずカテゴリートップを狙いに来たというのが第一印象

20220823_01_06_s

スモールミニバンとか、Sクラスミニバンとか、いろいろ呼びかたはありますが、ホンダ・フリードに後塵を拝する状況だった同カテゴリーにおいて、トヨタが本気でトップを奪いに来た…それが2022年8月23日に発表された新型シエンタの情報を目にしたときの第一印象でした。



ヤリスやアクアで鍛え上げたパワートレインは、ハイブリッドのFF車で28.8km/L(WLTCモード燃費)という好燃費。全長・全幅はそのままに全高をあげてそのぶん室内高も稼ぐというパッケージへのこだわり。なにより流行のフレンチミニバンを思わせる「シカクマル」コンセプトのエクステリアは抜群の商品力だと思うのでありました。





 続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ