クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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GM

映像を写すスマートミラー・レイアウトの最適解はダッシュボードの上?

鏡としての機能を満たさなくていいならば、視線移動が少ないほうがベター
温故知新というわけではありませんが、古い写真を見て、現代の課題に対する回答が見えてくることは珍しくないのでありましょう。こちらの画像は1959年と半世紀以上前のコルベット スティングレイのレース仕様。サイドに伸びるエキゾーストパイプやオープンボディなどが目を惹きますが、今回の注目ポイントはバックミラー。そういえば、この頃は市販車であってもダッシュボード上にバックミラーを置いていることが珍しくない時代でありました。
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 現時点では、いわゆるスマートミラーなどと呼ばれる後方をカメラで撮影して、その映像を映し出すシステム(写真はパナソニックがトヨタに納品しているもの)については、鏡面タイプと切り替えるようにしているので、これまでの位置と変えることは難しいわけですが、ドアミラーをカメラに置き換えるCMS(カメラモニタリングシステム)を採用する際には、もはや鏡面がなくなるわけで、完全にモニターに置き換えるという流れは止められないところ。
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であれば、CMSモニターをダッシュボード中央に置いて、そこに3つの映像を上手く映し出すということになるのかもしれないと思うのであります。むしろ3つに分けるよりも完全に合成した映像にして、あたかもドライバー席から後ろが透けているような映像にしてもいいかも、などとも思うのでありますが、さて?

精進します。
  




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DSRCを使う、ゼネラル・モーターズの車々間通信がキャデラックCTSに実装される

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キャデラックの車々間通信(V2V)はDSRCを使用。300m離れたクルマ同士がつながる
ゼネラル・モーターズがキャデラックCTSの2017年モデルに車々間通信(V2V)を搭載することを発表。彼の地では前々からスタンダードとされている5.9GHz帯の狭域通信技術(DSRC)を用いて、先を走る車両から後続に向けて、道路状況(事故・スリッピー・渋滞)に関するアラートを送るというもので、先進安全技術としての第一歩といったところでしょうか。

イメージムービーでは一対一の通信となっておりますが、この技術が普及していけば、周辺にいるV2Vデバイスを搭載したクルマ同士で複雑な情報交換となるわけで、実際にはもっと複雑な状況となるはず。発表されているリリースによれば、このシステムは秒間1000メッセージを処理できるといいますから、心配無用なのでしょうが(汗)

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ところで自動運転にはV2Vは欠かせない技術。たとえば高速道路での車線変更にしても、右に行こうとしているクルマと左に行こうとするクルマが、それぞれの動きを共有していればヘンに譲り合うことなく最適なラインをとることができるわけで、そうした技術が実装されているというのは自動運転時代が近づいているのを実感するのでありました。

ちなみに、日本車ではトヨタがプリウスなどにCVSS(Connected Vehicles Support Systems)なる車々間通信を実装しております。こちらは、スムースなクルーズコントロールに利用しているのがユニークなところでしょうか。

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GM・OnStar ミーツ IBM・Watson、「OnStar GO」

OnStar – Meet Watson
自動運転、先進安全技術とも関連するコネクテッドカーは、次世代車において欠かせないテクノロジー&サービスであり、その活用が新たなビジネスチャンスを生み出すというのは、自動車業界における希望の星といえましょう。というわけで、北米ではGMとIBMが共同で新サービスを生み出すという発表あり。
4G LTE搭載のコネクテッドカー、そのダッシュボードに置かれた端末の機能や情報提供などをマシンラーニングによって個別最適化、充実させることでワンストップサービスとして質を上げていくのが狙い。その原動力としてIBMのコグニティブ・コンピューティング「Watson」を利用するというのが、この共同開発におけるポイントでしょうか。ただ、ユーザビリティの向上と言いつつ、基本的には消費を促すための刺激を与えるのがOnStar Goの目指す役割という第一印象でもあるのです(汗)

それにしても、完全自動運転の実現までは運転手は眠ってしまうわけにはいかず、眠らないための各種刺激を用意していくのが自動車メーカー(自動車インフォテイメント)には求められる流れを受けて、こうした機能の充実に各社が切磋琢磨するのでありましょうし、ここで覇権を握るかどうかは未来への影響大。共通プラットフォーム化のようなハードウェアとしてのスケールメリットを求めるフェイズから、メーカーの枠を超えたにディファクトスタンダードを狙うことで生き残りをかける時代になっているのだなあと感じる昨今であります、エエ。



精進します。
  







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8速AT:7.00、10速AT:7.39。GMのクロス気味な多段AT(縦置き)

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日本でも8速ATを搭載したキャデラックATS(上の画像)などを売り始めているゼネラル・モーターズでありますが、本国では10速ATを発表しております。

10速ATと聞くと、燃費重視のワイドなレシオカバレッジと思いがちでありますが、さにあらず。

発表されているカマロZL1のレシオカバレッジは7.39と、ギア数からするとタイトな印象で、かなりクロスした走り味重視のATというのが数字からの第一印象。




ちなみに、8速AT(こちらのレシオカバレッジは7.00)に乗ってみたところ、100km/h巡航で1800rpmあたりと、いまどきの多段ATとしては、ちょっと高めの回転数ではありますが、加減速で段付きを感じさせない、かなりクロスした印象。新しい10速ATは、それ以上にクロスしているようなので、もっとスムースで、つながりよくエンジンのオイシイところを引き出すセットアップになっていることを期待させるのでありますが、さて?

  


精進します。








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