クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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オーリス

トヨタ久しぶりの新型車はハイブリッドorダウンサイジングターボ

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というわけで、トヨタ車としては久しぶりの新型車「C-HR」が2016年末に登場(先行予約は11月上旬)ということでティザーがスタート。公式アカウントが「2年ぶり久々の新型車」ということは、2014年10.月のエスクァイア以来というカウントでしょうか。ともかく注目の新型クロスオーバーSUVであります。

公開されている画像のボディカラーは、新色として用意されるラディアントグリーンメタリックとメタルストリームメタリックの車体。どんな色でも濃厚に感じさせそうな立体的な造形が見て取れるところですが、このあたりは陽光の下、実車で確認したいところ。

グレード構成は、1.8L HYBRIDを基本に、1.2Lターボも用意するというもので、ダウンサイジングターボが上位に来るであろうキャラ付けはオーリスにも共通するものになりそう。なお、ハイブリッド車の全高は1550mmと都市部ユーザーのニーズも満たすもの(ターボは1565mm)となっております。

気になる先進安全装備は、「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備。その内容はというと、歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロール、レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージと十分なもの(太字はライバルとの差別化ポイント)。

価格が公表されていないので、ライバルとの比較は難しいところでありますが、国内市場でいえばホンダ・ヴェゼル、マツダCX-3、日産ジュークあたりと比べることになりましょう。そうしたときに、この先進安全装備の充実は大きなアドバンテージになりそう。まあスタイリングでグッと心をつかむ系のモデルであって、ライバルとの装備やスペックで比較するのも、野暮な話かもしれません…(汗)


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個人的には、トヨタとして初採用という足元イルミネーションが気になるC-HRであります、ハイ。


精進します。

   







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欧州ウケするオーリスハイブリッドのライバルは?

欧州トヨタで、最も売れているハイブリッドカー、オーリスハイブリッドが日本上陸であります。

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シャシー、ハイブリッドシステムともに、最新のプリウスに比べると一世代前ながら、価格的なメリットも感じさせない設定というのは、商品性として疑問も感じるわけですが、日本において欧州車を選ぶようなユーザーへの訴求商品として見れば、その存在を理解しやすいかもしれないと思うのでした。

現実として、フォルクスワーゲンが市場からネガティブな判断をされているタイミングで、「ディーゼルゲート」以前であればVWゴルフを一択で選んでいたようなユーザー層が、ある意味では浮動票状態となっているわけで、そのクラスタに向けた商品企画としては、それなりに効果があるのかどうか。

ネッツ店に加えて、トヨペット店で扱うようになったという変化も、その辺りの意識を感じさせるですが、さて?

【追記 2016年4月19日 15時03分】
コンプリートモデルの方向性からすると、BMW MINIもターゲットでしょうか……。





精進します。








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トヨタ・プリウスのリアサスはダブルウィッシュボーンというけれど

熱効率40%、モード燃費40km/L とアナウンスされている4代目プリウス  、間もなく登場ですが、さすがのビッグネームだけに気になる点は多数あり。

燃費関連のテクノロジーが主役なのは当然ですが、そのせいもあってか、あまり注目されていないようにも思える、リア・ダブルウィッシュボーンのサスペンションも気になるポイントのひとつ。

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ダブルウィッシュボーンといっても、いわゆる上下にAアームを配したダブルウィッシュボーンとは異なる趣でありまして。

前後方向を支持するトレーリングアームとスプリングをマウントするロアアームがナックル下側から生えているのは、どこかDC2やEK9といったホンダ車のそれを思い出させるのは自分だけでしょうか。

そして、アッパーアームはV字型で何かを避けるような形状、こちらはカローラ系で見かけた記憶のあるもの。

ともあれ、この下2本、上1本のアームだけで十分にダブルウィッシュボーンとしての条件は満たしているように思えるのですが、さらに短いコントロールリンクが見えるのが気になるのでありました。

「ん、マルチリンク式サスペンションなんじゃない?」 という疑問であります。 

とはいえ、全体としてはオーリスのダブルウィッシュボーン・リアサスを思い出させるレイアウトで、トヨタ系のダブルウィッシュボーンでは定番のカタチなのでありました。いまさらコントロールリンクによる構成要素のあれこれを気にするくらいであれば、このデザインによって、どのような効果があるのかをリサーチすべきなのでありました(汗)


精進します。 














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萌えテクノロジー満載のトヨタ8NR-FTSエンジン。しかし車両全体では……

トヨタ・オーリス、1.2リッター直噴ターボ、ついに日本市場向けが正式に登場。

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車両に積んだ状態はともかく、このエンジンは単体として萌え要素がいっぱい。


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トヨタ内製ターボチャージャーというのが、隠れた萌え要素でありまして。きっと「CT」という型式が付けられているのだろうな、などと妄想してしまうのでした。

トヨタいわく、水冷インタークーラーは、トレンドでありますし、LEXUS NXに搭載する2.0Lガソリンターボ「8AR-FTS」も水冷インタークーラー。そして、いずれのターボエンジンも「8」という数字で始まっているのは偶然ではなく、なんらか意味のある記号のように思うのでありました。

ちなみに、末尾につくアルファベットはこれまでのトヨタ流でいえば、Fが狭角バルブヘッド、Tがターボ過給、Sが直噴、という意味のはずですが、さて? 






それはさておき、この1.2リッター直噴ターボエンジンを積むオーリス120Tのスペックを見ていくと、若干の寂しさというか、残念感もあり。

CVTとの組み合わせになっている点については、ブーストのかけやすさなどから理解できる面もあるのですが、同じ1.2リッター4気筒ターボでDCTを組み合わせているVWゴルフとは価格的にも、ガチのライバル関係。

ただし、トヨタで、国産だからといって、けっしてアフォーダブルな価格設定でなく、それでいてモード燃費でゴルフ・トレンドラインに達していないのは、厳しい印象。

ゴルフ・トレンドライン:21.0km/L
オーリス 120T:19.4km/L
これで、明らかに安い値付けであればいいのですが……。
いずれも先進安全技術を備えているので、大筋では素の状態で比較して問題ないでしょう。

たしかに最大トルクからすると1.85リッター級のダウンサイジングなので、オーリスのラインナップでいえば、最上級グレードになるのは自然な話なのでしょうが……。



 
精進します。










トヨタ・オーリス、1.2リッター直噴ターボは71.5mmボアの4気筒

ジュネーブでオーリスに新エンジン発表という事前アナウンスがあったトヨタですが、予想に反してというか、想像以上にコストのかかっていそうな1.2リッター直噴ターボエンジンが登場いたしました。
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もしかしたら、BMWがミニに載せている3発ターボの展開もありや、と可能性を考えていたトヨタの1.2リッターエンジンは、完全ブランニューのユニット。


いまどき、この排気量で4気筒だというのだから驚きであります。


TOYOTA AURIS 1.2TTECHNICAL SPECIFICATIONS
Engine type4-cylinder in-line
InjectionDirect
Displacement (cc)1,197
Bore x stroke (mm)71.5 x 74.5
Compression ratio10:1
Max. power (bhp/kW @rpm)114/85 @ 5,200 – 5,600
Specific power (bhp/litre)95.2
Max. torque (Nm @ rpm)184 @ 1,500 – 4,000
Specific torque (Nm/litre)154.6
CO2 emissions (g/km, EU combined cycle) 6MT109
CO2 emissions (g/km, EU combined cycle) CVT106
Max speed (mph)124
0-62mph (sec)10.1






リンク先の記事でのキーワードは当然ながら「ノッキング」。

点火時期のリタードでノッキングに対応するのはエンジンを保護できても、効率アップにはつながらないわけで。そもそもノッキングが起きないような工夫が必要なわけ。

第一のポイントは「バーチカル・ボルテックス(縦渦)」を生み出す吸気系。シリンダー内に強い吸気の渦を作り、混合気の均質性をアップしているということ。

また、ピストンオイルジェットによる冷却、ヘッド周りの独立した冷却系といった内容は、ハイコンプ過給エンジンとしては、当然といったメカニズム。インタークーラーは見ての通り、水冷式で安定した冷却が期待できるもの。

吸気バルブの遅閉じによるアトキンソンサイクルも実現しているというのも、トヨタのみならず最近のエンジンとしては定番といった制御でしょうか。


もっとも、国内市場においてはレギュラーガソリンの直噴ターボで圧縮比11.0というエンジン(スバル FB16DIT )が存在しておりますので、10.0:1といった圧縮比にはそれほど驚かされないのではありますが。


それにしても、ピストン形状が気になります。そして……



精進します。
















オーリス・ワゴン・ハイブリッド、日本でもニーズあり?

ジュネーブでトヨタ・オーリスに新エンジン発表 という発表において、気になったにはオーリス・ツーリングスポーツなるワゴンのスタイリングでありまして、そのフロントフェンダーに「ハイブリッド」とバッジが貼られているのも気になるところ。

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そういえば、国内市場でステーションワゴンのハイブリッドというと、カローラフィールダーくらいしかないはずで、現実として「ハイブリッドありき」というトレンドの市場からすると、このクラスのハイブリッドワゴンというのは、それなりにニーズがありそうではあります。もっとも、ステーションワゴンの市場がかなーり縮小しておりますから、国内向けとしては、アベンシス同様にイギリスから輸入するというくらいの数しか期待できないでしょうけれど。

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とはいえ、実質的には4+2人乗りのハイブリッドワゴンといえるホンダ・ジェイドも出たことですし、ジェイドを求めるユーザーの一部は、2列シートの5人乗りのハイブリッドワゴンでもカバーできそうな気もするところですが、さて?


精進します。





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