クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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アクア

2022年の新成人が欲しいクルマの第一位はトヨタ・アクア

リーズナブルで維持費の安いコンパクトなハイブリッドが男女とも支持されているのは「賢さ」が重視される時代を反映?

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成人の日にあわせてソニー損保が毎年集計している「新成人のカーライフ意識調査」を眺めていれば、意外な人気車種に驚かされます。なんと男女を合わせた総合での人気トップに輝いたのはトヨタ・アクアだったのです。

運転免許保有者と取得予定者836名のうち、『車の所有に肯定的』な674名に、現在欲しい車を聞いたところ、1位は「アクア(トヨタ)」(15.0%)、2位は「BMW(1シリーズ/3シリーズなど)」(12.0%)、3位は「レクサス(RX/NXなど)」(11.0%)、4位は「フォルクスワーゲン(ゴルフ/ポロなど)」(9.9%)、5位は「メルセデスベンツ(Aクラス/Cクラスなど)」「アウディ(A1/A3など)」(いずれも9.5%)となりました(海外メーカーの自動車やレクサスなどの高級車ブランドは、車種別ではなく、メーカー(ブランド)別で選択肢を提示し、聴取した)

男女別にみると、男性では1位「BMW(1シリーズ/3シリーズなど)」(16.7%)、2位「アクア(トヨタ)」(15.9%)、3位「レクサス(RX/NXなど)」(14.6%)、4位「アウディ(A1/A3など)」(13.2%)、5位「メルセデスベンツ(Aクラス/Cクラスなど)」(12.4%)となりました。女性では1位「アクア(トヨタ)」(13.9%)、2位「ラパン(スズキ)」(10.2%)、3位「ノート(日産)」「タント(ダイハツ)」(いずれも9.9%)、5位「N-BOX(ホンダ)」(9.2%)となりました。


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新型アクア、ほんとうに足踏み式パーキングブレーキでいいの?

トヨタのコンパクトカーに足りないのは電動パーキングブレーキ。上級志向のアクアでも足踏み式パーキングブレーキなのは残念ポイント

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トヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」が10年を過ぎてのフルモデルチェンジ。10年間も作られてきたことで、そのままフェードアウトの可能性もありかと思いきや、アクアという絶対的なブランドをあっさり捨てるなんてもったいないことはしない、手堅さもトヨタは持っているのでした。



そんな新型アクア、フルモデルチェンジを機に前型より価格を大幅にアップさせ、同じ3気筒エンジンを積むヤリスハイブリッドより若干高い価格帯にシフトしたわけですが、ヤリスの上級版という位置づけにするのであれば「これは欲しかった」と思う機能が、EPBこと電動パーキングブレーキ。実車で確認していないのでわかりませんが、少なくとも公開されているインテリア画像で見る限り、パーキングブレーキは足踏み式となっている模様。

日産ノート、ホンダ・フィットともEPBを備えておりますし、当然ながら赤信号などでブレーキペダルから足を離しても停止保持を続けるオートホールド機能もついております。

オートホールド付きEPB、日常的にメリットを感じられますし、慣れてしまうと「なくてはならない」と感じるほどいい意味で中毒性のある機能。それがアクアには備わっていないのです。パーキングブレーキの戻し忘れ警告ブザーを備えるくらいであれば、EPBを採用すべきだったのでは? としみじみ思うのでした。

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新型アクア、ご自慢のバイポーラ型ニッケル水素電池を積んでも燃費はよくならない?

4.3Ahのリチウムイオン電池を積むBグレードの燃費は35.8km/L。5.0Ahのバイポーラ型ニッケル水素電池を積むグレードは33.5~34.6km/L。結果として数字が劣っていることで商品力は維持できるのか?

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個人的にはトヨタがラインナップの全店舗取り扱いを実施し、またヤリスハイブリッドが登場した段階で、その役割を終えていたという印象もあるコンパクト系ハイブリッドの「アクア」。

今回のフルモデルチェンジにあたっては、価格帯を従来モデルの182万円~213万円から、現行では198万円~240万円(FFの場合)と大きく上がるなど、ラインナップ全体におけるポジションチェンジを図ったことも感じられます。おそらく、その象徴となるのがアクアが初採用した「バイポーラ型ニッケル水素電池」でありましょう。

初代アクアでは枯れたハイブリッド技術をローコストに展開するという商品企画だったのに対して、このように”初採用”のテクノロジーによってブランディングするというのは、まさしくキャラ変というか、ポジションチェンジの証といえるのでは?


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新型アクアは、現代の「ターセル/コルサ」にキャラチェンジした!

初代アクアの最終型は182万~213万円の価格帯だったが新型では198万~240万円。ヤリスハイブリッドの200万~230万円より微妙に高くなっているのがポジションチェンジを示す

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トヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」が10年の歳月を経て、2代目へとフルモデルチェンジ。この10年で電動化は当たり前の時代となり、ハイブリッドカーは電動車両の入門レベルという風に変わったと思うのですが、そうした時代背景に合わせて新型アクアはキャラを微妙に変えてきたなというのが第一印象。



それを明確に示すのが価格帯で、新型アクアのビジネス用グレード「B」のメーカー希望小売価格はFFが198万円/4WDが217万8000円。一般ユーザー向けエントリーグレード「X」はFFが209万円/4WDが228万8000円、そして最上級グレード「Z」ではFFが240万円/4WDが259万8000円となっているのでした。

同じ1.5リッター3気筒エンジンを積むヤリスハイブリッドの価格帯は、FFで199万8000円~232万4000円、4WDは224万1000円~252万2000円となっております。ヤリスハイブリッドのスターティンググレードは「X」になっておりますから、同じグレード名で比較すると10万円弱アクアのほうが高い設定になっているというイメージでしょうか。

初代アクアの最終モデルの価格帯がカタログ設定グレードで181万8300円~212万6300円だったことを考えると、明らかに新型アクアはマーケットポジションにおいて従来モデルとは異なる立ち位置になった、つまり「もっとも手頃なハイブリッドカー」というポジションをヤリスハイブリッドに譲り、少し上級移行したと捉えるのが妥当では?

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トヨタ・アクアがサポカー補助金を意識したマイナーチェンジで進化に思う

最上級グレード「G」にペダル踏み間違い急発進等抑制装置を標準装備化でサポカー補助金10万円の対象になった

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かつて登録車の販売ではナンバーワンが定位置となっているほど売れていたトヨタのハイブリッド専用コンパクト「アクア」がマイナーチェンジを実施。現行型のデビューは2011年12月ですからかなりの長寿モデルになっておりますが、今回のブラッシュアップを見ているとまだまだ売る気満々といったところでしょうか。

というわけでマイナーチェンジのポイントは、65歳以上の高齢ドライバーの買い替え時において最大10万円の補助が出る「サポカー補助金」への対応がポイント。
「G」に駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いやアクセルの踏み過ぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を標準装備
すでに衝突被害軽減ブレーキは標準装備化しておりましたので、ペダル踏み間違い急発進抑制装置も標準装備とすることで、ツルシの状態でサポカー補助金10万円の対象としたのでした。廉価グレードでもオプション装着すれば補助金対象になりますが、上級グレードに標準装備にすることでわかりやすさを狙ったというところでしょうか。

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ユーザーニーズに全力で応えたトヨタ・アクアのビジネスパッケージ

グレー内装にフルフラットデッキボード、働くハイブリッドカーとして機能を厳選

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2011年のデビューから、もう何度目の商品改良になるのでしょうか。トヨタのコンパクト・ハイブリッドカー「アクア」が2019年7月1日にマイナーチェンジを受けております。アクアといえばハイブリッドカーながら200万円を切るお手頃価格で幅広いニーズに応えているモデルで、デビューから8年近く経ってもハイペースで売れているわけですが、今回のトピックスはビジネスユースに特化した特別仕様車を設定したこと。

特別仕様車 S“Business Package”は、Sグレードをベースに、ビジネス用途に合わせて装備を厳選したほか内装色ナチュラルグレーを採用しました。また、衝突回避支援パッケージ Toyota Safety Sense、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、荷物の積載に優れたフルフラットデッキボードなど、安全・安心・便利機能を特別装備し、様々なビジネスシーンでの活用に適した仕様としました。なお、外板色はスーパーホワイトⅡを含む全3色を設定しました。

そのお値段は消費税8%込みで191万7000円。燃費性能を考えると営業車としてのメリットもあるわけで、この価格であればハイブリッドカーだから高いという印象も受けなさそうであります。ちなみに、真の働くクルマであるプロボックスのハイブリッド仕様は196万5600円でありますので、それほど価格差があるわけではなく、外野的にはカニバリすることが心配になりますが、そのあたりも計算済みでありましょう、トヨタのことなので。


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