クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ブレーキ

ブレーキローターが小さくても効きに不満なければ問題なし?

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に試乗した際の撮影データを眺めていると、こんなカットを撮っていたことに気付く。そう、ブレーキローター(ディスク)のクローズアップであります。

ブレーキローターに求められる機能と、結果としての制動力

なぜ、このようなカットを押さえてしまったのか。明確な意識を持ってはいなかったのですが、それでもベンチレーテッドディスクのサイズ感が気になって撮ってしまったのだろうな、とは思うわけです。

サイズは測っていませんが、14インチホイールに対して、このローターサイズでありますから、けっして大きいといえるものではないでしょうし。かといって、心配になるほど小さいわけでもないのです。そして、市街地走行の範囲においてブレーキ性能は過不足なく、良くも悪くも印象に残らないバランスに仕上がっているのは、このジャンルの軽自動車としては当然の話でありましょう。

そもそも単純にローターが大きければブレーキの効きがよくなるわけでもなく、一発の効きでいえばブレーキパッドの摩材のほうが影響が大きいでしょうし、さらに単発の制動力でいえば放熱性を考慮したベンチレーテッドである必要もないといえるわけで。逆にいうと、そのクルマのパフォーマンス(車重と加速性能)から考え得る、必要な急制動力を確保するという視点からローターサイズと摩材の性能が決められているはずなので、この大きさで十分な制動力を確保できていると理解すべき。

ブレーキの基本としてということを考えると、適度に厚みを感じるムーヴのローターに安心感を覚えるのは気のせいでしょうか(汗)


精進します。
  




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新型WRX STIは前後モノブロックのブレンボキャリパーを採用」

圧倒的な剛性を実現するモノブロックキャリパーだが、マニア向けの味付けではない?
2017-07-10-07-36-35
アプライドDに進化し、ついにブレンボのブレーキシステムを一新したスバルWRX STI。そのキャリパーは前後ともモノブロック(以前は2ピースタイプ)となり、ブレーキローターも大型化しております。

具体的な数値は次の通り。

WRX STI(アプライドD)ブレーキシステム ※()内はアプライドCの数値
フロント
キャリパー:モノブロック6ポット(2ピース4ポット)
シリンダー径:30+34+38mm(40+48)
ディスク外径:340mm(326)
ディスク厚:30mm(30)
有効半径:140mm(134.4)
パッド面積:90cm2(76)

リア
キャリパー:モノブロック2ポット(2ピース2ポット)
シリンダー径:40mm(40)
ディスク外径:326mm(316)
ディスク厚:20mm(20)
有効半径:138mm(134)
パッド面積:49cm2(32)

さらにブレーキディスクについては、従来がプレーンタイプだったのに対してドリルドタイプとすることでパッド面のクリーニング効果も狙っているというのが変更点。とくに性能面での進化ポイントは耐フェード性の向上とアピールされている、まさに逸品であります。実際の納入価格は別として、見た目も含めて少なくとも50万円くらいのバリューを感じさせるアイテムでありますので、このクルマが3,866,400円~で設定されているのはバーゲンプライスだと思うわけです、エエ。

そんな新型WRX STIをちょい乗りする機会に恵まれたのですが、ブレーキがギューンと効くようになったというわけではなく、メーカー製の市販車として求められるであろう乗りやすさ、扱いやすいフィーリングに仕上がっているのを確認。タイヤ(アドバンスポーツV105S)とのマッチングもありますから、もっとハードなタイヤを想定した高μのブレーキパッドのフィーリングと異なるのは当然でありますが、だからといって連続したハードブレーキングで明確に制動性能が変化するようなこともないのは期待を裏切らないパフォーマンスを予感させるといえますでしょうか。

メイド・イン・イタリー。イタリア🇮🇹のものが好き(汗)

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個人的にはリアはキャリーオーバーで色替えの可能性もあると想像していたので、しっかりモノブロックになり、パッドも大きくなっているのは好印象なのでした。

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あのブレンボも参戦する電動パーキングブレーキ対応キャリパー

電動パーキングブレーキ時代のモーター内蔵キャリパーが増えている、そんな印象を受けた2017年の人とくるまのテクノロジー展 横浜。それも珍しいものではなく、コモディティ的なパーツという位置付けで、ことさらにアピールするフェイズでもないといった展示だった印象を受けたのであります。もっとも、コンベなブレーキキャリパーが目立っていたわけではありませんが……。
2017年はフローティングタイプの電動キャリパーを展示した名門ブレンボ
Brembo_epb2
Brembo_epb1
2016年には、EPBに対応した固定型キャリパーの(おそらくモックアップ)を展示していたブレンボ。2017年は浮動型(フローティング)の、より現時点なニーズに合致するであろうEPB対応キャリパーを展示しておりました。もっとも、ブレンボへのニーズとしては、おそらくフロントに装着されるマルチピストンの大型キャリパーと似合う、EPB対応の対向キャリパーだとは思うのですけれど(汗)

そして、市販車に搭載されているよくあるタイプのEPB対応キャリパーといえば、これら。
hitachi_epb
こちらは日立オートモティブシステムズ
ADVICS_EPB
こちらはアイシングループのアドヴィックスの製品であります。

反応速度と制動力の強さ、耐久性が確保できるのなら、すでにバイワイヤも珍しくありませんし、油圧から完全電動化もあり得ると思うブレーキですが、さて?

精進します。
  




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電動パーキングブレーキ時代のモーター内蔵キャリパー

新型インプレッサのリアサスはマルチリンク的ダブルウィッシュボーン、そしてブレーキキャリパーはアクチュエータ内蔵のフローティングタイプなのでありました。

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サイズからして、油圧を廃して完全に電動化するというものではなく、あくまでもパーキングブレーキ機能をカバーするという印象ですが、まさしくバイワイヤ化することによるメリットの感じられる部分。記憶を辿ると、スバルも初期のEPBは従来型ワイヤーで引っ張るシステムの左右が合流している辺りにアクチュエータを配置したものだったはずですが、こうしてどんどん時代は変わってまいります。

ちなみに、電動パーキングブレーキ対応キャリパーは、あのブレンボも用意している(画像は、2016年の人とくるまのテクノロジー展で撮影)ほどで、ますます増えていくのでありましょう。

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そして、ブレンボのキャリパーを見ていて思うのは、渋滞対応アダプティブクルーズコントロールにはEPBが必要というスバルにおいて、将来的にはブレンボとアイサイトの組み合わせが期待できるということ。

FB25DITと高トルク対応トランスミッションを組み合わせたパワートレイン、もちろんシャシーは「スバルグローバルプラットフォーム」、そんな次世代のハイパフォーマンス系WRXの足元に、このブレーキシステムが装着されている未来を想像する今日このごろでありました(汗)



精進します。
  







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ついにBRZにブレンボブレーキを装着、その制動能力は……

スバルBRZがビッグマイナーチェンジであります。外板パネルの変更はしない(ように見える)まま、MT車のエンジンやファイナルギアを変更するなどして走りの力強さを増しているのが大きな変更点。

そして、最上級グレードとしてブレンボブレーキとザックスダンパーを装備した「GT」を新設定するというのニュースのひとつ(発売は2016年秋、と少々先の話になりますが)。


201607_BRZ_GT_Rear

さて、気になるのは新設定されたブレンボブレーキの効き具合。先入観からするとブレンボブレーキは強烈なストッピングパワーを生み出しそうな気もするわけですが、さにあらず。

今回、富士スピードウェイ・ショートコースで乗ってみた印象では、つまり下りながらの1コーナーでフルブレーキをかけてみた感触だけでいえば、標準の片押しキャリパーのSグレードと、ブレンボブレーキのGTグレード(市販前のプロトタイプ)のブレーキ能力に差は感じず、なのであります。ホイールのリム幅は異なるものの、タイヤの銘柄サイズともに同一なので、差がでなくても当たり前かもしれませんが、それにしても減速Gの出方にも違いを覚えるほどではなく。いずれにしもて、減速自体は十分な能力と感じたのでありまして、すなわち標準ブレーキの性能が不満のないレベルに達しているという風に言えるわけです、エエ。

ピンポイント的に表現すると「吊るし状態での、一発のブレーキ性能」を求めてGTを買う必要はないだろうな、と思うわけです。とはいえ、ハイパフォーマンスパッドに変えていくとブレンボキャリパーのメリットは出てくるでしょうし、価格差を考えるとお買い得な印象も否めず。なにしろGTの参考価格は331万5600円(MT)でありますが、走りに関する部分でいえばブレンボブレーキとザックスダンパー以外はほぼ同じ仕様といえる「S」グレードの価格は297万円。けっして価格差が小さいとは言わないまでも、ブレンボ代だと思えば、十分にリーズナブルな設定と思うわけです。もっとも、前述したようにカスタマイズをしない前提であれば「S」グレードで十分でありましょうし、吊るしでの走りに装備差(価格差)ほどの違いはないと感じる次第。どちらのグレードが人気を集めるでしょうか? まあ、スポーツカーというカテゴリーでは最上級グレードが売れると予想するところでありますけれども(汗)

精進します。









  







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赤い片押しキャリパーとベンチレーテッドディスクのコンビネーション 

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赤く塗られた片押し(フローティング型)キャリパーと、ハブとの対比でも小径であることがわかるベンチレーテッドディスクのコンビネーション。フロントにブレンボキャリパーを装備したFFスポーツカーのリアブレーキシステム…ではなく、れっきとしたホットハッチのフロントシステム。

そう、これはアルトワークス(HA36)の純正ブレーキなのでありました。

カタログ車重670kg( FF・5MT)のクルマでありますので、これで十分なブレーキ容量を満たしていることは経験的にも理解できるところでありますから(ソリッドディスクでも対応可能な重量と思うので)、このシステムが物足りないという気はさらさらないのですが、むしろ赤く塗ってしまったことで、不要な目がいってしまうのでは、と思ってみたり。

つまり、おおくは裏方的な純正ブレーキキャリパーが、かえって目立ってしまうから、対向キャリパーでないことなどに、逆に物足りなさを感じさせてしまうのでは? と思うユーザーが出てくるのかも、と想像してしまうのです。



久しぶりに軽チューンのことで頭をいっぱいにしたので、考え過ぎてしまうのでしょうか(汗)

精進します。
   







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