クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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クロスオーバー

素っ気ないエンジンルームは新型クラウンクロスオーバーの残念ポイント?

ひとりの元クラウン・オーナーとして感じた”らしくない”エンジンルームの眺め

トヨタだけでなく、国産車のフラッグシップ的キャラクターである「クラウン」がフルモデルチェンジで大きく変わったことは、かなり世間の注目を集めた模様です。実際、クラウンが16代目へのフルモデルチェンジを発表したタイミングでは多くのWEBメディアにてクラウン祭りと表現できるほど関連記事へのアクセスが多かったという話も漏れ伝わってきているほどであります。

そんな祭りの乗っかったコラムのひとつが、こちら。元クラウン・オーナーの目線を交えながら新型クラウンクロスオーバーはクラウン足りえているのかというのを実車を見た印象も踏まえてまとめさせていただきました。

 

で、こちらのコラムでは「時期尚早」とばかりに触れなかったのですが、非常に個人的なポイントとして気になっているのは、じつは素っ気ないエンジンルームだったりします。

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スズキ・イグニスがマイナーチェンジで思うこと

SUVテイストを強めた新グレードの追加設定、AEBはステレオカメラで変わらずなマイナーチェンジ
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スズキはコンパクトカーにクロスオーバーSUVを大量にラインナップしているメーカー。1.5リッター以下の登録車は8車種あるわけですが、バレーノとスイフト、そしてスライドドアのソリオを除いた残りはすべてSUVに分類されるといったいいほど充実しているのでありました。そのモデル名を五十音順にあげていけば「イグニス」、「SX-4エスクロス」、「エスクード」、「クロスビー」、「ジムニーシエラ」といった具合。3ナンバーボディであったり、本格クロカン4WDであったりと差別化はしているのですが、スズキの規模を考えるとブランド内でのカニバリが気になるラインナップであります。

そんな中で、デビュー時にはそれなりに話題となりながら、わりと地味な存在として推移してきている印象なのが、このたびマイナーチェンジを実施したイグニス。初代エスクードやフロンテクーペなど同社の歴史を感じさせるモチーフを車体に散りばめたスタイリングは、クロスオーバーSUVとしてだけでなく、コンパクトカーとしても存在感あるものだと感じているのですが、なかなか人気が出ていない模様。150~200万円の価格帯で月販3桁前半というのはけっして人気モデルとはいえないでしょうから…。まあ、全高も微妙に1550mmを超えていますし、スタイリングのワクワク感からするとクロスビーに販売を持っていかれてしまうのも致し方ないと感じるわけです。






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ちょっと気になるメルセデス・ベンツGLAは空気抵抗も優秀

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メルセデス・ベンツのニューラインとして、ちょっと気になっているのが2013年のフランクフルトでプレミアした「GLA」なのであります。

いわゆる国産車でいうと、日産ジュークや、スバルXV、ホンダ・ヴェゼルなどと似たカテゴリーのクロスオーバービークル。

ボディサイズは、4417×1804×1494で、クロスオーバーというコンセプトからすると、ちょっと背が低いような気がしないではありませんが、写真で見る限り、そこは美点と感じるのでありました。そのキャビンの薄さが、軽快さを生み出しているといいますか。これはこれで、現代のスポーツクーペらしいシルエットといえるのかもしれない、という印象。

スポーツ的に感じるのは空気抵抗が抑えられていそうなボディイメージだからなのかもしれません。発表によれば、前面投影面積×Cd値(0.29)の値が約0.66平方メートルということですが、このタイトなドラッグエリア(いわゆるCd・A)には、全高を低めたことが効いているはず。



ちなみに、ドラッグエリアを他車と比べてみようと思ったのですが、あまり見つからず企画倒れ的(汗)。せっかくなので、メーカー公式発表値を見つけたものを並べておきますが、数値の桁が違うのはメーカー発表値に則ったものなので、あしからず。

VW・XL1:0.277 (Cd 0.186)
バラードスポーツCR-X:0.56 (Cd 0.33)
NSX(NA1):0.57 (Cd 0.32)
シトロエンDS5 :0.69 (Cd 0.29) 
VWゴルフ6:0.693 (Cd 0.312) 

この中でいうと、GLAのドラッグエリアがゴルフ6より狭いというのは、なかなかの注目かもしれません。 

それにしても、XL1の数値はズバ抜けていて、驚くばかりであります、 ハイ。
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スズキ・ハスラーは「LJクロスオーバー」だ!




というわけで、話題の新型軽自動車 スズキ・ハスラー。

カラフルなボディ、まるで規格品のような丸目ヘッドライト、ホワイト&ブラックルーフの2トーンボディという要素もあって、ミニFJクルーザーみたいという声もありますが、そうした声が出てくるのは納得できる部分はありつつも、FJクルーザーのパクリというのには違和感。



そもそもFJクルーザー自体が、FJ40型ランドクルーザーをモチーフとしたヘリテージカーなので、そのクルマに似ているという話に違和感があるのがひとつ。

そして、仮にFJのランクルをモチーフとしているように見えるのならば、同時代(実際には1970年デビューなのでちょっと遅れていますが)に登場した初代スズキ・ジムニー(LJ10型)に「ハスラー」のルーツというか、ヘリテージを求めてもいいのでは? と思うのでありました。

そんなわけで、並べてみます。


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白いバンパーとフロントグリルからそのまま伸びたフェンダーとの間に隙間が空いている様子をハスラーのフロントマスクはモチーフとして採用しているように思うのは自分だけでしょうか? そして2トーンルーフだとドアミラーが白くなっているのもLJ10リスペクトな印象を受けてしまうのですが、それはさすがに考え過ぎ?

ホンダ・ヴェゼル誕生記念、個人的に興味を惹かれたディテール画像集


というわけで、ホンダのニューモデル「ヴェゼル」が登場。事前にはフィットベースのSUVという評判でしたが、フタを開けてみれば、センタータンクレイアウト・プラットフォームを使ってはいるものの、堂々たる3ナンバーボディのグローバル・クロスオーバーのニューモデルでありました。

すでに取材する機会があり、メモ的に撮った画像があるので、キャプション付きで解禁。ただし、非常に個人的な趣味で撮影したディテール画像ばかりなので、全体像はありません、悪しからずであります(汗)


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ドア・アウターハンドルの処理にひと手間かけてあって、ちょっとくすんだアルミ生地ぽい色味になっているこだわりが高いクルマに見せているという印象。

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撮影車のタイヤはダンロップ。16インチがエナセーブ、17インチがSPスポーツMAXX(だったはず)

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ハイブリッドとガソリンで指定空気圧が異なる(ガソリンはリアが低め)と記憶しているのですがメモが見当たらず、とりあえず画像で。下はハイブリッド・16インチの指定圧ですが、タイヤを空気で張って燃費を稼いでいるわけではないのに好印象。


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ダンパーは前後ともZFザックス製。フロントはリバウンドスプリング入りで、さらに2つのピストンバルブを持つ振幅感応型ダンパーになっております。


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前後の灯火ともLED。こうした部分にコストをかけることで、200万円台前半から半ばをボリュームゾーンとするモデルとしては、かなり上級に見える?


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インテリアをゴージャスに見せているソフトパッドの多用ですが、実際にステッチ入りの部分もあれば、ダミーとなっている部分もあり。画像は型によるダミーステッチですが、リアルに見えるようゆらぎ的な工夫をしているところに注目。


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エンジンはガソリン、ハイブリッドともに1.5リッター直噴i-VTEC4気筒の後方排気。直噴で気になるのはインジェクターまわりからのノイズですが、インジェクターは前方に配置、しっかりとソフトな素材でカバーされていたこともあり室内はもちろん、ボンネットを開けた状態でもそれほど気にならないレベルという印象。



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スポーツハイブリッドi-DCDに使われているDCTのクローズアップ。ケースをカットしている部分に見えているのは変速を行なっているカム部分。


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ハイブリッドに採用されたRFP(リアクティブフォースペダル)は、ペダルの上に配置されたアクチュエータユニットによりペダルに抵抗を与えて、エコ&セーフティドライビングをアシストしようというもの。その内容はもちろん、ペダルにコストアップ要件となるプレートをつけてアピールしようという決定をしたことに驚きと感心と。ペダルを開発したグループは嬉しかったろうなー、と。


というわけで、エンジニア、デザイナー諸氏にお話を伺った結果は、こちらの媒体に寄稿しております。お目通しいただければ幸いです。 

全体像もある”ちゃんとした”画像ギャラリーはこちらでご確認を!




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