クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

イギリス系トピックス

日本ではイマイチなホンダ・フィット、イギリスでスモールカーオブザイヤー獲得

2021年の国内販売台数は5万8780台でヴェゼルに肉薄されているフィットだが……

351181_HONDA_ENHANCES_JAZZ_e_HEV_LINE-UP_WITH_NEW_EX_STYLE_GRADE

日本市場ではコンパクトカー・カテゴリーにおいてトヨタ・ヤリス、日産ノートに置いていかれている印象もあるホンダ・フィットですが、JAZZの名前で売られているイギリスでは高い評価を受けている模様。

かの国でバイヤーズガイドとして名高い「What Car?」誌のカーオブザイヤー企画で、スモールカー部門のイヤーカーに選ばれたという発表がありました。


続きを読む

覚えている人も少ない?オーバーフェンダーが印象的だったリトルダイナマイト

記憶に残るワイドフェンダーのクルマ9選のコラムを書きました。載せられなかったMINI ERA TURBOを振り返る



おおむね毎月15本前後の自動車コラムを寄稿させていただいているWEB CARTOPのほうにオーバーフェンダー・ブリスターフェンダーによるワイドボディが印象的だったクルマ9選というお題でコラムを書かせていただいたのですが、そこで書き忘れたのが、BMW傘下となる前のローバー・ミニに存在していたERA TURBO。

 

個人的には、最初にマイカーを買おうとしたときに”手は届かないけれど欲しい”と思ったクルマということもあって鮮明な記憶として残っているのですが、コラムのほうで扱ったメルセデスE500/500E、ポルシェ930ターボ、ランチア・デルタインテグラーレあたりと比べると、たしかにマイナーなオーバーフェンダー車なのかもしれません……。
続きを読む

化石燃料インフラの未来は? 異なるメディアに寄稿したコラムが、じつはつながっていたというお話

イギリスがエンジン車の販売を禁止したときにガソリンスタンドというビジネスが続くとは思えない。つまり、燃料インフラの不足が自ずとエンジン車の需要を減らしてZEVへの移行を促していくだろう
car_denki
2020年1月の実績でWEBに寄稿したコラムが51本、編集者の方にテーマをサジェストしていただくことも多いのですが、自らの好奇心からテーマを見つけたコラムも20本近くを書かせていただきました。情報収集をしようと意識しているわけではないのですが、なにかをアウトプットしようと思うと関連情報もチェックすることになり、そこから発展して次のテーマが見つかるなんてことも珍しくなく、アウトプットすることでインプットが加速していると感じる今日この頃であるのでした。

さて、2月に入ってすぐ話題となったのは、当ブログでもエントリをあげたイギリスの内燃機関車の販売禁止宣言。EUが目指す2040年に先んじて、2035年にはハイブリッドカーを含む内燃機関を搭載した乗用車の販売を止めようというもの。現在売られている乗用車をすべてZEV(ゼロエミッションビークル)に置きかえるというのは荒唐無稽というか、無茶な話というか、いずれにしても非現実的だとは思いますが、マイカーを持つというスタイルがなくなり、すべてカーシェアリングになると考えるとあながち非現実的ともいえないような気がするのでした。
そんなことをベストシナリオとして考察したのが、こちらのコラム記事。再生可能エネルギーとEV、FCVの相性の良さや、CO2排出量取引におけるイニシアティブをとることなど、EUを脱退したイギリスだからこそ、その道に突き進む意義があるのかもしれないとも思うわけです。EUから5年のリードタイムを得ようという宣言にも、そうした狙いがあると考えると納得できるもの。

とはいえ、それまで販売されてきた自動車が残っている限り、ガソリンや軽油を燃やして走るエンジン車は消えないわけで、急激にCO2排出量を減らすことにはならないのでは? と思うわけですが、さにあらず。下記のコラム記事で触れているように、ガソリンや軽油の販売量が減るとわかっていて、そのビジネスを続ける企業があるとは考えづらく、ガソリンスタンドが減っていくことでエンジン車は機械の寿命よりも速いスピードで消えていくでしょうし、ZEVの普及を加速させる可能性があるとも考えられるわけです。

続きを読む

イギリスは2035年からエンジン車の新車販売を禁止という報道。そこにあるリアリティ

いまから社会インフラを整備をするとして15年あればゼロエミッションビークル社会に移行できる……のか?
United-Kingdom
報道によるとイギリス政府がガソリン車とディーゼル車の新車販売を2035年に禁止することを発表したそうで。以前の発表から5年前倒ししたのに加え、販売禁止の対象にはハイブリッドカーも含めたというのが、今回の発表の肝。プラグインハイブリッドについての言及は不明ですが、基本的にはゼロエミッションビークルだけの新車販売に絞るという話でありましょう。

なぜなら、この流れでプラグインハイブリッドカーを対象に入れたとしても、その運用はEVと同様になると考えられるから。この発表(決定)が揺るがないものだとすると、平均車齢を15年だと仮定しても2050年前後にはガソリンスタンドというビジネスモデルはほぼ不要になるわけで、そんな終わりの見えているビジネスに固執する経営者がいるとは思えないから(一部に趣味で残す人はいるかもしれませんが)。



続きを読む

ホンダがイギリス・スウィンドンの工場閉鎖を正式発表

ホンダがイギリスからの撤退、研究所の再編など大幅な体制変更を発表

2019年2月19日、ホンダが夕方に緊急記者会見を実施。事業運営体制の変更を発表しております。
目立つのはイギリス・スウィンドンの生産工場を閉鎖するという発表。トルコにおける四輪生産も休止するということで、今後極端に電動化が進むであろう欧州向けの販売ラインナップについては中国と共通化させるという方針の模様。とはいえ、単純に中国から輸出するというよりは日本で欧州向け商品を生産する可能性もありそう。ブレグジットとは逆に、日本とEU間のEPA(経済連携協定)が発効したことで将来的には日本からEUへの輸出時に関税ゼロになる方向なわけですから、当然といえば当然の判断でしょうか。アメリカで売るシビックについては北米で全量生産すればいいわけで。たとえばタイプRについては、アメリカでエンジンを組み立ててイギリスに送って完成車にしてアメリカを含む世界中に輸出しているそうですから、すべてアメリカで作ったほうが効率面でもよさそうで、けっして後ろ向きの判断ではないという印象。むしろブレグジットをうまく利用して切り抜けたという印象さえあったりして。





それはさておき、気になるのは本田技術研究所の将来。現在、本田技術研究所の社長であり本田技研工業の専務取締役である松本宜之さんは居場所がなくなるようですし、二輪ではSEDB(販売・生産・開発・購買)の一体化を進めるために組織を大きく変更するそうですが、SEDBの一体化はすでに四輪でも軽自動車では進めていて、結果につながっている手法。モータースポーツや先進技術の開発部門としての本田技術研究所は残ったとしても、かなり縮小することを宣言したような気がしないでもないのですが、さて?
イギリスの労使交渉はネガティブ要素ですが、前述のように”いい言い訳”もありますし、全体的にはポジティブな印象を受けたのですが、株価など市場の評価はどうなるのでしょうか。

ちなみに東証での本日の終値は3014円でありましたが……。





-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング
 

ブレグジットの影響が自動車業界でも表に見えるようになってきた


日産が欧州向けモデルの生産をイギリスから日本に移管するというニュース。他社はどうする?
Britain(イギリス)とExit(退出する)という言葉を組み合わせた「Brexit(ブレグジット)」という言葉が生まれたのは、2016年にイギリスがEU(欧州連合)からの脱退を言い出したときだったと記しておりますが、まさに欧州連合からの脱退期限となる3月29日(より正確にいうならばグリニッジ標準時で午後11時)が目前に迫り、その影響というか対策が目に見えるようになってきております。
まずは日産の動きが表面化。いろいろ検討したのでしょうが、日産は欧州向けの新車生産をイギリスから日本に戻すという判断をした模様。長年、イギリスでの生産を続けてきましたが、かなり縮小するといった雰囲気のニュースが流れております。EUを抜けるということで関税その他において不利になるわけで、この判断は適切だと思うわけですが……。

日系メーカーでは、トヨタやホンダもイギリスに生産拠点を持っていますが、それにしてもイギリスにこうしたカントリーリスクがあろうとは思いも寄らなかったというのが正直なところでは? もっとも、日系メーカーがイギリスに進出したころは欧州連合などはありませんでしたが。ちなみに、トヨタやホンダがイギリスで新車の生産を始めたのは1992年ですから、ベルリンの壁が壊され、欧州がひとつになろうとしている時期だったよう。日産は、もう少し早い1984年頃に生産工場を設立した先輩でありました。

ならば、ブレグジット対策としても日産という先輩の後を追いかけるカタチになるのかどうか? ホンダについてはシビックハッチバック(タイプR含む)はグローバルに見た全数をイギリスで生産しているはずですし、そのエンジンはアメリカで生産してイギリスに運んでいると記憶していますが、それでもEUとイギリス間での物流や輸出入が滞ると生産が止まるのは必至で、生産に影響が出ることは間違いないわけで。これからどのような対応をしていくのでありましょうか。当事者・担当者からすると胃の痛い日々が続くことでしょうけれども……。
 
シビックハッチバック、納期などに影響が出なければいいのですが。まあ、2018年の年間販売台数でいうと、国産のセダンを合わせても18,287台という販売規模のモデルなので、日本市場全体としては大して影響を受けないのかもしれません(個別のケースはあるかもですが)。

-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング

記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ