
ダウンサイジングターボだけのラインナップでライバルと差別化したステップワゴンですが、売上の数字では後塵を拝している状態。ちなみに、2017年上半期の登録台数は日産セレナが54,344台なのに対してステップワゴンは21,752台に過ぎないわけですから。もっともセレナのハイブリッドも、いわゆるマイルドハイブリッドでありますから、この差はパワートレインだけでなくACCの違い(セレナは渋滞対応の追従&操舵機能)に由来している部分もあるのだとは思うところ。
しかし、ホンダはステップワゴンのマイナーチェンジでハイブリッド(2モータータイプ)を追加設定するだけでなく、自慢のホンダセンシングを渋滞対応タイプへと進化させる予定。つまり、ライバルをがっちりキャッチアップしているといえそう。Honda 本田技研工業(株)@HondaJP
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2017/08/04 16:00:01
もっとも、ホンダがi-MMDと呼ぶ2モーターハイブリットは高価になる傾向。ガソリンエンジンとハイブリットを用意するオデッセイで見比べると、ハイブリッドは60~75万円ほどのエクストラコストが必要となっており、その価格差を考えると、ステップワゴンにおいて高価格帯となるスパーダだけにハイブリッドを追加するというのも納得できるところ。比較的ローコストなハイブリッドであるi-DCDという選択も考えたのでしょうが、もう一つのライバルであるトヨタ・ヴォクシー/ノア/エスクァイアのハイブリッドが実現している23.8km/Lというモード燃費を、ステップワゴンで超えることを考えるとi-MMDしか選択肢はなかっただろうと勝手に想像するわけですが、さて?

とはいえ、i-MMDのパフォーマンスをもっと広めるべきと思う自分としては、ホンダが2モーターハイブリッドの大幅なコストダウンを実現したことに期待したいというのが正直なところでもあるのです……。
精進します。



