クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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テスラ

2021年8月、日本で売れた電気自動車はわずか2155台

8月に売れた電気自動車のトップは日産リーフで1282台。BEVの中でのシェア59.5%

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世界的には電動化が叫ばれ、欧州主要各国の合計ではプラグイン車の新車販売比率は17%になろうという時代ですが、本邦では電気自動車(BEV)が売れていません。




自販連による燃料別新車販売(乗用車)の統計データをみると、ガソリンやディーゼル、プラグインハイブリッド、BEVに燃料電池車(FCV)の販売数がわかるのですが、2021年8月に売れたBEVはたったの2155台なのでした。


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ボルボやジャガーが電気自動車ブランドに移行を宣言。はたしてテスラになれるのか?

電気自動車専業で株価を爆上げできるのは市場を制すると期待される一社のみ!電気をやれば生き残れるほど甘くはない?

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欧州ブランドの電気自動車専業化宣言が相次いでおります。

ジャガーは2025年までに、ボルボは2030年までに電気自動車だけをラインナップするブランドになると発表したことについては、当ブログでも紹介していますが、その背景にあるのは、はたしてどのような思いなのでしょうか。

 

こちらのコラム記事で書かせていただいたように、もっとも大きな理由は欧州市場で電気自動車のシェアが明らかに増えていることにあるでしょう。コロナ禍による自動車市場の縮小と各国における補助金などの政策の影響があるとはいえ、多い国では新車販売の80~90%程度がプラグイン車になっているという事実は、そもそもシェアの数%を狙うようなプレミアム系ブランドにとっては十分な市場。さらに企業別燃費規制をクリアしようと思うと電気自動車一択というのが自然な流れ。ボルボについては欧州のプラグインハイブリッド市場においてXC40が売れているというのも、手ごたえを感じている部分でもありましょうか。


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テスラ・モデル3が大幅値下げ、スターティングプライスは429万円

値下げはメイド・イン・チャイナになったから? 果たしてテスラ人気は爆発するかは疑問

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電気自動車のプレミアムブランド「テスラ」のエントリーモデルである「model3」が価格改定を発表。一充電航続距離448kmのエントリーグレードで429万円という価格は、一充電航続距離458kmの日産リーフe+にプロパイロットを載せると460万円を超えるわけで、明らかに”コスパがいい”ものになり、完全にテスラ・モデル3が国産電気自動車を駆逐するというインパクトのある発表なのは間違いないところ。

個人的には、RWDのスタンダードレンジプラス・グレードよりも、前後にモーターを搭載したAWDで航続距離も伸びるロングレンジ・グレードの499万円という価格のほうが、さらに”コスパがいい”ように感じて商品としての魅力を感じますが、はたしてこの価格改定だけで日本市場で爆発的に売れるようになるかといえば疑問。


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テスラ・モデルSとモデルXにリコールで、謎だった販売台数が一部だけ判明!?

2014年7月~2018年3月までのモデルS販売台数は1499台、2016年10月~2018年3月までのモデルXは627台か?
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一部では前々から話題になっていた、テスラ車における「メディアコントロールユニット内部のマルチメディアカード(eMMC)の耐久性に関するトラブル」が、ついに国内でもリコール対象となっております。当初は、ナビ画面が出なくなるということで自己負担では? という噂もありましたが、国土交通省が発表した資料を見ている限り、メディアコントロールユニットで「デフロスター」をコントロールしているため、その機能が失われることが保安基準に抵触すると判断された模様。また、メディアコントロールユニットが正常に作動していないとウインカーが出ないというトラブルも起きるようで、なるほどリコール対象となること納得。



それにしても、液晶パネルによってほとんどの機能をコントロールするという発想は、非常にシンプルで先進イメージのインテリアを実現するわけですが、このような保安基準に関する機能を持たせておくとリコールのリスクが出てくるというのは自動車メーカーとしては設計が甘かったといえそう。そういえば、先日の決算発表にあわせて公開された最新版モデルSのインパネにもハザードスイッチだけは独立して置かれておりますが、エアコン機能どころかシフトセレクトまでメディアコントロールユニットで操作するようになるそうで、またまたリスキーな設計にしてきたなあ、と思ったり。


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ポルシェの電気自動車にエントリーグレード登場、航続距離431kmで1171万円はお買い得過ぎた

911カレラのエントリーグレードが1398万円であることを思うと、タイカンの1170万円はさらにリーズナブルに見えてくる!

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ポルシェの電気自動車(BEV)として登場した「タイカン」ファミリーは前後アクスルにモーターを配置した4WDが基本でしたが、ついにRWD(後輪駆動)のエントリーグレードが登場。オプションでのパワーアップも可能ですが、基本となるスペックは次の通り。

バッテリー総電力量:79.2kWh
公称出力:240kW
最高出力:300kW(オーバーブースト時)
一充電航続距離:431km
メーカー希望小売価格:1170万円

いやはや、さすがポルシェのBEVといったところで、なかなか庶民は届かない価格でありますが、BEVとしてのスペックは価格に見合たものといえそう。というより、同じポルシェの911カレラと比べてもお買い得と感じるのでありました。

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米テスラ社、初の年間黒字を達成。その中身を決算報告から見てみよう

自動車部門の売上は272億ドル、純利益は7億2100万ドル、作ったクルマは50万台

2021-01-28 (2)

いまさら説明不要でしょう、アメリカに本拠を置くEVベンチャー「Tesla」がついに年間黒字を達成したという報道あり。さっそく同社が公開している決算発表のデータを見ていると、たしかに2020年の純利益は7億2100万ドルで立派な黒字となっているのでした。

ちなみに2019年の決算では年間で8億6200万ドルの赤字でしたから、単純計算で前年から15億8300万ドルも利益が増えたというわけ(そんなに単純な話ではないのは百も承知ですが)。

では、テスラ社の決算を見て、どうやって黒字になったのかを探ってみようというのが、このエントリの目的。ビジネスモデルとしては電気自動車で主体で、ソーラーパネルなどの販売も手掛けるという感じなのは前年から大きく変わったわけではないはずで、それで黒字化したということは単純にクルマがいっぱい売れたということなのでしょうか?


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