クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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パリ協定

フォルクスワーゲンのフル電動SUV「ID.4」の生産が始まった!

カーボンフットプリントはゼロ! 後輪駆動のSUVは2020年9月末に公開される



カーボンニュートラルでなければ生き残れない時代に向けて、2050年までには完全にカーボンニュートラル企業となることを宣言しているフォルクスワーゲン。すなわち、生み出すクルマたちもBEVなどのゼロエミッションビークルになるというわけで、BEV専用のサブブランド「ID.」をスタートさせております。そのブランドの第二弾となるSUV「ID.4」の生産が始まったということで、ティザー的な情報公開が始まりました。といっても、まだまだ姿は完全に見せるわけでなく、かといって完全に隠しているわけでもなく。チラリズム的なティザーぷりは、たとえBEVになってもPR手法は昔ながらだなあと思わせるのでありますが……(汗)





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CO2排出量の制限と経済発展を両立させるCO2処理というアプローチ

新たに出したCO2を確実に処理できれば、いくらでも排出できる?
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パリ協定からのCO2排出量削減という課題に対して、少なくとも自動車業界としては電動化を進めているものの…といった状況でありましたが、国連気候変動サミットにおけるグレタ・トゥーンベリ氏の鬼気迫る演説によって、あらためて気候変動への対応が急がれるというムードになっております。CO2排出と気候変動の関係についての議論は置いておくとして、ひとまずCO2排出量を削減し、大気中のCO2濃度を下げなくてはならないとすると、ほとんど経済活動ができなくなる(結果的に人間を減らすしかない)という話もあるようです。しかし、それは対策としては下の下でしょう。経済活動と環境対応を同時に行なう方法はないものでしょうか。

たとえばCCS(Carbon dioxide Capture and Storage 二酸化炭素回収貯留)というテクノロジーがあり。発電所や工場の煙突から排出されるCO2を、その段階で捕まえ大気放出することなく、なんらかの方法で貯め込んでおくというものであり、コストを無視すれば実現可能な技術。当然、コスト(投入エネルギー)が現実的なレベルでなければ普及しないでしょうし、環境対策として有効にならないわけですが、少なくとも排出段階でCO2をあらかた捕捉できるとすれば、経済活動と環境対応は両立する可能性が高まるわけです。

さらにいえば、CO2を貯留するのではなく炭化水素燃料としてリサイクルできれば(もちろんエネルギー収支があっていないと無意味ですが)さらに良しといえそう。化石燃料を使う工場で捕えたCO2を再生可能エネルギーによって燃料化して、別の用途で使うというサイクルが合理的に成立すれば、実質的には新たにCO2を排出したとはカウントせずに済みますから。
再生した燃料でクルマを走らせるというのもありかもしれませんが、それですべてのニーズを満たすというのは難しそう。自動車においては走行状態で機能するCCS的なテクノロジーを搭載するよりも、大元でCO2を捕まえてしまうほうが合理的でしょう。つまり、自動車単体として見るとCO2を出す内燃機関は消滅して、電気や水素で動くゼロエミッションビークルが中心になるであろうと考えられるわけです。



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