クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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スマートアシスト

”軽自動車”という枠組みの中でベスト・オブ・ベストを目指したクルマ

スタイリングはキープコンセプト、中身は全面刷新の新型タント
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いろいろ話題のダイハツ・タントのフルモデルチェンジ。それにしてもスーパーハイトと呼ばれるカテゴリーの元祖ともいえるモデル「タント」が、今回のモデルチェンジにより4代目を数えるというのは、あらためておどろき。最近生まれたカテゴリーのようで、ずいぶん歴史を積み重ねてきたモデルというわけであります。

シャシー(プラットフォームやパッケージング)、パワートレイン(エンジン&トランスミッション)などなど全面的に新しくなった新型タント。開発陣の込めた思いについては、こちらの本に書かせていただいたのですが、メカニズムは進化させつつつもアピアランスはキープコンセプトでユーザーに安心感を抱かせる商品企画になっているのは好印象。新しいテクノロジーを採用したからといって、これ見よがしに見た目でもアピールしない”奥ゆかしさ”もダイハツの軽自動車らしいと感じるのでありました。

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ダイハツ・ムーヴ、マイナーチェンジでメッキグリルをアピール

メッキグリルでゴージャスに変身した新型ムーヴ。世界最小ステレオカメラの採用より気になったこと
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マイナーチェンジでフェイスリフトと先進安全装備「スマートアシスト」をバージョンアップしたダイハツ・ムーヴ 。逆に、シャシーやパワトレ系には表向きの変更はないようで試乗する意味はないのかもしれませんが、せっかくなので街中をウロウロする程度のプチ試乗。


内外装の仕上げにおいては、もはや”軽自動車だから”というネガを感じさせない時代ですが、ちょっと乗っただけで印象的なのは、おそらくタイヤサイズに由来する”走りの軽さ”。軽快感といえばポジですし、心許なさといえばネガですが、いずれにしても接地面が小さい印象を受け、そこに軽自動車らしさを感じたのでありました。

とくに登録車はコンパクトカーでもタイヤが太く、車重が重くなっている傾向にあるので、”走りの軽さ”における差は大きくなっているような気がする昨今であります。このあたりの感触や価値観の違いが、軽自動車の評価をわけているのかもしれない、そんなことを考えたりもする試乗体験だったのです(汗)

精進します。
  




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軽自動車のプリクラッシュセーフティ、スズキとダイハツの微妙な判断

ダイハツはスマートアシストIIIでついにステレオカメラを採用したが…
スズキは新型ワゴンRからトヨタ・セーフティセンスCと同等のセンサーユニットを使用

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2016年12月、ダイハツでもっとも売れている軽自動車「タント」がマイナーチェンジで、先進安全技術をステレオカメラの『スマートアシストIII』へと進化させております。なお、カメラユニットのサプライヤーはデンソーとのこと。


もともと先進安全技術「スマートアシスト(赤外線センサータイプ)」を他社に先駆けて採用したダイハツでありましたが、この手のプリクラッシュセーフティシステムはサプライヤーからセンサーもろもろを入手することでキャッチアップできる機能という部分もあり、最近ではステレオカメラ(日立製)を使っているスズキのプリクラッシュセーフティのほうがリードしているという印象もありました。

なにしろ、歩行者検知を考えるとカメラを使うことは必須(シンプルな赤外線タイプやミリ波レーダーでは形状を識別できない)であります。であれば、距離計測もしやすいステレオカメラを選ぶというのが定石となりつつあって、ダイハツもその流れにのってきたという感じ。もちろん、日産が単眼カメラだけで『プロパイロット』を実現しているように、ステレオであることが必須ではありませんが。

それはさておき、こうしてダイハツがステレオカメラをセンサーに使う『スマートアシストIII』を搭載してスズキに追いついた、と思いきや、スズキは新型ワゴンRから(登録車ではスイフトから)、新しい『デュアルセンサーブレーキサポート』にチェンジしているのでした。これは、赤外線センサーと単眼カメラを組み合わせたもの。そのユニットのサプライヤーはコンチネンタルです。つまりスズキが使っているセンサーユニットは、トヨタの『トヨタセーフティセンスC』と共通といえるのは、なんとも不思議な感じなのでした。ダイハツはトヨタの完全子会社でありますので、ダイハツとトヨタが共通で使っているのであれば自然な話でありますが。そして、ワゴンRが採用したように、コスト的に軽自動車に採用できるのであれば、ダイハツも同じユニットを用いることで、さらにコストダウンが図れそうな気がするのです。
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いずれにせよ、ダイハツもスズキも軽自動車には追従クルーズコントロールは装備していないので、日常的に先進安全技術の恩恵を受けることはできませんし、プリクラッシュブレーキを試してみることも難しいので、仮に性能差があったとしても、商品性の違いとして重要な選択基準になるということはないのでしょう……。だからこそ、部品の共通化はマイナスにならず、コストダウン方面のポジティブさのほうが価値につながると思うのであります、エエ。

精進します。


こちらの一冊には、そんな新型ワゴンRの速報などを寄稿しております。

  




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左右間隔80mmのより目仕様。ダイハツもステレオカメラのプリクラッシュセーフティシステムを採用

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ダイハツ・タントがマイナーチェンジで、業界最小となる80mm間隔のステレオカメラを使った「スマートアシストIII」を新採用。これまで赤外線(スマアシ)、赤外線+単眼カメラ(スマアシII)と進化してきたダイハツのプリクラッシュセーフティシステムは、ドラスティックに変身したというわけです。

自動車アセスメントの先進安全装備試験においても、歩行者対応が重視されるようになった平成28年でありますし、クルマと歩行者を的確に検知、なおかつシンプルなシステムとして「ステレオカメラ」が軽自動車やコンパクトカーの主流となりそうな予感。
しかし、このスマアシIIIを見てもったいないと思うのは、先日デビューしたトール、タンク/ルーミー、ジャスティに搭載されたプリクラッシュセーフティシステムは赤外線を使ったスマアシIIだったこと。
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せっかく迫力あるグリルを与えたのに、そこに置かれた赤外線センサーがスタイリングを損なっていると感じたので、発表会の場でデザイン担当氏にうかがったところ、苦心の末のデザインだったようですが、スマアシIII採用していれば、こうした苦労は不要だったわけですから。プリクラッシュセーフティシステムとしての機能はさほど差がないようなので、安全性で明確な差がついているということではないようですが……。
ナンチテ(汗)

精進します。
  







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ダイハツがカメラとレーザー併用プリクラッシュセーフティを採用で思うこと

S660の登場で、軽自動車のオープン2シーターにもライバルが並び立つ状況になっております。もっとも、リトラクタブルハードトップのダイハツ・コペンと、タルガトップ(幌取り外し型)のホンダS660ではオープン具合も異なりますし、走りへのプライオリティでも異なるキャラクター。

とはいえ、走りの純度を高めているイメージの強いS660には低速型とはいえ、プリクラッシュブレーキが備わるのに対して、コペンには設定がないというのは、ちょっと残念というか、むしろコペンには追従クルーズコントロールも視野に入れるくらいでのプリクラッシュセーフティ機構を期待したいところ(差別化という点でも)。

などと思うのは、この5月にダイハツがムーヴ、タントという売れ筋モデルに赤外線レーザーとカメラを併用した新しいプリクラッシュセーフティ「スマートアシストII」を採用するから、なのです。







もっとも「スマートアシストII」はカメラを採用したことで、歩行者検知や車線逸脱警報をプラスしたものの、追従クルーズコントロールは可能にしていないよう。

果たして、今回のハードウェアで追従クルーズコントロールが可能かどうかは不明ですが、いずれにしてもコペンには「スマートアシストII」の搭載がS660をキャッチアップするのにおいて急務だろうと思う次第。

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夢みたいな話をすれば、コペンのイメージからすると、ミリ波レーダーを使って、ワンランク上の機能を実現した「スマートアシストIII(仮称)」を期待したいところですが、現実問題としてコペンの売上や市場サイズで、そこまでの投資をするのは現実的ではないでしょうから……。


第二のコペンは、現代のフェローバギー : クルマのミライ~ 山本晋也のブログ



精進します。











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