クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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シンメトリカルAWD

ついにFFが登場したスバルの新型SUV「クロストレック」を一足先に乗り比べました

走りのキャラも異なるFFクロストレックは、プアマンズではなく賢いユーザーが選ぶ

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クロストレック・プロトタイプFF

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クロストレック・プロトタイプAWD

この秋、話題のニューモデルとして注目度マックスとなっているSUBARUクロストレック。従来、SUBARU XVと呼ばれていたスバルのクロスオーバーSUVファミリーにおける末弟がグローバルネームになって生まれ変わるというわけです。

そんなクロストレックのプロトタイプにクローズドコースで試乗することができました。プロトタイプですが、ほぼ量産仕様といって差し支えないレベルの仕上がりで、新生クロストレックの走りを味わえたといって問題ないでしょう。

さてさて、新型クロストレックにおける最大のトピックスといえるのが「ついにFFがラインナップされたこと」。

SUBARUのSUVといえば、シンメトリカルAWDを軸とした本格的な走りのよさ、悪路走破性の高さが魅力という印象もあります。FFをラインナップすることで、そうしたブランドイメージを損なうのでは? とも思いますが、マーケティング的にはそうも言っていられないのだとか。

どうも、コスパをキーワードに賢い買い物を求めるユーザー層にとっては「街乗りしかしないのに、4WDしか選べないというのは、そのぶん高価で燃費が悪いのだから買うのが損」と判断してしまうのだとか。

せっかくスタイリングが気に入ってスバル販売店まで足を運んでくれたユーザーを、そうした理由で失ってしまっているのでは、なんとももったいない話。つまり、都市型SUVとしてスバルを選ぶユーザー向けにFFを設定することは必須だったというわけです。

では、FFというのは廉価版なのかといえば、そうではないのがスバルのこだわり。AWDとFFでは異なるキャラクターで仕上げてあり、それぞれに魅力があることを今回の試乗では確認できたのでした。


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第5世代のSUBARU WRXが北米で発表。2.4リッターターボでMTも健在

2ペダルはSubaru Performance TransmissionとVTD-AWDの組み合わせ。GTグレードにはレカロシートを装備

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スバルのスポーツフラッグシップといえばラリーの伝統を感じさせるWRX。その第5世代となる2022年モデルが北米にて発表されております。



まず印象的なのはイメージカラーがオレンジになったこと。ついにWRブルーからの卒業というわけです。日本仕様では相変わらずWRブルー頼みのブランディングになるのかもしれませんが……。

注目のパワートレインは電動化の「で」の字もないもので、2.4リッター水平対向ターボエンジンの最高出力は北米で271馬力と発表されております。細かい部分でいえば電子制御アクチュエータを採用することでレスポンスを確保したというのもセールスポイント。そして、6速MTも健在であります。もっとも公開されている映像などでタコメーターを確認すると6000rpmあたりからレッドゾーンになっているので、それほど回して楽しいエンジンではないような第一印象なのでした。

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スバルの希少な6MT・ビスカスセンターデフAWDに乗ってみて

希少価値ゆえに美化されすぎのフォレスター6MT、しかしスバルAWDの基礎体力を感じた
先日、富士重工業がメディア向けに開催した「オールラインナップ雪上試乗会」。幸い、お声がかかり、いまのスバルAWDをあまねく味わうことができたのでした。
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オールラインナップでありますからスバルのラインナップ中、おそらくもっとも希少といえる、6MT+ビスカスセンターデフAWDの個体も用意されておりました。それが、フォレスター2.0iの6MTグレード。とはいえ、2017年1/22をもっとフォレスターはオーダーストップとなっておりますので、この仕様が今後も購入可能なのかは定かでないのですが……。ちなみに、個人的に日本導入を熱望している北米向けのWRX・FA20ターボ+6MTグレードも、フォレスターと同様のビスカスセンターデフAWDで、そうしたグローバルモデルの駆動フィーリングを想像する意味でも、貴重な試乗体験になったことは間違いありません。

希少価値ゆえなのか、このビスカスセンターデフと6MTの駆動系は、非常に高い評価を受けているフシもあります。とはいえ、実際に乗ってみるとシフトレバーやクラッチペダルのストロークは長めで、いわゆる実用的SUVの雰囲気ムンムン。シフトフィールもグニッとした感触で、スバル的ではありますが、WRX系の6MTとは狙いがそもそも違うのだろうな、と感じた次第。
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そんなわけで、6MT自体にはそれほどの感激はなかったのですが、ビスカスセンターデフAWDは想像以上の出来でありました。いまやスバルAWDのスタンダードといえる「ACT-4」をはじめ、他のスバルAWDシステムは電子制御で『安心と愉しさ』を生んでいる印象でしたが、このビスカスセンターデフでもそうした走りのフィーリングは共通。つまり、電子制御で演出しているのではなく、スバルのシンメトリーAWDは、素性として『安心と愉しさ』を持っていることを再確認する機会となったのでした。むしろ、AWDとしてのわかりやすさではビスカスセンターデフシステムが勝っている点もあり。もっとも「ACT-4を止めてビスカスセンターデフに戻すべし」と思うほどではありませんが…。それでも、ビスカスセンターデフを古臭いと言い切ってしまうのに躊躇するほどの仕上がりを感じた次第(古くからあるシステムであることには間違いないにせよ)。

なにが特徴的というのではなく、「同じコースをACT-4やVTD-AWDと同じ感覚で走ることができる」という点が記憶に残ることが、ビスカスセンターデフAWDの完成度の高さを示していると言うと、ご理解いただけますでしょうか?

精進します。
  




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SUBARU AWD、累計生産1500万台

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いまやグローバル販売の98%がAWD(オールホイールドライブ)というスバルのAWD車、その累計生産台数が1500万台を突破したということで、先日の特設コースで雪上ドライブのことをしみじみ思い出してみたり。

いろいろ見方もありましょうが、雪道では前輪で引っ張るほうが安心感があると思う部分もあり。ということで、基本となるフロントのトルク配分を60%と多めにしたアクティブトルクスプリット方式(通称「ACT-4」)の印象が非常に良かったのであります。たしかにWRX STIのDCCDをうまく利用して後輪によってヨーを生み出すのも楽しいのでしょうが……。

そんなわけで、現時点で市販車には設定がない、フロント寄りの味付けとしたVTD-AWDを味わってみたいというのがホントのところだったりするのでありました(汗)





安心できる+楽しい四駆、それがSUBARUのブランディングなのでありましょう、おそらく。

精進します。

  







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