クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします
二輪・四輪にかかわらずパーソナルモビリティが、どのように変わっていくかを考察します

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アルファード

ミニバンキング「アルファード/ヴェルファイア」が統一されずにフルモデルチェンジ

トヨタのフラッグシップミニバンはアルファードに統一される予定が、ヴェルファイアは異なる個性で生き残った件

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ミニバンの最上級モデルとしてだけでなく、いまやショーファーカーとしても強いニーズを集めているトヨタ・アルファード/ヴェルファイアがフルモデルチェンジを果たしております。

従来モデルはトヨタの販売チャネル統合にあわせて、実質的にアルファードに一本化した販売戦略で、ヴェルファイアはフェードアウトするのかと思いきや、それぞれの個性を強調したカタチで2モデルのフルモデルチェンジとなったのは意外だったという方も多いのでは?

そのあたりの状況については下にリンクを貼ったWEB CARTOPへ寄稿したコラムでもまとめているのですが、アルファードの価格帯が540万円~872万円、ヴェルファイアは655万円~892万円となっているあたりから、単なるバッジエンジニアリングの姉妹車ではなく、同じアーキテクチャーから2つの個性が誕生したと理解すべきなのかもしれません。








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売れているアルファードが生産調整。その理由は半導体不足じゃない?

アルファード/ヴェルファイアなどを生産している「トヨタ車体 富士松工場 第2ライン」が7/29~30、8/2~4 の5日間生産停止を実施すると発表

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コロナ禍から経済が元に戻りつつある昨今ですが、トヨタのミニバン(アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、エスクァイア)の生産を担当しているトヨタ車体 富士松工場が、生産稼働調整を実施するとの発表あり。生産稼働調整とは、すなわちラインを停めるという話なのでありました。

もっとも、2021年の自動車業界においては生産調整というのは珍しい話ではありません。とくに半導体不足によるラインの停止というのは各社で発生している事象で、ICの調達が厳しい状況になっていることは多くの報道でも知られているところでは?

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これが最後のヴェルファイア? ゴールデンアイズIIがカタログモデルに昇格した

トヨタのLLクラスミニバンが統合間近。商品改良でアルファードにリソースの集中がより明確になった

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トヨタのミニバン・フラッグシップといえばアルファード/ヴェルファイア。

そもそもトヨタの販売チャネルに合わせてトヨペット店の専売品がアルファード、ネッツ店の専売品がヴェルファイアという位置づけで生まれた姉妹車ですが、すでにトヨタが販売チャネルの統合をして久しく、ようは姉妹車をわけてラインナップする必要はなくなっているのはご存知でしょうか。

そして、フラッグシップミニバンとして残るのはアルファードというのがもっぱらの噂。実際、2021年5月10日に実施される商品改良でもアルファードのほうは『最上級グレードのExecutive Lounge、Executive Lounge Sに後席からの視界を広げる可倒式の助手席ヘッドレストを採用』といった具合に商品力を上げていますが、ヴェルファイアについては『特別仕様車をGOLDEN EYES Ⅱグレードとして設定』という風になっていて、実質的なモノグレード構成へと整理されているのでした。

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アフターコロナに盤石すぎるトヨタの凄さ。2021年1月の登録車販売トップ10中8台を占める

コンパクトカー「ヤリス」は軽自動車キングN-BOXより売れている! 高価格帯のアルファードやハリアーも好調と完璧な布陣

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日本国内ではこれからワクチン接種が始まろうかという段階で、まだまだアフターコロナという印象は程遠く、ウィズコロナ下での”新しい生活様式”を強く意識しないといけない段階ではありますが、国内の自動車市場はだいぶんと平常時に戻ってきたという印象あり。

といっても、日本市場の復活・活況をけん引しているのは登録車に限っていえばトヨタの力によるところが大きいという印象。事実、いま売れている登録車のランキングトップ10をみると、10台中8台がトヨタ車になっているのでした。

2021年1月の登録車・新車販売ランキング(自販連調べ)
1位 トヨタ・ヤリス 1万8516台
2位 トヨタ・ルーミー 1万939台
3位 トヨタ・アルファード 1万11台
4位 トヨタ・ハリアー 9177台
5位 トヨタ・カローラ 7773台
6位 日産ノート 7532台
7位 トヨタ・ライズ 6985台
8位 トヨタ・ヴォクシー 6666台
9位 トヨタ・シエンタ 6055台

10位 ホンダ・フィット 5889台

ちなみに、同年同月における軽自動車ナンバーワンモデル「ホンダN-BOX」の販売台数は1万6369台でありますから、ヤリスは通称名別でいえば国内でもっとも売れているモデルというわけです(ヤリスとヤリスクロス、GRヤリスの合算ではありますが)。




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格差社会の象徴か?2020年にもっと売れたミニバンはトヨタ・アルファード

通年での販売台数は90,748台、フルモデルチェンジ直後でもないのにコロナ禍で前年比132.1%は驚異的!

年が明けて、自販連から2020年の通称名別セールスランキングのデータが発表されましたが、そのベスト10を見ていて驚いたのはLLクラスミニバン「アルファード」の躍進ぶり。



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トップ10内のトヨタ比率の高さ(10台中7台)にも驚きですし、2月に登場したヤリスが11か月で15万台を超えたのにも驚かされますが、やはり最注目は5位のアルファードでありましょう。2018年まではミニバンナンバーワンといえば日産セレナがおなじみでしたし、2019年はトヨタのコンパクトミニバンであるシエンタがミニバントップだったのですが、新型コロナウイルスの流行により経済が影響を受けたこのタイミングでアルファードがトップになったことは本当に驚きであります。




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日産のLLミニバン「エルグランド」が間もなくマイナーチェンジ。しかしプロパイロットは搭載されず…

2020年秋、ビッグマイナーチェンジ実施を宣言。しかしNISSANエンブレムは古いまま、プロパイロットも搭載されず、マイルドハイブリッドも与えられない

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日産のLLミニバンとして一時は隆盛を誇りながら、最近ではすっかり存在感が薄くなっているエルグランドが、この秋のマイナーチェンジを発表。
ティザーサイトでは内外装の画像を公開するだけでなく、諸元表・装備表をまるまる公開。価格以外は隠さず発表といったところでしょうか。そんなスペックシートを眺めていて少々がっかりしたのはADAS系と電動化に関するところ。

まずADAS(先進運転支援システム)でいえば車格的に日産のコアテクノロジーとなっている「プロパイロット」を搭載してしかるべきでしょうが、発表されている内容からすると車線中央維持制御を持たない仕様のよう。もちろん、追従クルーズコントロールは全車速対応型がついているのですが、それはマイナーチェンジ前からの仕様であります。正直、ADAS系で弟分のセレナに差をつけられている印象なのはブランディングの面からも残念という印象。

さらにいえば、電動化についてはまったく搭載されていないのでありました。せめてISGくらいと思いますが、それもかなわず。そんなわけでWLTCモード燃費は3.5リッターV6のFF車で8.7km/L、2.5リッター4気筒のFF車で10.0km/Lとなかなかに厳しい数値。さらに市街地モードに限るとV6で5.7km/L、4気筒でも7.0km/Lとさすがに2020年基準では「ガスイーター」と呼びたくなるスペック。これではフルハイブリッドを持つトヨタ・アルファード/ヴェルファイアとは戦いようもないという印象であります。





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