クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします
二輪・四輪にかかわらずパーソナルモビリティが、どのように変わっていくかを考察します

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コネクテッドカー

日産リーフの専用アプリ、トップ画面はこう進化した

真正面だった車両が俯瞰の絵に変わっり、乗る前エアコンがすぐ操作できるようになった
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先日のエントリでも触れたのですが、日産リーフとつながる公式アプリ「ニッサン コネクト EV」がアップデートにより全体のデザインを一新。そのトップ画面のスクリーンショットが、この2枚。上が新しいトップ画面、下が以前のトップであります。
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目立つのはリーフのアイコンが正面の絵から俯瞰に変わったこと。ちなみに、このアイコンは登録した車種にリンクするようで、初代リーフではマイナー前後による違いもあるようですし、もちろん現行型オーナーが登録すると最新のリーフが出てくるのでありました。

そして新バージョンのアプリでは充電開始ボタン(左)と、乗る前エアコンボタン(右)がトップ画面の上のほうに配置されたのが進化点。個人的には充電開始ボタンを使うことはあまりないのですが、乗る前エアコンは割合に利用する機能なので、すぐに操作できるようになったのはうれしいポイント。一方で、バッテリー充電量の横に表示される航続可能距離がエアコンオフ時の数値だけになっているのはちょっと残念。オンとオフの両方が併記される以前のほうが便利な気もしますが、いずれにしても参考値なので充電量さえわかれば、だいたい行ける範囲がわかってくるというのがオーナーの感覚かもしれません。

理想をいえば、次のバージョンアップでは車両アイコンのボディカラーを愛車のそれと同じにできるよう進化するとうれしいのですが……。

ちなみに、トップ画面をスクロールしていくと、ルートプランナー(マイカー位置)/運転履歴(今月の走行距離表示)/エコランキングを確認できるようになっております。運転履歴は以前のカレンダー状の表示のほうが見やすかった気もしますが……。また、エコランキングをクリックすると豆知識も表示されるのですが、今日時点で表示されているのは週間ワールド走行距離ランキング1位の話。なんとアメリカのユーザーが1週間で2908.5kmも走ったそうで、はたして何回充電したのか気になるところであります、ハイ。


新型クラウンとカローラスポーツは全車に「車載通信機(DCM)」を標準搭載

クルマのつながる化が自動車メーカーの金融ビジネスが拡大する
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次世代自動車のキーワードのひとつ「コネクティッドカー」について、ついにトヨタが本格展開を開始。新型クラウン、新型車カローラスポーツから車両の制御ネットワーク(CAN)に接続する車載通信機(DCM)を全グレードに標準搭載しております。国内の全ての新型乗用車への標準搭載を目指すとアナウンスされておりますが、この手のサービスは規模勝負の部分がありますから、おそらく提携している各社(マツダ、SUBARU、スズキ)も同じネットワークプラットフォームに参加することになるのでありましょう。

技術的にいうと、CANに接続しているということは外部からの侵入を防ぐための手立てなども気になるところですが、現時点で提案されているサービスの中では『走行データ連動型自動車保険プラン』が新しいビジネスモデルとして注目では?

ひとまずは、走行データ連動型自動車保険プラン「トヨタつながるクルマの保険プラン」として、あいおいニッセイ同和損害保険より発売されるということですが、走行データをフル活用してリスクを計算できるほどの生データを出すとは思えず、将来的にはこのプラットフォーム内だけで使われることになる損保会社がグループ企業として成立するのでは? と思ってみたり。さらに未来の話をすれば、自動運転においては、そうした保険が車両とセットになるだろうと想像してみたり。

車両のリース販売が標準的なスタイルになれば、リース料に保険料を組み入れることでワンストップになるので、ユーザーメリットもあるでしょうし。当然、そこでも収益があがるので自動車メーカーとしてはみすみす保険会社に利益を渡す必要もありませんから。現時点では、手間を考えると「餅は餅屋」とばかりに業務自体は保険会社にわたして、バックマージン的な手数料をもらうスタイルのほうが賢いのでしょうけれど……。







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精進します。
  




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モーニングコーヒーは、車載デバイスで注文オッケーというGMの新サービス【動画】

つながるクルマは、ホットコーヒーのオーダーから決済までを車内で完結できる
GM(ゼネラル・モーターズ)が、アメリカ市場で始めた新サービス「マーケットプレイス」は、いわゆるナビ画面でタッチするだけで買い物ができるというeコマース系サービス。イメージムービーでは、朝クルマに乗り込んでからタッチパネルでモーニングコーヒーをオーダー、それをダンキンドーナツのドライブスルーで受け取るというシーンから始まっております。


結局ドライブスルーで受け取るのであれば、支払いの手間がないだけといえますが、逆にいうとドライブスルーで財布を出して、支払いを行なうということがストレスになっているので、そこをクリアにするということにメリットを感じるユーザーも少なからずいるということなのでしょう。

個人的にはガソリンスタンドでの給油についてはeコマース化するメリットを感じなかったりしますし、レストランの予約だって手元のスマートフォンでやればいいのでは? と思ったり。インダッシュのモニターで操作するとはいっても、運転しながらというのはあまりオススメできるとは思えませんから……。

しかし、こうして意識せずに消費をうながすというサービスの創出にかけては、さすがアメリカ市場と感じる部分もあり。日本の国内消費が盛り上がらないのは現金主義であることも影響しているかもしれない、と思ったりするGMの新サービスでありました。そして、普及を促すためにオイル交換や純正パーツの値引きといった施策も取っているのを、このムービーでは確認できますが、そのあたりも深読みするには参考になるのでは?

精進します。
  




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電子地図からリアルタイム情報を得るツール、まさしくナビとなった

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リアルタイムの渋滞情報と最短時間のルート案内が現代のナビに求められる機能
一年半ほど前に、ナビゲーションの地図データの更新に2万円程度のコストがかかることに気付き、ならばナビゲーション専用にSIMフリーのAndroid端末を手に入れて、いわゆる格安SIMで運用したほうがコスト的に抑えられるのでは? と思い、小さめのタブレットを手に入れてナビとして利用しております。クルマに乗らないときにはメインのスマートフォン(iPhone)をアシストするタブレットとして利用しているので、iOSとAndroidの両方を持てるというメリットもありますし。まさに一石二鳥ならぬ一石三鳥なのでありました。

さて、そうしてGoogle Mapsを利用するようになって実感するのは、ナビゲーションの登場時に比べて、その役割が変わってきていること。かつてのナビは地図と自車位置(おおまか)がわかるというもので、地図を使いこなしているユーザーからは、単なる電子地図という見方をされておりました。その後、VICSなど渋滞情報が地図上に載るようになって渋滞回避に役立つようになり、その段階で地図とは明らかに情報の量と質が異なるようになったわけです。

いまやナビの役割は道案内ではなく、渋滞回避や最短時間経路の情報にあり

Sinya Yamamotoさん(@sinyayamamoto)がシェアした投稿 -



そして、現在。Google Mapsのルート案内では、渋滞を避けたときに移動時間が短縮できるのか、それとも渋滞に突進したほうが到着が速いのか、複数の候補を挙げてくれるようになっているのでした。勝手知ったる道であっても、その日の状況によって渋滞回避の最適ルートが変わるようなケースでは、こうした情報提示は役に立つわけで。もはや知っている道であってもナビを使わずに走ろうとは思わないほど(さすがに渋滞を気にしない超近距離は別ですが)。

地図を含めた情報端末としてのナビであれば、常に最新のデータやアプリにアップデートできるスマートフォンやタブレットを使うのがベスト。ただし、クルマとつながっていないゆえに速度信号がなく、トンネルなどGPS信号がなくなってしまうと自社位置をカンタンに見失うのは欠点としてありますから、CarPlayやAndroid Autoに対応したインフォテインメントシステムが最適解なのでありましょう。タブレットなどで代用するよりも、コストはかかるかもしれませんが……。



そして、今後は対話型のAIがパーソナルコンシェルジュとなっていくのでありましょう。もっとも、その段階で人間がステアリングを握っている時代とは限らないでしょうけれど(汗)

精進します。
  




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GM・OnStar ミーツ IBM・Watson、「OnStar GO」

OnStar – Meet Watson
自動運転、先進安全技術とも関連するコネクテッドカーは、次世代車において欠かせないテクノロジー&サービスであり、その活用が新たなビジネスチャンスを生み出すというのは、自動車業界における希望の星といえましょう。というわけで、北米ではGMとIBMが共同で新サービスを生み出すという発表あり。
4G LTE搭載のコネクテッドカー、そのダッシュボードに置かれた端末の機能や情報提供などをマシンラーニングによって個別最適化、充実させることでワンストップサービスとして質を上げていくのが狙い。その原動力としてIBMのコグニティブ・コンピューティング「Watson」を利用するというのが、この共同開発におけるポイントでしょうか。ただ、ユーザビリティの向上と言いつつ、基本的には消費を促すための刺激を与えるのがOnStar Goの目指す役割という第一印象でもあるのです(汗)

それにしても、完全自動運転の実現までは運転手は眠ってしまうわけにはいかず、眠らないための各種刺激を用意していくのが自動車メーカー(自動車インフォテイメント)には求められる流れを受けて、こうした機能の充実に各社が切磋琢磨するのでありましょうし、ここで覇権を握るかどうかは未来への影響大。共通プラットフォーム化のようなハードウェアとしてのスケールメリットを求めるフェイズから、メーカーの枠を超えたにディファクトスタンダードを狙うことで生き残りをかける時代になっているのだなあと感じる昨今であります、エエ。



精進します。
  







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