クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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アテンザ

レガシィツーリングワゴン・オーナーの受け皿になるか? マツダ・アテンザあらためMAZDA6に2.5ターボが登場

マツダ・アテンザがMAZDA6に改名。「SKYACTIV-G 2.5T」搭載グレードを新設定
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マツダがアクセラをMAZDA3へとフルモデルチェンジした段階から既定路線といえた改名トレンドですが、さっそくアテンザをMAZDA6へと改名。基本的には”バッジエンジニアリング”といった変更ですが、2.5リッターガソリンターボを新設定したのがトピックスのひとつ。微妙な評判のマツダ コネクトにApple CarPlay、Android Auto™対応機能を追加したというのもユーザー利便性からすると見逃せないポイントかもしれませんけれど…。
新しく「SKYACTIV-G 2.5T」を搭載したグレードの名前は『25T S Package』でトランスミッションは6速AT、駆動方式はFWDのみ。WLTCモード燃費は12.4km/Lで、メーカー希望小売価格(消費税込)は4,239,000円となっております。2.0リッターガソリンエンジンのグレードが2,840,400円からの設定で、2.2リッターディーゼルの最上級グレード(4WD)でも4,217,400円ですから、お値段的にもフラッグシップ中のフラッグシップグレードであることを示す2.5リッターターボですが、そのエンジンの売り文句が『4.0L V8自然吸気ガソリンエンジン並みの力強いトルク』ということですから、たしかにフラッグシップにふさわしいパワートレインなのでありましょう。実際、スペックを見ても高回転まで回してパワーを絞り出すというイメージではなく、実用域での余裕にふったセッティングと想像できるものでありますので。


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マツダのSKYACTIV-D 2.2に5つのリコール、気になるのは…

元祖クリーンディーゼル的なイメージで展開しているマツダSKYACTIV-D 2.2がリコールの届出です。対象となるのは、CX-5、アクセラ、アテンザの計172,095台。対象外も含まれている台数とはいえ、そこそこの規模のリコールといえましょうか。
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インジェクター・リターンホース・ECUの3か所5種類のリコールを届出
リコールの不具合として挙げられているのは、インジェクター取付ナットの締結力不適切、燃料リターンホースの取扱い不明確、そして3つの制御プログラム・バグであります。
ディーゼルエンジンにおいて、減速時のエンジン制御が不適切なため、気筒内圧力が低下し、吸気バルブの閉じ力が低くなることがある。そのため、吸気バルブとバルブシート間に煤が挟まり圧縮不良となって、エンジン回転が不安定になるほか、最悪の場合、エンストに至るおそれがある。
そのほかプログラム・バグの中身は、インジェクターへの過電流によるエンスト(不具合報告数:98件)、過回転制御の不具合によるエンジン焼き付き(同:46件)といったもので、いずれも深刻な内容。リコール対象でありますから、シビアな問題なのは当たり前ですけれども。
もありましたので、2.2リッターのディーゼルエンジンにおいてもススの堆積によるエンジンストールという制御プログラムによる問題が起きることは想定内であります。市場からの報告件数が、このススによるものだけで370件と少なくありません。オーナーからすれば「ついに!」という思いを抱いている方もいらっしゃるのでしょうか、やはり。

それにしてもリコールというのは、基本的に対策ができてから実施されるものでありますから、プログラム系のリコールに時間がかかるというのは仕方がないとは思いつつ、プログラムの書き換えで解決するのであれば、通信なりで自動的に書き換わるとより便利だろうなと思ってみたり。その一方で、通信で書き換えられるということはハッキングの危険性も増すので、書き換えはOBDコネクターを介する方式に留めておくのが吉とも思う今日このごろであります、エエ。


精進します。
  




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マツダのGVCは引き算だけ、ということはドラテク磨きに使える…。

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マツダがアクセラ、アテンザの商品改良にて新採用した「GVC(Gベクタリングコントロール」は、簡単にいうとステアリングを切り始めるといった操作に合わせて、エンジントルクを制御して、荷重コントロールすることで各輪の摩擦円を最適化しようという技術。

ターンインではトルクを絞り、立ち上がりではトルクを復元させるというのが、そのコントロール範囲であります。

この制御について、「上手なドライバーが無意識に行なっている、ターンインでの微妙なアクセルオフを機械が代わりにやってくれる」という説明もありますが、現実的に上手なドライバーはステアリング操作の前にトルクコントロールをしているでしょうから、その意味では順序は逆なのかもしれません。

とはいえ、人間のアクセルオフ操作においては不要なくらい抜いてしまうこともあるわけで、スッと曲がれたとしても、その荷重コントロールが最適とは限らないわけです。つまり、アクセル開度を一定にしておいて、GVCによって必要最小限のトルクを引き算してもらったときの挙動を覚えておけば、ドライバーの精度を上げるというトレーニングになるのかもしれません。

もっとも、アクセラもアテンザも、GVC機能はオフにできないので、別のクルマを用意しなければトレーニングによるドライバーのスキルアップを実感することはできないのでありますが…。


必要なぶんだけ抜けていないのは機械がカバーするので、GVC装着車ではドライバーの操作精度の向上については確認できませんが(汗)


精進します。
   







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久しぶりにマニュアルトランスミッションを運転して…

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久しぶりにディーゼルエンジンのマニュアルトランスミッション車を運転する機会あり。それにしても、久しぶりでも、かなり無意識に運転している自分に「三つ子の魂百まで」を感じたわけですが、それはさておき。

せっかくのディーゼル+MTというパワートレインなので、欧州スタイルのシフトダウンを試してみたりしたのでした。欧州スタイルのシフトダウンとは? そうです、欧州のレーシングドライバーのインカーカメラ(とくにニュルの映像)などを見ていると~ハコ車の場合とくに~減速時のシフトダウンでアクセルを煽らなずにシフトチェンジしているのです。

がっちりブレーキングしているので、回転を合わせなくても多少のショックは感じないのか、回転合わせのヒールアンドトゥによるブレーキングの抜けを嫌っているのか、その意図は不明ですが。

で、久しぶりのMT車で試しに真似してみたのでした。

レーシングスピードではなく、タウンスピードでの真似事ですが、エンジンブレーキを併用しようとせずに、かなり回転が落ちた状態でのシフトダウンでは、それほどショックは気にならず、むしろ減速感によって吸い込まれるような印象さえあり。なるほど、欧州のドライビングスタイルもありだなあと思った次第。ヒールアンドトゥ込みでリズムを作っているドライバーがスタイルを変える必要はないでしょうが、これからドライビングを鍛錬するならば、さほどヒールアンドトゥにこだわらなくてもよいのでは? ともかんじたのですが、さて?

なお、冒頭の画像はイメージです、あくまで(汗)

【追記】
前進する分には、昔取った杵柄とばかりに運転できるのですが、後退時にはシフトパターンを確認する昨今です(汗)

精進します。

   







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マツダの1.5リッターディーゼルは3気筒のスクエアなボアストと予想



というわけで、現在は2.2リッター・4気筒だけのラインナップとなっているマツダのクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」に小排気量バージョンが登場、ということ。

正確にいえば、現時点で唯一の「SKYACTIV-D」となっているSH-VPTR型エンジンの総排気量は2188ccで、ボア86.0mm・ストローク94.2mmというプロフィール。

当然、基本設計は同じ流れで1.5リッターの「SKYACTIV-D」が出てくるとして、予想されるスペックは……

3気筒
ボア:86.0mm
ストローク:86.0mm
総排気量:1498cc



機械としてはロングストロークのほうがマッチするような気もしますが、ボアピッチが同じ設計で、ヘッド周りの設計や部品共用を考えると、ボアは2.2リッターと同じままストロークと気筒数で排気量をコントロールするのだろうな、などと勝手に思うのでありました。

ジュネーブで発表するということは日本への導入は微妙なのかもしれませんが、ユーロ6の規制をクリアするということは日本でも販売できるということで、期待大。

個人的には、アクセラのディーゼルを1.5にして、アテンザと差別化するとマーケティング的にはよさそうな気もしますが、どうなりますでしょうか。

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※画像はイメージです


【追記】


アテンザの4WDディーゼルセダンなど妄想

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※画像は東京オートサロンに出展された「ATENZA GT Sound special 2013」

などと、唐突につぶやいたのは、このムービーを見たからかもしれません。



そういえば、マツダは4WDに関してはSKYACTIVを冠したテクノロジーを発表しておりませんが、もし前後左右駆動配分のできる「SKYACTIVC-AWD」などを用意して、それを2.2リッターディーゼルに組み合わせて、アテンザに載せたら、まさにフラッグシップに相応しいメカニズム的アピール性を持つのでは、などという妄想するのでありました。

マツダの4WD、それほどイメージは強くないかもしれませが、国産車でいうとファミリアにおいて初めてフルタイム4WDを市販したメーカーですし、それからしばらくはWRCにも参戦していましたから、そこそこ伝統的な意味合いでも正統性があるのではないかと思う次第ですが、いかが?



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