クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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デイズルークス

デイズFMC効果! 日産の軽自動車販売が8月単月の過去最高を更新

日産発表値は16,636台、軽自協発表値は16,637台。
いずれにしても8月単月セールスでの新記録!

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毎月のことではありますが、この時期になると前月の各社における生産・販売実績の速報が発表されております。というわけで2019年8月の発表値を眺めていて、目に留まったのは日産のリリースにあった以下の一文。
国内軽自動車は、前年実績を上回り、8月として過去最高を記録した。
日産の国内販売自体は前年同月比でマイナス2.4%と沈んでおりますが、軽自動車だけに絞ると+30.0%と好調なのでありました。8月単月での軽自動車販売台数は16,636台。お盆休みなどで数字自体は控えめな時期ですが、デイズの新車効果のおかげといったところでしょうか。

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デイズルークスは、最後の3B型エンジン搭載車になるだろう

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三菱自動車が設計した最後の軽自動車用エンジンを積むデイズルークスとeKスペース
先日、日産のスーパーハイト軽自動車「デイズルークス」に久しぶりに乗る機会があったのですが、ターボエンジンを搭載しているにもかかわらず、最新の軽自動車と比べると加速感がイマイチに感じるほど、その設計年次の古さを感じるのでありました。

おそらく、その理由はまさしくエンジンにあり。デイズルークスの搭載する「3B20」型エンジンのルーツは2006年に誕生したミッドシップ車「i」でありますが、さすがに10年以上前のエンジンは、いくらトランスミッションをCVTを組み合わせても古さは隠しきれないのでしょうか。制御系なども見直しているはずなのですが…。もっとも、低回転域からのトルクの出方などはロングストロークが主流の軽自動車において、スクエアなボア・ストローク値であることが不利なのは否めないのかもしれません。



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デイズルークスがプリクラッシュブレーキにアイドリングストップするターボを獲得

日産のスーパーハイト軽自動車「デイズルークス」がマイナーチェンジ。
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2トーンのボディカラー設定は、最新の同カテゴリーにおけるトレンドに乗ったものですが、それだけではありません。

今回の一部改良では、これまでメーカーオプション設定のみとなっていた「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、一部グレードではメーカーオプション設定となっていた「SRSサイドエアバックシステム」、「VDC」などの安全装備を全グレードに標準装着

パワートレインではエンジン、トランスミッションのチューニングを最適化するとともに、自然吸気エンジン車には採用済のアイドリングストップ機構をターボエンジン車にも追加

というわけで、ターボにもアイドリングストップがついて、全車にプリクラッシュブレーキが装備と。仕様としては、かなり理想的な商品企画という感じムンムンであります。




 
ただ、以前からNMKVが開発するクルマについてはライバル車を数字の面でキャッチアップすることのプライオリティ が強すぎて、そのトレードオフになる点においてはフィーリングを犠牲にしている印象もあって、果たして今回のマイナーチェンジで、そのあたりの作り込みがどうなっているのかは気になるところ。

ちなみに、アイドリングストップの新採用によりモード燃費を24.0km/L(マイナーチェンジ前は22.2km/L)としたハイウェイスターターボ(FF)のお値段は181万80円。

果たして、触れる機会はあるのかどうか。


精進します。












 

ダイハツ・タントと日産デイズルークス、同日発表! で思うこと


というわけで、ダイハツがモード燃費28.0km/Lという脅威のスーパーハイトワゴン「タント」をデビューさせたタイミングで日産と三菱自動車が合弁会社で開発している来春発売のハイトワゴン(日産はデイズルークス、三菱はeKスペース)を公開という、まさに仁義なき……といった軽自動車のセールス争い。じつに熱い、熱いです!

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しかしながら、走りの話は置いておいて、この手のスペースビークルのアピール度としては、助手席側ピラーレスのタントが、写真のインパクトも含めて、リードしている印象。

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カタログなどで 開口部が広く見えるというのは、実際の使い勝手以上に、可能性を感じさせてくれ、それがスペースビークルの魅力アップにつながると思うのです。

それ以上にスーパーハイトワゴン・カテゴリで勝負権を持っているのは、現状の情報ではダイハツ・タントと スズキ・スペーシアだけという印象もあり。


軽自動車の購入価格における数万円差というのは無視できないのではありますが、そもそも付加価値商品のスーパーハイトワゴン系を購入しようというユーザーにとって、衝突被害軽減ブレーキの数万円(タントで5万円程度、スペーシアで4.2万円程度)というのは、十分に許容できるのではないかとも思うわけで。しかも、子育て期の親が運転するというメインターゲットを考慮すると、衝突被害軽減ブレーキの魅力は大きいはず。いわゆる「ぶつからない機能」が選べないという段階で、選択肢から外してしまうユーザーも少なからず存在するのでは、と思う次第。

お金を出す人とメインユーザーが異なるほど、その傾向は強くなるかもしれません。

つまり、そうした安全意識の高いユーザーが、スーパーハイト軽自動車を選ぶとしたら、タントとスペーシアの二択となるといえるわけ。
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もっとも、ホンダはレーザーレーダーの安価な衝突被害軽減ブレーキをフィットなどに搭載しているので、N BOXに展開するのは遠からず、と予想されますから、三つ巴の闘いになりそう。それが市場を刺激すると、いつしか軽自動車のメインマーケットがスーパーハイトワゴンにシフトしそうな予感もあり。
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さて、軽自動車税についても様々なウワサが囁かれる昨今ですが、市場のトレンドもシフトするのかどうか、N BOX、タント、スペーシアの動向に目が離せない2013年秋となりそうですが、さてどうなりますか。



 
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