クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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モーターショー

#東京モーターショー2019 併催「FUTURE EXPO」でモビリティのようなリハビリ機器を見た

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高齢者向けの歩行トレーニングロボットは月額5万円程度でのリースを想定
2019年の東京モーターショーも最終日。今年は、お台場エリアを広くモーターショー会場として利用しているのが特徴ですが、青海展示棟の脇にあるトヨタの常設施設「メガウェブ」においてFUTURE EXPOなるイベントを併催するというチャレンジもしております。2階では水素社会を提案、1階では様々な企業がブースを出して自社製品や理念、ビジネスモデルなどをアピールしております。

その中で、未来のモビリティ(?)として気になったのがパナソニックの歩行トレーニングロボット。



一見すると電動歩行器といったおもむきですが、その中身はAIやパーソナルデータを利用した歩行訓練機。負荷を変えることで脚力を鍛えつつ、安心して移動できるというトータルな意味での歩行支援ツールであります。

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#東京モーターショー2019 で発表。FRベースが伝統だったダイハツのSUVもついにFFベースに

タフト、ラガー、ロッキー、テリオス、ビーゴ……じょじょにマイルドになっていたがFRベースは死守していた
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ダイハツが東京モーターショーでサプライズ公開したのが、この「新型コンパクトSUV(市販予定)」。エッジの効いたフロントマスクは、いかにも硬派なSUVぽさがあり。

ダイハツといえば軽自動車のイメージが強いですが、クロカン四駆でもキラリと光るモデルを出してきた実績がありますから、その中身にも期待してしまうわけです。個人的に記憶に残るのはライトクロカンの第一次ブーム(テラノやエスクードが生まれた頃)にダイハツが出した「ロッキー」で、ビジネスとしては成功したとはいえませんでしたが、走らせてみると非常にハードコアなスピリットを感じさせるもの。また軽自動車の「テリオスキッド」、リッターカーの「テリオス」兄弟にしてもエンジン縦置きのフルタイム4WDで、センターデフロックができるなど素性は本格派でありました。

直近、この手のカテゴリーにダイハツが用意した「ビーゴ(トヨタ・ラッシュが姉妹車)」にしてもエンジン縦置きレイアウトは守っておりました。見た目はクロスオーバーSUV然としながらも、ナンパななんちゃってヨンクが増える中で、ビシッと縦置き4WDの伝統を守っていたのがダイハツのSUVだったわけです。

当然、新型SUVにも期待してしまいますが……

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ホンダの「クロスター」は新しいブランドを確立するか? #東京モーターショー2019

東京モーターショーの主役、ホンダ・フィットに登場したアクティブテイスト
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モーターショーといえば、話題のニューモデルのお披露目の場……というのが過去の価値観になりそうな気配もありますが、ともかくメディアや自動車ファンは新型車があったほうが盛り上がる傾向にあって、とくに大衆車カテゴリーは身近なこともあって自動車メディアだけでなくマスメディアでの露出も多くなるわけです。というわけで、東京モーターショー2019を代表するモデルといえるのは4代目ホンダ・フィットで決まりでしょう。ホンダ自身もかなりの力の入れようであります。

その新型フィットには、クロスオーバーSUVテイストの新グレード「CROSSTAR(クロスター)」が設定されておりますが、この名前はモーターショー直前にマイナーチェンジを果たしたコンパクトミニバン、フリードの新グレードとしても使われているもので、ホンダとしては「クロスター」シリーズをひとつのブランドとして育てていくつもりなのかもしれません。



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SUBARUレヴォーグがワールドプレミア、第4世代のボクサーエンジンとは? #東京モーターショー2019

スバルグローバルプラットフォーム改に新世代エンジンを組み合わせる!
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東京モーターショー2019、SUBARUブースの主役は新型レヴォーグ。プロトタイプを記されているものの、ほぼ市販状態を示していると考えていいであろうルックスであります。発売は2020年後半ということで、一年前にティザーがスタートといったところでしょうか。

ですから、今回見せているのはエクステリアだけという状態。中身についてはほとんど情報がないのですが、それでもアイサイトの進化(ステレオカメラ+4つのレーダー)や、新世代ボクサーエンジンの採用などは公表されております(以下の引用はメーカーのプレスリリースより)。
テクノロジーでは、「あらゆるシーンで、運転の不安やストレスを減らし、心から運転を愉しむ」ために、新開発のステレオカメラと前後あわせて4つのレーダーで構成された新世代アイサイトを採用。加えて、高速道路上で利用可能な高精度マップ&ロケーターを活用した最先端の先進運転支援システムや、万が一の際につながる安心を提供するコネクティッドサービスを採用しました。
また、「乗る人すべてにとって、心から気持ち良いと思える運転の愉しさ」のために、加速性能と環境性能を高い次元で両立した第4世代となる新開発の1.8L水平対向直噴ターボエンジンや、SUBARU GLOBAL PLATFORM × フルインナーフレーム構造を採用しました。

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オール無料でここまで楽しめていいの? アウト・オブ・キッザニア ㏌ #東京モーターショー2019

小学生以下が対象のアウト・オブ・キッザニア in TMS2019。入場無料、参加費無料!
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今回の東京モーターショー、個人的には未来のクルマ好きを育てるためのショーという要素が強いと感じております。先日のエントリでも自動車ファンは評価軸を変えることを余儀なくされるであろうといったことを書きましたが、旧来の価値観だけに沿う内容ではなくなっていますし、また自動車に対してクールな態度をとっていることが多い層はターゲット外としているという印象さえあります。

その象徴といえるのが『アウト・オブ・キッザニア in TMS2019』でありましょう。5年後、10年後に運転をするようになるであろう小学生をクルマ好きに育てようという試み。自動車メーカー各社やサプライヤーなどが、それぞれ30分程度楽しめるアクティビティを用意して自動車に関わる作業を体験できるというアトラクション。各社の内容は以下の画像をクリックして確認できます。

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そんなアウト・オブ・キッザニア in TMS2019、瞬殺といわれる当日予約を取ることができたので、子供を連れて体験してまいりました。

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EVのつぎはFCVがトレンドをメガサプライヤーが示す #東京モーターショー2019

ボッシュは電動エアコンプレッサーを日本初公開、デンソーはプレスカンファレンスでFCへの注力を宣言
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こちらの画像、何を撮ったものかわかるでしょうか。四角い箱にあたかもターボチャージャーの吸気側(コンプレッサー側)がくっついているように見えるユニットの正体は、電動エアコンプレッサー。

このユニットが展示されていたのは東京モーターショーにおけるボッシュのブースで、その役割は燃料電池(FC)に酸素を送り込むこと。しかも、このユニットの紹介は同社のプレスリリースの最初に記されているのでした。つまり、ボッシュはFCの将来性について評価しているということ。

いまやBEV(バッテリーEV)が次世代車の中心という状況で、FCV(燃料電池車)の時代は来ないという認識もあるかもしれませんが、ゼロエミッションであったり、カーボンニュートラルを目指す中で、またパリ協定で定めたCO2排出量制限を実現するためにはBEV一辺倒ではカバーできない部分もあるわけで、FCの必要性を感じているということでしょう。

自動車メーカーよりも業界トレンドには影響力のあるメガサプライヤー「ボッシュ」が、こうした意思をモーターショー展示で見せるというのは、そうした理解をしていいのだろうとは思うわけです。

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