クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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デリカ

【朗報】三菱デリカミニが示した! アライアンスにおける個性の出し方

もともとは日産の施設主体で開発した軽自動車アーキテクチャーでも三菱のテストコースを使えばデリカ味を出すことができる

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三菱の軽自動車といえば、日産とのジョイントベンチャーNMKV(日産・三菱・軽・ビークルの意味)によって開発されているのは周知の事実。さらにいえば、両社の現行・軽ラインナップについては日産主体で開発したアーキテクチャーを使っているのも知られている話なのでは?

そんなアーキテクチャーベースでありながら、デリカミニの走りはたしかに三菱テイストが色濃く感じられるものでありました。はたして、その理由は「三菱の伝統を培ってきた”岡崎”で仕上げをしたこと」が効いているというのが三菱サイドの言い分。そのあたりの情報を整理してみたのが、以下のコラムです。

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デリカミニは軽スーパーハイトワゴン・クロスオーバーSUVの決定版かつ本気仕様

デリカミニ4WDターボの走りは期待以上に三菱SUVテイストだった!

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2023年、話題のニューモデルといえる「デリカミニ」。言わずもがな、三菱自動車の伝統的なデリカ・ブランドを与えられた軽スーパーハイトワゴンであります。

自動車コラムニストとして商業メディアで活動している小生も、事前に発表された内容やエンジニアへヒアリングした情報を整理したコンテンツをWEBメディアや紙媒体に寄稿させていただきました。



そんなデリカミニは2023年5月に発売開始、さっそくナンバーがついたということで試乗する機会を得たのでした。残念ながら試乗日は激しく雨が降っていたのですが、おかげでウェットのジャリ道というSUVの走破性に頼りたいシチュエーションでの”デリカらしさ”を体感できたのは、ますますの好印象につながったかもしれません。



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実燃費とモード燃費の乖離ってなんだろう?

いろいろ話題の三菱。先日デリカD:5ディーゼルに乗った際には、平均速度46キロでの燃費13.9km/L というモード燃費(13.6km/L)超えを達成したこともありました。もちろん、JC08モードの平均速度(およそ24km/h)と異なるので、まったく違う条件での話ではありますが。

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別に、三菱を擁護するとかではなく、走らせ方や環境によっては、モード燃費を超えることは珍しくないのでした。

ゴルフにたとえると、120ヤード飛ぶクラブだから絶対に120ヤードしか飛ばないわけではなく、個人差もあれば、風向きの影響もあるでしょうし、ミスショットもあるのは容易に想像できるところ。モード燃費というのも、同様で無風状態での限定的なシチュエーション(とはいえ条件設定としてはリアルワールドに近づけようとしたもの)での話であって、そうした試験が万人にとって普遍的で絶対的な条件となることはあり得ないわけです。

だからこそ、条件次第、乗り手によってはモード燃費を超えることも珍しくなく。その意味では、モード燃費は良くも悪くもあてにならないという話。少なくとも、モード燃費の計測ではエアコンやカーナビなどはオフなので、エアコンを入れただけでもモード燃費から悪化するのは当たり前の話なのであります、エエ。

そして、今回の三菱自動車工業における虚偽の数値を不正に用いたというのは、追い風参考記録を正式記録として申請したような話であり、試験の信頼全体を損ねる行為でありますから、国土交通大臣が怒っているのも当然の話。

コンビニやパーキングエリアの駐車スペースで、エアコンを入れたアイドリング状態で、お弁当を食べている……そんなシチュエーションも含めての実燃費という話であれば、それはそれでナンセンス。燃費というからには走っているという条件以外を考慮すると個人差が大きくなり過ぎると思うのですが、さてはて。


精進します。








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デリカD:5のパッケージ、これなら10年は戦える……(汗)

平均速度46キロでの燃費13.9km/Lというリアルドライブでの燃費数値を披露した8人乗りミニバン 、三菱デリカD:5 ディーゼル。2007年デビューのクルマと思えないほど不満の少ないパッケージで、最新のライバル(SUV的ミニバンとしては孤高の存在ともいえますが)を時に上回る使い勝手は、意外といっては失礼ですが、十分にトップランナーといえる状態と感じたのでありました。

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先般の国交省と環境省によるRDEテストにおいて微妙な結果となったクリーンディーゼルですが、少なくとも走りの面においては重量級のミニバンとしてはアドバンテージのあるものでありますし、パッケージとパワートレインという要素からすると、まだまだ一線級のミニバンといえそう。かつて『10年品質』というキャッチコピーで販売されたクルマもアリましたが、まさに10年戦える設計なのだと感じた次第。

とはいえ、走行中に窓を開けると入ってくるエンジン音の非乗用車感(言い換えればトラック的)は、レジャービークルとしてはちょっと興ざめなポイントで、その改善があると商品力もグッと上がりそうな気もしますが、さて?

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とはいえ、遠からずデビュー10周年を迎えるわけですが(汗)



精進します。

【追記】
上記の本「2016年ミニバンのすべて」でも触れていますが、座り心地よい3列目シートが格納時には重量級のネガを感じさせるのは気になるところ。電動とまでは言わずとも、なんらかのアシストは必要だとは思うのは時代のせいでしょうか。








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存在感あるパドルながらジャマにならない塩梅の良さ

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2ペダル車においてステアリングから手を離さずにシフトチェンジの可能な「パドルシフト」というアイテムは、いまや珍しくないわけですが、個人的にはパドルシフトへのニーズは少ないのです。

レーシングカーならまだしも、市販車においてはパドルとウインカーレバーの距離感によっては使いづらいこともあるのが、その理由。ステアリングをがっちり握るようにすればいいのでしょうが、基本的にはゆったりと握っている自分にとっては、パドルとレバーの距離感が狭く感じることもありますので。もちろん、メタボ体型ゆえに指が無駄に太いからという個人的理由もあるわけですが(汗)

というわけで、画像は久しぶりにドライブした三菱デリカD:5のパドルシフトのクローズアップ。このパドル、マグネシウム合金製で、単体でみるとかなりの存在感ですが、運転しているときにはジャマに感じることもなく、ウインカーの操作時に気になることもなく、かなーり”いい塩梅”のレイアウトだと思っているのです、個人的には。

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前後方向でいえば、ウインカーレバーと近いようにも感じるレイアウトでありますが、ウインカーレバーの先端とパドルの位置関係が絶妙なのでありましょう、おそらく。

ま、この辺りは非常に個人的な「肌が合う、合わない」といった話でありましょうから、普遍的な評価とは異なる部分なのだとは思う次第であります、ハイ。

ちなみに、デリカD:5に乗ったのはこちらの一冊をお手伝いさせていただいているからなのでした。いま、締め切り直前です(汗)

「2016年 最新ミニバンのすべて」制作中です。3月1日発売予定。3列目の使える度に着目してまとめています。ご期待ください。

Posted by モーターファン別冊「ニューモデル速報」 on 2016年2月20日

精進します。
  







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デリカD:5のディーゼル、進化

デリカD:5がマイナーチェンジ。主な変更点として、いの一番に挙げられているのがクリーンディーゼルの進化。
【主な変更点】
クリーンディーゼルエンジン搭載車(グレード:「D-Power package」「D-Premium」)のエンジン制御を改良し、発進加速性能およびアクセルレスポンスを向上させました。
同じクリーンディーゼルといっても、排ガス処理にコストをかけたパジェロに対して、部品点数を減らし、知恵と工夫でクリーン化を実現したというデリカD:5のディーゼルエンジンは、正直いってエンジン単体でのトルクは感じるものの、トータルの仕上がりとしては力不足を感じる面があったのも事実。

そんな知恵と工夫については、2012年に発行されたこちらの本に、もろもろ寄稿させていただいております。機会あれば、お目通しくださいませ。



それはさておき、トルクフルなのに力不足というのは矛盾しているようですが、さにあらず。アクセルを踏み始めからトルクが出てくるまでの、わずかなタイムラグが気になるシーンが、ゼロ発進、中間加速ともに感じるケースもあったのでした。エンジンの問題なのか、ATの問題なのか、両方の問題なのか。なんとも微妙なラグなのですが。

巡航モードになると、ディーゼルらしいトルクが生きてくるD:5。マイナーチェンジでレスポンス面でカイゼンされているとすれば、今回のマイナーチェンジは三菱クリーンディーゼル全体のイメージアップにもつながるのかも?
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もっとも、このエンジンで気になるのは車外ノイズ。コクピットでは、遮音材などでの効果もあって、かなり静かでディーゼルであることを意識させないのですが、車外で聞いていると、昔ながらのディーゼル音。このあたりのカイゼンは容易ではないでしょうが、遮音・防音を使わずに、ボンネットを開けていても「静かなディーゼルだね」と言われるようなユニットへと進化することを期待する今日このごろでもありました。


精進します。









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