クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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アウディ

アウディの3モーター電気自動車はフロント1基・リア2基の構成で370kW、973Nmを発生

メーカー希望小売価格はe-tron Sが1398万円、e-tron S Sportbackは1437万円

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アウディの電気自動車、Audi e-tron / e-tron Sportback シリーズにおける初めてのハイパフォーマンスグレードAudi e-tron S / e-tron S Sportbackが日本導入追加されることが発表されました。

ベースモデルが前後1基ずつの駆動モーターレイアウトとなっているのに対して、新規導入されるSモデルではフロントに150kWのモーターを、リアには左右独立して132kWのモーター2基を配置。この左右独立駆動によりトルクベクタリング的な制御を実現し、コーナリング性能を高めているというのが差別化ポイントとなっております。


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フォルクスワーゲンが本気の電動化シフト。600万台相当のバッテリーを自社生産!

欧州を中心に6つのギガファクトリーを建設。2030年までに合計 240GWh の生産能力を実現する

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昨日、トヨタの電気自動車アーキテクチャについて書いたエントリをアップしましたが、その中に貼ったYoutube  Liveのほうでもお話ししたのですが、フォルクスワーゲングループが欧州を中心にバッテリーの生産能力を確保する動きを見せております。

具体的には、2030年までに関連企業と協力して年間40GWh級のバッテリー工場を6か所建設するというもので、合計すると240GWhの生産能力を実現するというわけ。では、240GWhというのがどのくらいの規模感かというと……。

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ポルシェがディーゼルから完全撤退との報道、新車の半分が電動車両になる

ディーゼルゲートの影響を切り捨て、グループのイメージリーダーとなるか
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2015年に発覚した、いわゆる「ディーゼルゲート(不正事件)」により棄損したブランド価値を取り戻すべくフォルクスワーゲングループとしてEVシフトを進めているという印象が強い昨今でありますが、グループにおけるテクノロジーリーダーといえるポルシェが、脱ディーゼルを宣言した模様。
記事にもあるように、もともとポルシェのラインナップというかビジネスとしてはディーゼルに頼る部分は少なかったでしょうから、脱ディーゼルを宣言するのはブランディングとしてはポジティブな要素しかないと判断したのでしょうし、フォルクスワーゲングループとして先行してディーゼルが卒業するというスタンスもブランドとしてはプラスになるというわけでしょうか。純粋にビジネス的な要因での脱ディーゼルであればこうして宣言する必要もないわけで。そして、ポルシェの脱ディーゼルをきっかけに、フォルクスワーゲングループ全体としてのEVシフトを明確化していくことで、グループのブランディングに寄与させるという狙いもあるはず。脱ディーゼル宣言が、ポルシェおよびフォルクスワーゲングループのブランド価値を高めると判断するための様々なリサーチ結果が、他メーカーにも通じるのだとすれば、乗用ディーゼルが消えてしまうことはないにしても、ふたたびかつてのような地味なポジションになってしまう可能性は少なからず、と感じてしまうのでありますが、さて?

そんなタイミングで、ずいぶん前にYouTubeにアップしていたメルセデスのディーゼルエンジンに興味深いコメントをいただいたのも、偶然ではないのかもしれません……。

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進行方向(上)からRリバース・Nニュートラル・Dドライブの並びは絶対正義?

ATのシフトパターンは、R・N・Dの位置関係は万国共通なのか?
プリウス系のシフトパターン(ホンダや日産のハイブリッド・電動車両も共通ですが)はMTの感覚からいうと分かりづらいという批判もありますが、はたしてそれはリアルな思いなのか、机上の空論的な想像なのか。なにしろ、いわゆる普通のATにおいてクルマの進行方向からP・R・N・Dとなっていることがほとんどで、P(パーキング)を除いてその並びを踏襲しているプリウス系シフトパターンを見て戸惑うというのは理解しづらい面もあるから。

以下の画像は、上からトヨタ・ヴェルファイア、ホンダ・レジェンド、トヨタ・プリウス
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たしかにプリウス系のシフト操作では、レバーがニュートラルポジションに戻ってくるため、シフトレバーの位置でどのポジションに入っているか分かりづらいというのは納得ですが、少なくともシフトポジションの並び自体はATの流儀に則っていると思うわけです。手で触ってポジションがわからないのはホンダのボタン式でも同様でありますし。

たまに話題となるBレンジにしてもトヨタ系のATを触った事があるドライバーにとっては珍しいものではないでしょうし……。そもそもプリウスのシステムを起動後、パーキングポジションからBレンジに入れようとしてもコーションが出るだけで入らないのではあります。もっともDレンジからはBレンジにシフトできるので、そうしたミスがありえないとはいえないのは事実。

もうひとつ、Pレンジが別ボタンになっていることで分かりづらいという指摘もあるようです。とはいえ、アウディが採用しているようなシフトレバーにPボタンを仕込むというのも分かりやすいのかといえば、疑問でありますが(汗)




ちなみに、進行方向からP・R・N・Dと並んでいない例としてはジャガー・ランドローバーが採用している回転型シフトパターンが代表例でしょうか。それでも順番は同じであります。この回転型を自然と操作するには慣れが必要と感じるのですが、それほど批判されることがないのは数が少ないからでありましょう、おそらく。そのほか、メルセデスのシフト操作系も初見ではドギマギしてしまうものですが、そこに対する批判をしづらいのは、まさしくブランド力なのかもしれません。

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アウディA8が自動運転LEVEL3を量産モデルとして初めて実現。ただし、渋滞時限定

ミリ波レーダー、カメラ、超音波ソナー、そしてLIDARを量産車として初搭載して周囲を認識。60km/h以下での自動運転レベル3を実現する

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アウディのフラッグシップ「A8/A8L」がフルモデルチェンジ。エンジンは3.0リッターV6(ディーゼル&ガソリン)、4.0リッターV8(ディーゼル&ガソリン)、6.0リッターW12(ガソリン)の5種類で、いずれも48VのBAS(ベルト駆動のオルタネーター&スターター)を組み合わせたマイルドハイブリッドを基本としている模様。さらにシステム出力330kW、システムトルク700Nmで約50kmを電気だけで走ることのできるプラグインハイブリッドも用意しているという、いまどきのラインナップであります。
World premiere: the pilot-driving Audi A8

The new A8 is the first production automobile to have been developed specially for highly automated driving. The Audi AI traffic jam pilot takes charge of driving in slow-moving traffic at up to 60 km/h (37.3 mph) on freeways and highways where a physical barrier separates the two carriageways. The system is activated using the AI button on the center console.

The traffic jam pilot manages starting, accelerating, steering and braking. The driver no longer needs to monitor the car permanently. They can take their hands off the steering wheel permanently and, depending on the national laws, focus on a different activity that is supported by the car, such as watching the on-board TV. As soon as the system reaches its limits, it calls on the driver to take back control of the task of driving.

From a technical perspective the traffic jam pilot is revolutionary. During piloted driving, a central driver assistance controller (zFAS) now permanently computes an image of the surroundings by merging the sensor data. As well as the radar sensors, a front camera and the ultrasonic sensors, Audi is the first car manufacturer also to use a laser scanner. The introduction of the Audi AI traffic jam pilot means the statutory framework will need to be clarified in each individual market, along with the country-specific definition of the application and testing of the system. The brand’s high quality standards are equally applicable in the realm of highly automated driving. In addition, a range of approval procedures and their corresponding timescales will need to be observed worldwide. Audi will therefore be adopting a step-by-step approach to the introduction of the traffic jam pilot in production models.

The Audi AI remote parking pilot and the Audi AI remote garage pilot autonomously steer the A8 into and out of a parking space or a garage, while the maneuver is monitored by the driver. The driver need not be sitting in the car. They start the appropriate system from their smartphone using the new myAudi app. To monitor the parking maneuver, they hold the Audi AI button pressed to watch a live display from the car’s 360 degree cameras on their device.
そして、注目はドライバーがステアリング保持からも解放されるレベル3相当のオートメーテッドドライブ(自動運転)を世界で初めて量産車に搭載したことでありましょうか。とはいえ、発表の文言を見ている限りは60km/h以下の渋滞シチュエーションに限定した機能であって、ユーザーからすると加減速&操舵をアシストするレベル2相当の自動運転技術とさほど変わらないという印象を受けるかも。しかし、10km/h以上の速度域においてステアリングから手を離すことができるというのは、技術的(規制緩和的)な進化を感じさせるのであります。そのためにミリ波レーダー、カメラ、超音波ソナー、そして旬のセンサーであるLIDAR(レーザースキャナー)も搭載しているという先進安全装備の満漢全席状態。機能名は「アウディAIトラフィックジャムパイロット」となっておりますが、AIというのは人工知能ではなく、あくまでイメージ優先にネーミングと感じるところですが、いかに?

さて、そのセンサーと機能の解説からすると、に近い機能と思えるわけですが、ホンダがテストコースで走らせている時期に、リアルワールドに投入できるのですからアウディは何歩も先を行っているのは間違いないところ。とはいえ、市販車でLIDARという高価なパーツを使うことができるのは、フラッグシップクラスに限定される話なのでありましょう、当面は。そして、とくにドイツのカンパニーカー制度を考えると、こうした機能へのニーズは高いのだろうな、と思ったりするのであります、ハイ。


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世界ラリークロス選手権、2016年シーズンダイジェスト映像

いま一番、ナマで見てみたいモータースポーツ

「FIA 世界ラリークロス選手権」の2016年ダイジェストムービー(6分21秒)が公開されております。

ダートとターマックが混在したコースを6台程度のモンスターマシンで競うレースは、勝ち負けとは別にクルマの挙動を見ているだけで凄さが伝わってくるもの。舗装路でのレーシングマシンと異なり、サスペンションストロークが大きいのも、荷重移動などのアクションがわかりやすく、面白みを増しているという印象なのであります。アクセルでの姿勢作りと適度な土煙も迫力を増しているのかもしれません。

 

日本で開催するとしたら、ツインリンクもてぎが第一候補でしょうか? とはいえ、もてぎで開催するとなるとホンダ車が欲しいところなので、北米メインのGRC(グローバルラリークロス)の誘致が優勢もしれません。とはいえ、GRCのようにジャンプ台を置いてしまうのは日本ではウケないような気もしますが、さて?


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