クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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ゼネラル・モーターズ

車載で活用するには冷却が必要というスマートフォン

2016年モデルのシボレー・インパラ、カリブ、ボルトそしてクルーズに、スマートフォンの冷却システムが装備されるというニュースあり。車内放置対策ではなく、車内でスマートに使うためには冷却が必要という理由に目からウロコであります(製品レベルがその程度というのも含めて)。

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Engineers added a cold air vent to certain Chevrolets for the 2016 model year to help keep smart phones wirelessly charging in the car from overheating. The industry-first feature will be available in 2016 Chevrolet Impala, Malibu, Volt and Cruze models equipped with wireless charging and Chevrolet MyLink. The Active Phone Cooling feature works when the car’s heating, ventilation and cooling system is on.
リリースによれば、意外に温度が上がりがちなインパネにスマートフォンを置いて、ナビやSNSにメール、音楽といった、それなりにパワーを使うであろうサービスを利用していると、温度が上がって、バッテリー保護機能が働く(システムをシャットダウンする)ことがあるのだとか。

温度上昇のトリガーとして、アプリの使用とワイヤレス充電の割合は不明ながら、充電せずにスマートフォンを車載デバイスとして活用するというのは短時間ならともかく、多くのケースでは非現実的でしょうし、その理由がバッテリー切れにしろ温度上昇にしろ、たとえば音楽を楽しんでいるときにスマートフォンがシャットダウンしてしまうというというのはザンネンすぎる事象。

というわけで設定されたスマートフォン用クーリングシステム。これは量産メーカーでは初ということでもありました。

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なお、冷却の仕組みとしては、ワイヤレス充電も可能としたスマートフォン・トレーに小さなエアコンの吹き出し口を設けるという、これまたコロンブスの卵的な力技であります(汗)



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トレンドとして、車載のデジタル系デバイスについてはスマートフォンに担わせるという方向でありますし、シームレス感からいってもウェルカムな流れでありますが、多くのユーザーが安心してサービスを享受するためにはいろいろな対策が必要でありますし、そこまで確認するのがメーカーの仕事なのだなあ、と再確認。

今後、スマートフォンを車載デバイスの一部として常用するには発熱というウィークポイントをフォローするシステムが必須となるのでありましょうか。

精進します。














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シボレー・カマロ、電動バルブ切り替えマフラー採用

The 2016 Chevrolet Camarodual-mode exhaust system


The 2016 Chevrolet Camaro features an enhanced dual-mode exhaust system, with electronically controlled valves that bypass the mufflers under acceleration for improved performance and greater sound levels. The system now offers more personalization options, from a “stealth” mode to a more aggressive “track” mode.
シボレー・カマロの2016年モデルにおいて、エキゾースト系に電動バルブを仕込み、静かな「ステルスモード」とアグレッシブな「トラックモード」といった具合に排気音の切り替えを可能にしたというGMの発表。

こうした機構自体は珍しいものではなく、アフターパーツとしては20年以上の歴史があるでしょうし、また純正採用もされている技術でありますが、4つのドライビングモードとリンクさせ、その変更に寄与する要素のひとつとして使われているというのがアピールポイントとなっている模様。

The 2016 Chevrolet Camaro has a new Drive Mode Control system that tailors up to eight vehicle attributes in up to four driving modes: Snow/Ice, Tour, Sport and – exclusive to SS – Track. Each setting optimizes up to eight vehicle attributes – from the throttle progression, steering feel and stability control calibration.
カマロに限った話ではありませんが、排気音からステアリングフィール、スロットルの開度やレスポンスをスイッチ一つで自在に切り替えられる時代。

「どの部分が演出で、どこが車両の特性なのか」、言い方を変えると「なんでもできる領域とどうにもならない領域」を、しっかり切り分けていかないと、いろいろ評価や感想にズレが生じてしまう昨今でもあります、ハイ。


精進します。












シボレーのグローバルコンパクト「スパーク」は4月2日にソウルとNYでデビュー

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というわけで、4月2日にソウルとニューヨークのモーターショーにて、新型シボレー・スパークが発表という事前予告。

ソウルモーターショーでワールドプレミアを飾るということは、引き続きGM Koeraにて生産されるのでありましょう。

思えば、シボレー・スパークの系譜をたどると、スズキの800ccエンジンを搭載していた大宇マティスから始まっているわけですが、「グローバル・ミニカー・マーケット」向けの商品というGMのリリースからもシボレー・スパークのポジションが理解できるところ。

そうしたミニカー・マーケットというのは、いわゆる「エントリーカー」でもあるのですが、そうした点を数字で示す一節がリリースにあり。

Spark is attracting younger and first-time car buyers to Chevrolet with 26 percent being under the age of 35.
『シボレー・スパークは、比較的若く、初めてのマイカーとして位置づけられていて、購入者の26%が35歳以下となっている』ということ。35歳という年齢自体は、けっして若者には感じないかもしれませんが、新車が購入できる層というカテゴリーにしては若い部類というわけなのでありましょう、おそらく。





精進します。
















 

2代目シボレー・ボルト。バッテリーは軽くなって電力量は18.4kWh

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というわけで、いろいろウワサのあったプラグインハイブリッドカー(レンジエクステンダーEV)のシボレー・ボルトは第二世代へと進化。

バッテリーなど電気駆動系を車体中央にT字にレイアウトする構造は初代から受け継いでおりますが、それ以外の部分(モーター、バッテリーセル、エンジン)などは、まさしく第二世代へと進化しているのでありました。

とくに注目は、軽量化の部分。モーターだけで45kgも軽くなっているとか。バッテリーは総電力量を旧型の16.5kWhから18.4kWhへ増やしながら、バッテリーパック全体では9.8kgの軽量化に成功したそう。

この総電力量は、プラグインハイブリッドとしては積み過ぎのような気もしますが、レンジエクステンダーEVとしてみれば十分に吟味した上でのスペックなのでありましょう、おそらく。

ちなみにGMが設定しているライバルは、プリウスPHV、フォードC-MAX energi、そしてミッドサイズのラグジュアリーセダン。


プリウスPHVのEVモードでの航続可能距離が11マイルに対して新型ボルトは50マイル。バッテリー総電力量もC-MAX energiが7.6kWh、プリウスPHVが4.4kWh(日本仕様)ですから、たしかにプラグインハイブリッドというより、ボルトはEVよりのモデルであることを実感。

ちなみに、プリウスPHVは、カタログスペックとして一充電での消費電力を3.02kWhと発表しており、単純にその数字を当てはめて計算すると、新品バッテリーでは68%くらいの領域を利用していることになるのでして、その数字は従来型ボルトとをわずかに上回っております。果たして、新型ボルトでは、SOC的に、どのような使い方をしているのか。かつて、16.5kWhのバッテリーのうち、10.8kWhを使っていると情報公開したゼネラル・モーターズだけに、今後のリリースにも期待、注目なのでありました。


精進します。










1/4マイル加速、8速ATで11秒切りのコルベットZ06

Chevrolet-Corvette-Z06-2015

V8スーパーチャージドエンジンの最高出力650馬力、最大トルク650ポンド・フィートというスペックからしてアメリカ向けであることをアピールするコルベットZ06 2015モデル。

トランスミッションは7速MT、8速ATという多段ユニットで、さすがに7速MTは操作性を考えるとやり過ぎというか、おそらく変速比幅をワイドにしているのでしょうが、これだけ大トルクなら、7速にせずとも走れそうなもの。

もっとも、環境対応などなど、いろいろ課題があって、その対策としての多段化なのだろうな、と想像するところではあります。

さて、そんなコルベットZ06のゼロヨン(クォーターマイル)加速の公表スペックが明らかになったのでありますが、結果は予想通り。


MTよりATのほうが速かったのでした。いや、ドラッグ系では2ペダル有利というのは、いまに始まったことではないので、驚く話ではないのでしょう。しかし、それにしても、市販車のストック状態でクォーターマイル11秒切りというのは驚きであります。しかも、北米での現地価格では8万ドル以下というから、さらに驚き。相変わらずバリュー・フォー・マネーなマッスルカーであります。

たしかに、こうしたパフォーマンスが社会的にどうなのか、という視点もあるでしょうが、多様性を認めることも必要でしょうし、そうであれば、半端な性能ではなく、このくらいインパクトのある数字を示すことがマッスルカーの伝統を守るブランド・メーカーとして必要かもしれないと感じる、昨今でありました、ハイ。


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史上最強 コルベットのニューV8はダイレクト過給で650馬力


このところ、コルベットのエンジンを見るたびに、V8・OHVの魅力を再発見することしきりなのですが、GMの量産車史上最強という650馬力の新スーパーチャージドV8の透視図を見ても、感想は変わらず。

そのココロは「V8・OHVのヘッドはコンパクトだわー」。


バンク間にスーパーチャージャーを配置、過給したエアはそのまま出口付近におかれた、おそらく水冷のコンパクトなインタークーラーで冷やして、割合ダイレクトにシリンダーへ送り込んでいるという、ロスの少なそうなレイアウトが好印象。そして、これもOHVだから可能になったのだろう、と思うわけ。

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気筒休止システムも採用しているはずのV8エンジン、仮に主流のDOHCであれば、もっとヘッド部分が大きくなってしまい、バンク間のスペースも限られる(さもなくばバンク角を広くしてエンジン幅が拡大する)という感じを受けますし、そこそこのサイズのスーパーチャージャーやインタークーラーを置くこともできなさそう。


OHVの、V型エンジンでもカムを1本にでき、ヘッドを軽くできるのでエンジン重心を下げられるというメリットは前々から感じているところですが、吸気系レイアウトの自由度という意味でも優位性があるのかも、などと思う透視図でありました。

もっとも吸気バルブがひとつでは不利な面もありますが、直噴エンジンにおけるシリンダー内の渦巻を考えると、しっかり過給して、ひとつのビッグバルブから押し込むというのは逆に有利という面もあるのかもしれない、などとも想像してしまい、ワクワクなのです。

2015-CorvetteZ06-LT4-SAECertified-HPTQcurves
しかし、この時代に650馬力、881Nmというスペックのエンジンをアピールしても違和感ないコルベットというブランドは大したものです、ハイ。

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