クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

ビート

さよなら「ヤチヨ」。八千代工業よ、永遠なれ!

ケイレツ以上の深い関係といえる八千代工業をホンダは手放すことにした

IMG_1056

ホンダが八千代工業をTOBをかけ、インド系の外資企業へ売却するという発表が、いわゆる【悲報】という視点で話題となっているようです。

八千代工業といえば、ホンダ創業初期から関係の深いサプライヤーであり、かつてアクティ、ビート、ライフ、S660などの軽自動車を生産委託していたほど切っても切れない間柄と思われていた、ケイレツを超える系列企業でした。

自動車業界のEVシフトは、そんな八千代工業でさえ子会社として守っていけない状態にホンダを追い込んでいるという見方もあれば、ホンダ自身が脱エンジンを押し進めていることが誤った判断ではと批判する見方もあるようです。

小生としては、以下のコラムでも触れたように『「早い者勝ち」の精神がホンダに連綿と続くDNAだとすれば、ZEVシフトに向けた系列再編は、まさしくホンダらしい判断といえそう』というのが八千代工業・売却についての総合的な印象ではあります。

 続きを読む

ホンダS660、累計生産3万8916台でファイナル

ビートの総生産台数3万3892台をS660は超えることができたがペースは少々スローだった

image

一年前に生産終了を発表していたホンダのオープン2シーター軽スポーツ「S660」。残念ながら、生産終了という判断が覆ることもなく、2021年度をもって、その生産が終わってしまいました。

そしてホンダから発表された累計生産台数は3万8916台でありました。


ビートの総生産台数は3万3892台でしたから、ほぼ同じくらいの販売規模となったわけですが、個人的には完全に予想通り。2シーター軽スポーツの市場がそのくらいという考察は、過去に何度もコラム記事として記しているので、いまさら言うまでもありませんが、参考までにリンク先の過去記事もご覧ください。

IMG_3551

続きを読む

1980年代の大気汚染ぶりを、昔のスクーター動画から思い出す

50cc原付スクーター最強、ホンダ・ビートの速さの秘密は可変チャンバーシステムにあり



先日、こんなツイートをしました。
軽自動車と原付というそれぞれのカテゴリーでエントリーとされている車種に同じ名前を使うというのは、その名前が持つキャラクター(親しみやすさなど)に似た部分があるのでは? という思考実験をしようかと考えてのツイートでしたが、それはさておきホンダ・ビートといえば軽自動車としては世界初のミッドシップでモノコックボディのオープン2シーターであり、原付スクーターでは「世界初の水冷2サイクルエンジンを搭載」したスポーツモデル。メカニズムへのこだわりという点でもキャラクターが似ていると思うわけです。

それにしても原付スクーターのビートが誕生したのは1983年、軽自動車のビートは1991年ですから、ほとんど間を置かずに名前を”使いまわした”わけで、それでもネガティブな印象がなかったのも、ビートという言葉の響きゆえでしょうか。ちなみに、軽自動車のビートについていえば、直前まで「デュオ」という名前が有力候補として検討されていたという話もあり。こちらも「ディオ」というスクーターと響きが似ているのは偶然ではないでしょう。ホンダには小さいバイクやクルマに似合う名前(響き)というノウハウがあると思われるわけです、ハイ。



続きを読む

黄色いスポーツカー、あなたはどんなクルマを思い浮かべますか?

2020年秋、イエローボディのシビックタイプRが登場。DC2後期型を思い出すのはオールドファンだけ?
1582091786929

シビックタイプRに200台限定のリミテッドエディションが登場、初代TYPE Rを想起させるカラーのサンライトイエローⅡを設定するということで話題となっております。個人的には初代シビックタイプR(EK9)というよりは、インテグラタイプRの後期型(00モデル)でサンライトイエローが追加設定されたことが印象深かったり。

タイプRに限らず、ホンダのスポーツカーといえば、古くはビート(これは純粋なスポーツカーかどうか、議論があるでしょうけれど)、NSX、S2000、S660とイエローボディの設定は定番といえるもの。そういえば現行NSXも2020年モデルになってイエローが復活しております。スポーツモデルらしい色を限定車に設定するというのは、イメージアップにもつながる正統的な設定といえるのでは?



続きを読む

ホンダ・ビートの純正部品、再販宣言。

ホンダがビートのパーツ再販宣言。ネオクラシックを楽しめる時代になった
931dfc5a.jpg
したばかりですが、ホンダもビートのパーツ再販を宣言であります。このタイミングですから、他社の動きに追従したというよりも、同様のニーズを市場から得て、それがビジネスとして成立するという結果が出ての決断・動きでありましょう。
しかも専用WEBページを立ち上げるほどの力の入れよう。まずは5品目からですが、今後も増えていくというのはオーナーにとって朗報。さらにいえば、今後の部品製廃の可能性が少なくなったということが、さらなる朗報といえましょうか。

さて、本質的にはこうしたビジネスが成立するのは、市場があるからであります。どんなに名車であっても数が少なければ、一つひとつのパーツの価格が高くなってしまい非現実的でありますし、メーカーとしても在庫リスクなどが大きくなってしまいます。

一部報道によれば、現存しているビートの台数は2万台余り(残存率は1/3程度でしょうか、26年前にデビューしたクルマとしては驚異的)。そういえば、ユーノス・ロードスターも同じくらいの台数が国内に残っているらしく、そのあたりの母数がメーカーによるレストア的ビジネスが成立するラインになるのかもしれませんが、さて?
というわけで、ここに貼った画像は、2008年に刊行した「Hondaビート完全メンテナンスファイル」の表紙を、この手のクルマに強いショップ「コージーライツ」協力の元に撮影した際、フォトグラファーの脇から当時のケータイでパチリとしたもの(だったはず)。たしか絶版本になっているはずですが、このタイミングで再販してみては? と思ってみたりするのでした。印税契約ではないので、再販したからといって当方に何かが入ってくるわけじゃありませんが(汗)




精進します。
  




人気ブログランキング

Honda S660 、どちらかと言うとビートよりカプチーノ寄り

image

都内・高速道路・市街地…S660を30kmほど乗ってみての感想を。

たしかに、エンジン音は後ろから聞こえてきますし、例のリアウインドウを開けると熱気も入ってくるので、ミッドシップであることは間違いなく体感できるのですが、20年前のミッドシップにありがちだった不安な感じはほとんどなく。

たしかにフロントの軽さはありますが、その一方でリア駆動ならではのリアの落ち着いた乗り心地。ミッドシップ軽自動車(乗用車限定)でいえば、ビートよりもAZ-1よりも、三菱アイに近いシャシーの印象でありました。

エンジンについては、タービンの性格が影響大でありまして。キャラクター的には日立タービンのスズキK6Aに似ている感じあり。

トータルでは、カプチーノ後期(EA21R)の乗り味を思い出すものだったのは、意外な発見だったのでした。

そして、巷の評判通り、たしかに目立った欠点はなし。いまのところ、唯一気になっているのはエンジンヘッド周りから聞こえるメカニカルノイズの音作りくらいでしょうか。

そういえば、S660のデビューに合わせて発行された2冊の本に寄稿させていただきましたが、かなり売れている(増刷したとのウワサも)そうで、それだけ注目度が高いクルマに相応しい仕上がりであることをあらためて納得。

ただ、歩道をあるく小学生の視線は期待していたほどは集められなかったようではありましたが…(汗)




精進します。








記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ