クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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イギリス

日本ではイマイチなホンダ・フィット、イギリスでスモールカーオブザイヤー獲得

2021年の国内販売台数は5万8780台でヴェゼルに肉薄されているフィットだが……

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日本市場ではコンパクトカー・カテゴリーにおいてトヨタ・ヤリス、日産ノートに置いていかれている印象もあるホンダ・フィットですが、JAZZの名前で売られているイギリスでは高い評価を受けている模様。

かの国でバイヤーズガイドとして名高い「What Car?」誌のカーオブザイヤー企画で、スモールカー部門のイヤーカーに選ばれたという発表がありました。


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ホンダもサービス開始。電気自動車のメリットを引き出すには充電マネージメントが必須?

ホンダがイギリスでEV向けエネルギーマネジメントサービスを始めると発表

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電気自動車はそれ単体で考えるだけでなく、社会全体でのエネルギーマネージメントの視点を持つことが重要で、そこは内燃機関のクルマとは異なる部分というか、旧来の自動車の評価軸では測れない部分というか、見誤ってしまうポイント。

そうした理解で電気自動車を見ていくと、ほぼほぼ急速充電での運用を前提として考えてしまいがち。そうなると、急速充電のスピードを上げることや、車両に搭載するバッテリーを多くすることが正義のように思えてしまうのですが、大きなトレンドしては急速充電に頼るのは間違いといえる部分もあり。

じつはV2G(Vehicle to Grid)の視点からすると、自宅などレギュラー使用する駐車場に止める時はずっとプラグイン状態にしておいて、エリア全体での電力需要を見ながら”余った電気”を充電に利用するというのが、ひとつの正解といえるわけです。

そうした方向での施策として、ホンダがイギリスにおいて再生可能エネルギーの活用と充電コストの低減を両立する電気自動車向けのエネルギーマネジメントサービス「e:PROGRESS」を開始するとの発表がありました。


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化石燃料インフラの未来は? 異なるメディアに寄稿したコラムが、じつはつながっていたというお話

イギリスがエンジン車の販売を禁止したときにガソリンスタンドというビジネスが続くとは思えない。つまり、燃料インフラの不足が自ずとエンジン車の需要を減らしてZEVへの移行を促していくだろう
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2020年1月の実績でWEBに寄稿したコラムが51本、編集者の方にテーマをサジェストしていただくことも多いのですが、自らの好奇心からテーマを見つけたコラムも20本近くを書かせていただきました。情報収集をしようと意識しているわけではないのですが、なにかをアウトプットしようと思うと関連情報もチェックすることになり、そこから発展して次のテーマが見つかるなんてことも珍しくなく、アウトプットすることでインプットが加速していると感じる今日この頃であるのでした。

さて、2月に入ってすぐ話題となったのは、当ブログでもエントリをあげたイギリスの内燃機関車の販売禁止宣言。EUが目指す2040年に先んじて、2035年にはハイブリッドカーを含む内燃機関を搭載した乗用車の販売を止めようというもの。現在売られている乗用車をすべてZEV(ゼロエミッションビークル)に置きかえるというのは荒唐無稽というか、無茶な話というか、いずれにしても非現実的だとは思いますが、マイカーを持つというスタイルがなくなり、すべてカーシェアリングになると考えるとあながち非現実的ともいえないような気がするのでした。
そんなことをベストシナリオとして考察したのが、こちらのコラム記事。再生可能エネルギーとEV、FCVの相性の良さや、CO2排出量取引におけるイニシアティブをとることなど、EUを脱退したイギリスだからこそ、その道に突き進む意義があるのかもしれないとも思うわけです。EUから5年のリードタイムを得ようという宣言にも、そうした狙いがあると考えると納得できるもの。

とはいえ、それまで販売されてきた自動車が残っている限り、ガソリンや軽油を燃やして走るエンジン車は消えないわけで、急激にCO2排出量を減らすことにはならないのでは? と思うわけですが、さにあらず。下記のコラム記事で触れているように、ガソリンや軽油の販売量が減るとわかっていて、そのビジネスを続ける企業があるとは考えづらく、ガソリンスタンドが減っていくことでエンジン車は機械の寿命よりも速いスピードで消えていくでしょうし、ZEVの普及を加速させる可能性があるとも考えられるわけです。

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イギリスは2035年からエンジン車の新車販売を禁止という報道。そこにあるリアリティ

いまから社会インフラを整備をするとして15年あればゼロエミッションビークル社会に移行できる……のか?
United-Kingdom
報道によるとイギリス政府がガソリン車とディーゼル車の新車販売を2035年に禁止することを発表したそうで。以前の発表から5年前倒ししたのに加え、販売禁止の対象にはハイブリッドカーも含めたというのが、今回の発表の肝。プラグインハイブリッドについての言及は不明ですが、基本的にはゼロエミッションビークルだけの新車販売に絞るという話でありましょう。

なぜなら、この流れでプラグインハイブリッドカーを対象に入れたとしても、その運用はEVと同様になると考えられるから。この発表(決定)が揺るがないものだとすると、平均車齢を15年だと仮定しても2050年前後にはガソリンスタンドというビジネスモデルはほぼ不要になるわけで、そんな終わりの見えているビジネスに固執する経営者がいるとは思えないから(一部に趣味で残す人はいるかもしれませんが)。



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停電になっても事故を防ぐ「ラウンドアバウト」は、そもそも交通事故を激減させる

アメリカでは信号機のある交差点をラウンドアバウトに変えると死傷事故が8割近く減ったとの報告あり
アメリカの交通安全の調査団体であるIIHSのTwitterアカウントを見ていたら、彼の地においてラウンドアバウトウィークが始まったのだそうで。
ラウンドアバウトというのは交差点を円形としたもので、いずれの方向から来た車両もストップすることなく円形路の部分に進入して直進・右左折を行なうという構造の道路。以下にイギリスのドライビングスクールの公式チャネルがYouTubeに上げていた動画を貼っておきますが、こうした構造の交差点をラウンドアバウトと呼ぶのはご存知の通り。



この動画でも説明していうようにビギナーがスムースにラウンドアバウトを通過するにはトレーニングが必要であったり、またそれなりの面積が必要なので単純に従来型の交差点をラウンドアバウトに変えるのは難しいという問題もありますが、信号機が不要というのは停電時に強いというメリットや電力消費を抑えられるというメリットあり。また、停止しないことで燃費にも有利な道路といわれております。

そんなラウンドアバウトは交通事故の低減にも大いに貢献するのだとか。IIHSのレポートによると以下のようなデータがあるのだそうです。続きを読む

イギリスで作っているシビック・タイプRだから生産休止は既定路線だが?

まもなく販売終了を公式サイトで赤文字発表。シビック・タイプRの未来は?

2019-08-06 (2) 
すでに各所で話題となっておりますが、ホンダの公式サイトで「CIVIC TYPE-R」のページを開くと、そこに衝撃的な赤文字が並んでいるのでした。

※まもなく販売終了となります。詳しくは販売会社にお問い合わせください。
2019-08-06 (3) 



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