クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ハイブリッドカー

ハイブリッドカーやEVにおいてのパドルシフトの必要性とは【リメイクコラム】

ハイブリッドカーに備わるパドルシフト、多くは回生ブレーキの強弱をコントロールするため

ステアリングを握ったまま、指先だけでシフト操作のできる「パドルシフト」は、いまや軽自動車にも備わっているくらい珍しくない装備だ。1980年代後半にフェラーリがF1マシンに採用したことで認知度が高まったこともあり、スポーツ走行に効果的なアイテムといった印象が強い。

しかし、エコカーの代表といえるハイブリッドカーやEVにも、そんなパドルシフトを備えたクルマがある。果たして、どのような役割を担っているのだろうか。

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2021年12月にフルモデルチェンジしたプラグインハイブリッドカー「アウトランダーPHEV」にもパドルレバーが備わっている。その役割は回生ブレーキの効き具合をB0~B5までの6段階で調整することだ

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新型アクアは、現代の「ターセル/コルサ」にキャラチェンジした!

初代アクアの最終型は182万~213万円の価格帯だったが新型では198万~240万円。ヤリスハイブリッドの200万~230万円より微妙に高くなっているのがポジションチェンジを示す

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トヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」が10年の歳月を経て、2代目へとフルモデルチェンジ。この10年で電動化は当たり前の時代となり、ハイブリッドカーは電動車両の入門レベルという風に変わったと思うのですが、そうした時代背景に合わせて新型アクアはキャラを微妙に変えてきたなというのが第一印象。



それを明確に示すのが価格帯で、新型アクアのビジネス用グレード「B」のメーカー希望小売価格はFFが198万円/4WDが217万8000円。一般ユーザー向けエントリーグレード「X」はFFが209万円/4WDが228万8000円、そして最上級グレード「Z」ではFFが240万円/4WDが259万8000円となっているのでした。

同じ1.5リッター3気筒エンジンを積むヤリスハイブリッドの価格帯は、FFで199万8000円~232万4000円、4WDは224万1000円~252万2000円となっております。ヤリスハイブリッドのスターティンググレードは「X」になっておりますから、同じグレード名で比較すると10万円弱アクアのほうが高い設定になっているというイメージでしょうか。

初代アクアの最終モデルの価格帯がカタログ設定グレードで181万8300円~212万6300円だったことを考えると、明らかに新型アクアはマーケットポジションにおいて従来モデルとは異なる立ち位置になった、つまり「もっとも手頃なハイブリッドカー」というポジションをヤリスハイブリッドに譲り、少し上級移行したと捉えるのが妥当では?

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Bセグメントで280万円オーバー? 日産ノートe-POWERが売れている!

年末年始の休暇を挟んだ、最初の一か月で20,044台を受注。新型ノートがスタートダッシュをきめた!

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日産自動車の、新時代のリバイバル戦略の象徴となるであろうノートe-POWERが売れています。同社の発表によると、2020年12月23日の発売開始から2021年2月1日までの、約1か月での受注台数は20,044台。これは月販目標の約2.5倍ということで、好調といえば好調ですが初期受注としては若干物足りないという印象もあり。とはいえ、コロナ禍ですからまずは月販目標を大きく超えたことを良しとすべきなのでしょう。むしろ、e-POWERというハイブリッド仕様だけに絞ったことで価格帯があがり、スターティングプライスでも200万円超のBセグメントになったことを思うと大健闘というべきかもしれません。





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ユーザーニーズに全力で応えたトヨタ・アクアのビジネスパッケージ

グレー内装にフルフラットデッキボード、働くハイブリッドカーとして機能を厳選

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2011年のデビューから、もう何度目の商品改良になるのでしょうか。トヨタのコンパクト・ハイブリッドカー「アクア」が2019年7月1日にマイナーチェンジを受けております。アクアといえばハイブリッドカーながら200万円を切るお手頃価格で幅広いニーズに応えているモデルで、デビューから8年近く経ってもハイペースで売れているわけですが、今回のトピックスはビジネスユースに特化した特別仕様車を設定したこと。

特別仕様車 S“Business Package”は、Sグレードをベースに、ビジネス用途に合わせて装備を厳選したほか内装色ナチュラルグレーを採用しました。また、衝突回避支援パッケージ Toyota Safety Sense、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、荷物の積載に優れたフルフラットデッキボードなど、安全・安心・便利機能を特別装備し、様々なビジネスシーンでの活用に適した仕様としました。なお、外板色はスーパーホワイトⅡを含む全3色を設定しました。

そのお値段は消費税8%込みで191万7000円。燃費性能を考えると営業車としてのメリットもあるわけで、この価格であればハイブリッドカーだから高いという印象も受けなさそうであります。ちなみに、真の働くクルマであるプロボックスのハイブリッド仕様は196万5600円でありますので、それほど価格差があるわけではなく、外野的にはカニバリすることが心配になりますが、そのあたりも計算済みでありましょう、トヨタのことなので。


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ホンダと大同特殊鋼の「重希土類完全フリー磁石を使ったハイブリッド車用モーター」

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2016年秋に登場予定のホンダのコンパクトミニバン「フリード」に、レアアースフリーのネオジム磁石を用いた駆動モーターを採用するとの発表あり。
大同特殊鋼株式会社と本田技研工業株式会社は、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化し、Hondaは、今秋発表予定の新型「FREED(フリード)」に採用します。
手短にすると、製法と形状をダブルで工夫することでレアアースを使わないネオジム磁石を量産できた、という話。すなわち大きな資源リスクを回避したわけですが、よくよくリリースを見てみると、生産はダイドー電子でなければできないようですし、その材料もカナダの特定社から手配しているということで、調達の自由度が上がったという印象は受けないのですが……。いや他のサプライヤーに対する選択肢の提示という点は優位でしょうし、もちろん、カントリー・リスクを考慮すると、十分に調達面でのアドバンテージがあるということなのでしょうけれども(汗)

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それにしても、現物を見るのが楽しみなモーターであります、ハイ。

精進します。
  







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50プリウス、2016年3月に3万1434台をセールス!

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自販連の通称名別販売台数ランキングが更新され、2016年3月のデータが発表されたわけですが、新車が売れないというトレンドの中、トヨタ・プリウスは2位のアクアに8000台以上の差をつけた、ぶっちぎりの3万1434台で、安定の4か月連続トップ。

結果が全てというのは極論だとは思いつつも、この数字を見ていると、市場が求めている製品を提供できているのだなあ、と思うことしきり。

燃費性能(燃料代の差額)で価格差云々というのは、そもそも中古車を買ってくることまで含めて考えればナンセンスな比較ですので、単なるコストだけにとどまらない、ハイブリッドありきの市場トレンドであることを、あらためて感じるのでありました(汗)

もっとも、プリウス(トヨタ)の場合は単なるハイブリッドではなく、2モーターでシフトショックの存在しないハイブリッドであることもアドバンテージのひとつで、その魅力が初代モデルからずっと拡大しているということは、CVTを求める市場性とも関連しているような気もしないではないのですが、さて?

精進します。








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