クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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クリーンディーゼル

ボア86mm×ストローク86mm、国内では幻のボクサーエンジンとは?

SUBARUがクリーンディーゼルを開発したこと覚えてますか?マルチパスウェイ的アプローチは結果的に開発リソースの無駄づかいに見えることもありますよね

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ピストントップが凹んだ燃焼室になっていることから、これはディーゼルエンジンでしょ! と一目でお分かりになる方々には、今さらかもしれません。シリンダーが横になっていて、なおかつ2気筒が並んでいる状況からも想像できるように、こちらは水平対向ディーゼルエンジンのカットモデル。そしてディーゼル+水平対向という組み合わせを近年で実現している乗用車メーカーといえば、SUBARU(スバル)をおいてほかにありません。

そうです、これは2008年モデルあたりから欧州を中心に展開した「EE20」型ボクサー”クリーンディーゼル”エンジンの展示を撮ったもの。説明員の方が写っているカットもあったので、おそらく「人とくるまのテクノロジー展」の取材時に撮影したのでありましょうか。画像の撮影日をみると2007年5月となっているので、記憶があいまいなのは恐縮です。

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※ 画像はすべて2007年5月に撮影したもの続きを読む

最大トルク700Nmの直6ディーゼルを積むGクラスが登場。正規モノで左ハンドルが選べるのがみそ?

エントリーグレードG350dに対して、最高出力は+44 馬力(+33kW)の330馬力(243kW)、最大トルクは+100Nmの700Nmにアップ。価格は+38万円の1289万円也

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メルセデスの元祖SUVといえるGクラスに新グレード「G400d」が追加と発表されました。その内容を引用すると以下の通り。

今回追加する「G 400 d」は、エントリーモデルの G 350 d と同じくバランスに優れたコンパクトな直列 6 気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載しながらも、ソフトウェアとドライブトレインの調整により最高出力を 330 馬力(243kW)(G 350 d 比+44 馬力/+33kW)、最大トルク 700N・m(+100N・m)に高めています。また、機能装備は G 350 d に準じておりますが、外装色は G 350 d の選択可能色に加えて 12 色の外装色(有償)が選択可能です。ステアリングは左右いずれもご用意しています。さらに、幅広い内装色と特別感を高める装備が選択可能な「G manufaktur プログラム」の対象モデルとなり、お客様の好みに合った 1 台に仕上げることができます。


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SUVとMPVのクロスオーバー、プジョー・リフターのカタログモデル販売がスタート

兄弟車のシトロエン・ベルランゴとはまったく違う個性を示す、プジョーの新しいスライドドア車

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全長4405mm・全幅1850mmというボディサイズのスライドドア車、プジョー・リフターのカタログモデルが発売開始。全幅こそかなりワイドですが、いまの日本市場でいえば2列シートミニバンとして確立しつつあるマーケットにズバッと切り込むフレンチモデルといえましょうか。

ご存知のように同カテゴリーにおいてはルノー・カングーが独自の地位を確立していますが、その波にのったシトロエン・ベルランゴが一気に人気を高めているという状況。そして、プジョー・リフターは当然ながらPSAグループとしてベルランゴと兄弟関係にあるモデルというわけ。

とはいえ、ベルランゴの顔違いがリフターなのかといえばさにあらず。そのCONCEPTがユニークなのは、MPVにSUVの走りをプラスしたクロスオーバーということ。実際、スペックを見比べてもベルランゴの全高が1850mmなのに対して、リフターは1880mmと高くなっておりますし、リフターの最低地上高は180mmを確保しているといいます。180mmといえば、都市型SUVと同等のロードクリアランスであり、雰囲気だけでなくハードウェアとしてもSUV的な悪路走破性が期待できるというもの。






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MAZDA2、クリーンディーゼルのWLTCモード燃費は25.2km/L

デミオあらためMAZDA2、燃費の計測モードもJC08からWLTCへ
デミオがMAZDA2に改名、あわせて内外装や走りをリフレッシュしているわけですが、さらにディーゼルエンジン車については排ガス・燃費の測定モードがWLTCモードに変わっております。
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もっとも燃費性能が優秀な6MTグレードの燃費値は以下の通り。コンパクトカーながら高速モードの数値がもっとも優秀なのは、いかにもMTのディーゼル車という感じであります。
WLTCモード:25.2km/L
 市街地:23.3km/L
 校外:25.0km/L
 高速:26.3km/L
とはいえ、デミオといえばガソリンエンジンばかりでディーゼルには乗った記憶がなく、1.5リッターディーゼルといえばデビュー直後に試乗した記憶しかないのですが。そのときの数値からするとカタログスペックから想像した通りの実用燃費が期待できそうな気がするのでした。

もっとも、MAZDA2が積む「S5」型の1.5リッターディーゼルについては、幾度もマイナーチェンジでブラッシュアップされていますし、その主な変更ポイントは燃費よりもノイズやスス対策でしたので5年前になる初期モデルの印象を思い出すのはナンセンスでありますが……。


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いろいろ話題の白いBMW X5、そのエンジンはクリーンかつ静かです

渋滞中のハンズオフ運転も可能なBMW X5、エンジンは3.0リッターディーゼルだけの設定。それはガソリン以上に静かなことに驚かされる
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いろいろと、お騒がせなBMW X5(アルピン・ホワイト)ですが、そういえば先日ちょっと触れる機会があったのでした。全幅2mを超える巨体は車検証に記載される車重で2240kg(前1080:後1160)と重量級でありますが、それを感じさせない機敏な動きを可能としているのは620Nmの3.0リッター・クリーンディーゼルエンジン。エンジンフードを開けると、そのストレート6エンジンが、かなり低く搭載されているのにも、BMWのこだわりを感じるところでしょうか。

なにより驚かされたのは、このディーゼルエンジンがガソリンエンジンの基準で見ても静かなこと。それも吸音材などで対策した結果ではなく、エンジン自体の発生するノイズがディーゼルとしては極限といえるレベルに抑えられているのであります。ノイズが小さいということは、それだけエンジンがスムースに回っている証左であり、いかにも完成度が高いと感じたのでした。



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マツダのクリーンディーゼルはいつAdBlueを使うのか? #SKYACTIV_D

を積んでおり、尿素水(AdBlue)の補充をする注入口はエンジンルームにあるのでした。しかしながら、フューエルリッドをあけたところに、おそらくAdBlue注入口を配置するためであろうスペースが空いているのが気になっている次第。そして、この光景に既視感とばかりに思い出したのが、日本におけるクリーンディーゼルのトップランナーたるマツダの二代目CX-5の給油口。
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横長のフューエルリッドに何か感じながら開けてみると……
そう、排ガスの後処理を最小限としながらクリーンディーゼルを実現しているマツダSKYACTIV-Dでありますが、CX-5のフューエルリッドを開けると、そこには何らかの注入口を追加する予定であることがアリアリと伝わってくる丸いスペースが確保されているのでした。



ここまで用意しているということは、仕向地や規制の変化によっては尿素SCRによる排ガス処理を考えていると容易に想像できるところであります。低圧縮ディーゼルであっても後処理ナシでNOxをクリアするのは限界に近づいているという見方もできましょうし、一方でまだまだSKYACTIV-D(クリーンディーゼル)をまだまだ育てていくという意思が感じられるわけですが、さて?

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精進します。
  




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