
ダイハツ・ムーヴのマイナーチェンジモデルに試乗した際の撮影データを眺めていると、こんなカットを撮っていたことに気付く。そう、ブレーキローター(ディスク)のクローズアップであります。
ブレーキローターに求められる機能と、結果としての制動力
なぜ、このようなカットを押さえてしまったのか。明確な意識を持ってはいなかったのですが、それでもベンチレーテッドディスクのサイズ感が気になって撮ってしまったのだろうな、とは思うわけです。
サイズは測っていませんが、14インチホイールに対して、このローターサイズでありますから、けっして大きいといえるものではないでしょうし。かといって、心配になるほど小さいわけでもないのです。そして、市街地走行の範囲においてブレーキ性能は過不足なく、良くも悪くも印象に残らないバランスに仕上がっているのは、このジャンルの軽自動車としては当然の話でありましょう。
そもそも単純にローターが大きければブレーキの効きがよくなるわけでもなく、一発の効きでいえばブレーキパッドの摩材のほうが影響が大きいでしょうし、さらに単発の制動力でいえば放熱性を考慮したベンチレーテッドである必要もないといえるわけで。逆にいうと、そのクルマのパフォーマンス(車重と加速性能)から考え得る、必要な急制動力を確保するという視点からローターサイズと摩材の性能が決められているはずなので、この大きさで十分な制動力を確保できていると理解すべき。
ブレーキの基本としてディスク径よりも重量が大事ということを考えると、適度に厚みを感じるムーヴのローターに安心感を覚えるのは気のせいでしょうか(汗)
精進します。



