クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

エクストレイル

売るクルマがないと報じられた日産でウレテルクルマトップ4

2024年度上半期登録車セールストップ50の中で日産車は4台のみ!?

main_01_pc

日産自動車の経営に関する悪いニュースが飛び交っています。

先日発表された2024年度上期の連結売上高は、前年同期比791億円減の5兆9,842億円、連結営業利益は同3,038億円減の329億円、売上高営業利益率は0.5%、当期純利益は同2770億円減の192億円となっているのですから危機的状況なのは間違いありません。

そうした状況を打破すべくなのか、目先の対応なのかわかりませんが、大型リストラも実施するとなっています。個人的には、無駄を排するリストラは経営的にはポジティブであっても、生産能力を落とすリストラは企業のポテンシャルを削るものであり株価の期待値を下げるものとしてマイナス評価要素になってしまうという印象もあります。

そんな日産の危機を報じるニュースの中では「いまの日産に売れるクルマがない」という手厳しい表現もある模様。

では、実際に国内における日産車の状況はどうなのでしょうか。自販連の発表している「乗用車ブランド通称名別順位 2024年4月~2024年9月分トップ50(登録車のランキングなので軽自動車は除く)」から日産車を抜き出して並べてみると以下の通り、4モデルしかランクインしていないのでした。

4 ノート 日産 48,339台
7 セレナ 日産 39,637台
27 エクストレイル 日産 13,263台
37 キックス 日産 6,828台
 ※最初の数字は総合順位

トップ50内のシェアでいうと、レクサスやスズキが4モデルのランクインとなっていますし、マツダは5モデルも入っています。日産の企業規模はイメージとして大きいでしょうが、実際の市場における存在感が薄くなっているというのは、いまに始まったことではないとはいえ、たしかに危機的な状況といえそう。もちろん、ノートやセレナは一桁順位であり、トップ10に入っているモデルですから、人気ブランドというイメージはたしかに間違っていない面もありますが…。続きを読む

間もなく国内仕様が登場? 日産VCターボには3つのメリットがある

海外では2017年に量産開始となっていた日産の可変圧縮比エンジン「VCターボ」が、ついに日本で発売開始?



こちらのYouTube動画をアップしたのは2019年5月、もう2年以上も前の話です。撮影したのは、パシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展」だったと記憶していますが、なにが写っているのかといえば、日産の可変圧縮比エンジン「VCターボ」の作動状況。

2017年に海外向けモデルへの搭載が発表された「VCターボ」とはコンロッドのかわりにマルチリンク機構を使うことで、ピストン上死点の位置を可変させ、すなわち要求トルクに合わせて圧縮比を連続可変させるという、ある意味では夢のエンジン。

この映像は、そうした可変圧縮の様子をカットモデルを使って説明するという展示物でありました。とはいえ、当時は日産の国内向けPRセクションでは「VCターボ」については放置状態だった印象もあります。それが、このところ国内メディア向けの試乗会を開催するなどPR活動の動きアリ。つまり国内投入が近づいて来ていると予想するのが妥当でありましょう。

ちなみに、こちらに貼ったリンクは、上から2017年の登場時、2018年の人とくるまのテクノロジー展、2019年の人とくるまのテクノロジー展と、その時々での印象を記した拙ブログのエントリであります。振り返りということでご確認いただければ幸いです。






 続きを読む

三菱自動車、新型『アウトランダー』のデザインを一部公開。2021年2月に発表

次期アウトランダーのシルエットが公開された。はたして、日産ローグと同じボディの兄弟車なのか?

p_201210_m_5493_img_01

三菱自動車の主力モデルのひとつ「アウトランダー」の次期型についての情報が出始めております。


2021年2月に発表するという情報に加えて、そのシルエットやフロント周りがなんとなく伝わってくるCGスケッチも公開されました。新型アウトランダーについての情報を引用すると次の通り。

「威風堂々」という商品コンセプトとともに開発された新型『アウトランダー』は、内側からみなぎる力強さを表現しました。その為にプロポーションから大きく見直し、次世代の三菱自動車を象徴するクルマへと昇華させました。エクステリアデザインは、次世代へと進化を遂げたフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」による力強く堂々としたフロントフェイスをはじめ、随所にこれからの三菱デザインを象徴するデザインを取り入れ、三菱自動車が目指す新たなるデザインの方向性を具現化しました。
すでに現行モデルの生産は終了しており、フルモデルチェンジ間近というのは感じていましたが、意外にはやいフルモデルチェンジの発表といった印象。そして、名称としてのアウトランダーは共通であってもプラグインハイブリッドとはまったく異なるモデルとなるのも既定路線であります。

 





続きを読む

累計販売26万台、世界一売れているPHEVが商品改良を発表。そしてガソリン車は生産終了へ…

後方・後側方をミリ波レーダーで検知する予防安全技術を全車に標準装備。廉価グレードをなくして4グレード構成に整理

p_201029_m_5478_img_02

三菱自動車のプラグインハイブリッド「アウトランダーPHEV」が一部改良を発表しております。今回の主な変更点は、グレード構成の見直しと予防安全技術の充実。

といっても、具体的には唯一400万円を切っていたエントリーグレードを廃止して、これまで上級グレードに装備されていた後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)と後退時車両検知警報システムを全車に標準装備したといった内容。さらに全車で法規対応の変更(車両接近通報OFFスイッチの廃止など)を実施しております。

というわけで、上級グレードのメーカー希望小売価格は従来通り。後方・後側方の予防安全を追加したグレードについては5万5000円プラスとなっているといった具合。結果的に改良後のアウトランダーPHEVの価格帯は4,364,800円~5,294,300円となっております。






続きを読む

日産のSUV「エクストレイル」が商品改良で、ガソリン4WDは全車が特別仕様車に。そして最廉価グレードになった!

フロントグリル、フロント・リアバンパー下部、ドアロアモール、バックドアフィニッシャーをダーククロームに変更

201007-01-j_001-1200x800 
日産のクロスオーバーSUV「エクストレイル」が一部改良を実施。その内容自体は内外装のちょっとしたブラッシュアップで、たとえば『フロントグリル、フロント・リアバンパー下部、ドアロアモール、バックドアフィニッシャーをダーククロームに変更』といった内容で、それ自体は驚くものではないのですが、グレード構成の見直しには驚かされた次第。

なんと、4WDのほうが2WDよりも安いという価格設定になっているのでした。

正確にいえば装備が同等のグレードで比較すると4WDのほうが10~20万といった感覚で高価になっているのですが、装備を絞ったエントリーグレードを4WDだけに残したうえで、さらに4WDのガソリンエンジン車については全車を特別仕様車のVセレクションとすることで、よりリーズナブルな価格を実現するという戦略はちょっと驚きであります。



続きを読む

日産の次期エクストレイルはナビリンク型プロパイロットを搭載。3つの進化ポイントとは

新型ローグ(日本名:エクストレイル)のADASは「プロパイロットアシストwithナビリンク」に進化した

2021 Rogue-6-1200x800

北米日産が新型SUV「ローグ」を発表。これすなわち、日本では次期エクストレイルになるであろうということで、苦境の日産を救うモデルになるかどうか注目を集めております。

個人的にも、このブログでエントリをあげたほか、WEBメディアでもいくつか新型ローグ(エクストレイル)絡みのコラムを書かせていただきましたが、フルデジタルメーターや新しいエレクトリックシフトなどの進化は、いわゆる電子プラットフォームと呼ばれる領域でのバージョンアップを予感させるもの。電子制御系でいえば、とくにナビ連携「プロパイロット」の進化に注目なのでありました。

 




続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ