クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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インディカー

ホンダのインディカーは、F1的エアロボディ?

しばらく前にインディカー2015年エアロパッケージ として、シボレー系のイメージイラストを紹介しましたが、ホンダも2015年モデルのエアロパッケージを発表。

 DW12_HJ3_Silver_Livery_RC_FrMean_000012
公式発表を見たところ、具体的な効果や狙いについては記されていないようですが、もちろん目標は勝つためでしょうし、どのパーツにどんな効果があるのかはシーズン前にアピールできるはずもなく、そのあたりが明記されていないのは当然でありましょう。

実車サイズの風洞で実験されているという点が、さらりと触れているくらい。

Components were then tested in a full-scale wind tunnel to confirm actual aerodynamic performance characteristics, and create aero maps to be used during on-track testing.
公表されたイラストが、どのコース用なのか不明でもあるのですが、直観的にゴテゴテとしたフロントウイングはいまどきのフォーミュラ的な印象といったところでしょうか。

DW12_HJ3_Silver_Livery_RC_FQuarter_000012

それにしても、リアタイヤはオープンホイールとしてギリギリの線でカバーされている印象です。

DW12_HJ3_Silver_Livery_RC_RQuarter_000012

そして、なにより白とグレーの2トーンに、赤文字でホンダのロゴと赤字のHエンブレムというカラーリングにワークス感。ホンダの強い意思を感じるエアロパッケージだったのでした。




精進します。














 

インディカー2015年エアロパッケージ

1280

共通シャシに、シボレー(GM)とホンダがエンジン供給を行なうという、日本のスーパーフォーミュラにも似たレギュレーションという印象もある、アメリカ・インディカーの2015年仕様が発表されております。

1280 (1)

インディカーといえば、安全性を考慮して、タイヤとタイヤが当たらないようにしたシャシを使っているのが特徴。DW12というシャシ名は、開発ドライバーであり、このシャシが採用される前年に事故で亡くなったダン・ウェルドン氏のメモリアルなネーミングと記憶しておりますが、2015年仕様はさらに安全を意識したアップデート。
The road course configuration’s changes over the 2014 DW12 aero package are easily identified by major components, including:

Front wing that features new pedestal-mounted “front uppers” toward the outer edges
New sculpted “wheel wedges” in front of the rear tires
An engine cover and side pods that have more compact shapes, achieved through a revised
turbocharger and exhaust system layout
New larger rear bumper pods
A multi-element upper rear wing, along with louvered end plates.
日本のスーパーフォーミュラが、どちらかと言えば古典的なフォーミュラらしいシルエットなのに対して、インディカーは、未来感ある方向へ進んでいるというか、とにかくリアバンパーの存在感が独特。

かつてフォーミュラではフロントに立体形状のノーズをつけたタイプがあり(有名どころでは6輪のタイレルP34など)を「スポーツカーノーズ」などと呼んだ時代もありましたが、インディカーのリアは、まさにフォーミュラではなく、ハコ車的な方向へ進んでいるようです。

そして、この形状は間口を広げる(ミニカーにして子供が楽しめそう)ような気もするのでありました。フォーミュラのミニカーで子供が遊ぶときに、リアウイングが狭いと持ちづらく、手で”ブンブン”と走らせるのが難しいように感じることもありましたので。



それにしても、今年のマクラーレン・ホンダのマシン(MP4-30)は、現代のF1レギュレーションにしては、スラリとしていてフォトジェニックな印象もありましたが、インディカーのシルエットに比べると、よくいえばフォーミュラらしく、逆にいえば、ちょっと古い感じも受けるのですが、いかがでしょう?

MP430

精進します。





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