クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

カーボンニュートラル

牛糞からカーボンニュートラル燃料を作ればエンジン車は生き残れる!

牛が草を食べる。だから排出物をベースにした燃料はカーボンニュートラルという理論

img

世界的にカーボンニュートラル(CO2削減)のトレンドは加速しています。

最近では、パキスタンで起きた大規模洪水についても、地球温暖化の影響による氷河の溶解が原因だと指摘され、住環境を守るためにもカーボンニュートラルを世界的な目標とすべきというマインドが強まったように感じるのは自分だけでしょうか。

そして、自動車関連ではカーボンニュートラル=ゼロエミッションとばかりに電動化が進んでいます。しかし、それ以上に期待したいのがスズキがインドで始めるというバイオガスの実証事業ではないでしょうか。


続きを読む

クルマの電動化に舵を切った欧州は原発もクリーン発電と位置付ける

原発推しのフランスと脱原発のドイツ。フランス側の意見が通ったか?

housyanou_genpatsu


報道によると、欧州連合が原子力発電をカーボンニュートラルに向けて有効なソリューションのひとつとして位置付けることを検討している模様。発電比率におけるCO2フリー度合いを高めるというのは、輸出入を考えていくと工業製品・製造業の未来を左右するポイント。製造業で利用するとなると再生可能エネルギーでの発電では不安定なのは言わずもがな、そうなったときに原発を積極的に活用しようというのが、今後のEUのスタンスとなると理解すべきでしょうか。このあたり、電気自動車を推進しているのとセットで考えるべき政策という面もありそう。


続きを読む

NSXはどこに向かうのか? 2021年のパイクスピークで19MYを走らせる

2021年パイクスピーク・エキシビジョンクラス2位のアキュラNSXは2019MYだった

NLP_9591-1200x791

先日、拙ブログで紹介したように新開発V6ターボエンジンを積むアキュラTLX type Sのプロモーションとしてパイクスピークを走らせたアメリカホンダですが、じつはNSXも走らせていた模様。



アメリカホンダのニュースリリースによると、全部で4台のホンダ車が走ったようで、その中でもワークス扱い的なマシンとしてはエキシビジョンクラスを走ったNSXとTLXの2台といえそう。しかし、クラス2位となったNSXは、2019MYなのでした。


続きを読む

ENEOSが再生可能エネルギー由来の水素を供給。トヨタの定置型燃料電池で電気を供給する世界とは?

トヨタの実験都市「ウーブンシティ」はENEOSをパートナーに水素社会の実現にトライする

001

トヨタが静岡県裾野市に建設を進めているスマートシティの実験都市「ウーブン・シティ」において水素社会の先取り実験もすることが明らかになっております。

具体的には、ENEOSが再生可能エネルギーによる水素製造と水素ステーションの運営を担当、そこから水素供給を受けたウーブン・シティではトヨタ製の定置型燃料電池により発電を行ない、シティに電力供給するというのがプロジェクトの基本線。

さらにウーブン・シティとその周辺における物流車両に水素を燃料とする燃料電池車を用い、燃料電池車の水素需要を検証するとのこと。

ようは再生可能エネルギーによって水電解をして生み出したグリーン水素をつかった水素社会が、持続可能なのかを実証しようということでありましょう。


続きを読む

エンジンを守るトヨタと終わりを明確にしたホンダ、どちらがサプライヤーに優しいか

トヨタ主導でカーボンニュートラル燃料「e-fuel」を推進(≒エンジンの延命)、ホンダは2040年までにエンジン関係の発注がゼロになると対照的

 

トヨタがモータースポーツにおいて水素エンジンへの実証実験を開始するという発表がありました。これ自体は市販車に導入予定のテクノロジーということについては明記していないので、あくまでモータースポーツにおいて内燃機関を守るためのソリューションのひとつという位置づけかもしれませんが、その一方でトヨタ主導の自工会発表において日本社会において2050年カーボンニュートラルを実現するのであればe-fuel(カーボンニュートラル燃料)を使うほうが近道だというアピールもしているのでありました。つまりトヨタ的にはとうぶんエンジンは消えないというのが未来予想。



もっとも、それは日本の自動車メーカーが一枚岩となって推し進める方針というわけではなく、たとえばホンダは2040年までにハイブリッドやプラグインハイブリッドを含むエンジン搭載車を市販ラインナップから消滅させるというロードマップを発表しているのでありました。日本の発電比率(火力の依存度が高い)を考えると、電気自動車の環境性能については疑問があると指摘する声もありますが、ホンダとしては「Tank to wheel」と呼ばれる車両単体での環境性能においてゼロエミッションを実現することが自動車メーカーのやるべきことと考えている模様。well to wheelといわれるエンジン車であれば原油採掘から、電気自動車では発電の部分から計算するトータルでの環境負荷について自動車メーカーは考慮する必要がないという主張ともとれるわけです。


続きを読む

ホンダの四輪車からエンジンが消える日が確定? EVのタイプRはあり得るか

ホンダの三部敏宏 新社長が就任挨拶で2040年の新車販売を100%ゼロエミッション化することを宣言

ホンダの新社長、三部敏宏さんの初めてといえる対外的なパフォーマンスが2021年4月23日に行なわれた社長就任会見。



ご存知の通り、この会見においてホンダが目指す2050年カーボンニュートラルの前段階としてTank to Wheel でのゼロカーボン化を実現することを宣言。具体的には、2040年にグローバルでの四輪販売をすべて電気自動車か燃料電池車にすると発表したのでした。

さらに、その実現に向けて仕向け地ごとにどのようなステップを踏んでいくかも公表しておりますが、たとえば日本市場では2030年の段階で8割がハイブリッドカー、残り2割がゼロエミッションカーになるということで、純エンジン車は10年以内に消えること確実。いずれにしても、2040年にはエンジンを積んだホンダ車は新車ラインナップからは消滅してしまうというわけ。

一方で、自工会(≒トヨタ)はe-fuelというカーボンニュートラル燃料にてエンジン車を有効活用することが2050年のカーボンニュートラル実現には欠かせないという提言をしているのは対照的ですが、そのあたりについては、こちらのコラムで考察させていただきました。




続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ