8.0:1~14.0:1までシームレスに圧縮比を可変できる日産VCターボエンジンがついに市販開始!
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「VCターボ」エンジンは世界初の量産型の可変圧縮比エンジンです。可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化します。2.0リッターターボチャージャー付きガソリンエンジンのパワーと、4気筒ディーゼルエンジンの特徴である力強いトルクと高い効率性を併せ持つエンジンです。
正直、モーターショーのコンセプトであれば可変圧縮比といわれても「そういうアイデアもありますね!」と素直に思えるのですが、市販となると「どこまでメリットが出てくるのか」「ドライバビリティに違和感はあるのか、ないのか」「耐久性、メンテナンス性などはクリアしたのか」などなど様々な疑問(愚問?)が浮かんでくるのであります、正直。

なにしろVCターボエンジン発表時のスペックでは圧縮比が8.0:1~14.0:1まで連続可変するとありますので。ヘッド容積などの数値が不明なので、どれだけ上死点位置を変えるのか計算することもできませんが、ヘッドガスケットの厚みで圧縮比をコントロールする感覚でいうと、5.0~6.0mmくらいは上下するはずで(2007年の発表資料によると上死点位置は5.6mm移動)、割合に筒内圧が高いであろうターボエンジンで可変圧縮比を実現したということは、リンク類や位置を保持する機構などの負担がありそうと感じる部分もあるものですから。

そんなわけで、日産VCターボエンジンには興味津々で、その走りを味わってみたいと思うところですが、そんな機会はないだろうなとも予想するところ。QX50自体は日本導入されないでしょうし、インフィニティ販売網も国内では展開していないので、これだけ凝ったエンジンをブランディングの一環として販売するメリットはなさそうですし、QX50はエンジン横置きプラットフォームなので、早々にスカイラインに積むということもなさそう。かといって、このエンジンを味見するためだけに渡米するほどの甲斐性も予算もありません(汗)

参考リンク
VCターボエンジン テクニカルインフォメーション
http://www.nissan-global.com/JP/NRC/FIELDS/vct-engine01.html

せめて「トルクダイオード」の勉強でもしておこうと思うのでした(大汗)

精進します。
  




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