クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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アウディ・audi

アウディらしい先進性をアピールするフラッグシップモデル「New A8」

欧州の主要都市については高精度3Dマップも搭載するという自動運転の旗手
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フラッグシップモデルでありながら、落ち着きよりも攻撃性を感じさせるルックスの新型A8。このあたり、伝統的な高級車ブランドに比べるとブランド力の違いを感じたりもするわけですが、元々アウディはハイテクイメージでブランディングしてきたことを考えると、自動運転の象徴されるテクノロジーファーストなアピールは正統的・伝統的なのかもしれません。

インフォテインメントシステムの主役は10.1インチのタッチスクリーンディスプレイ。エアコンパネルもタッチスクリーンでの操作系に変わっております。流れとしてはタッチスクリーンによる操作に切り替わる模様であります。この変化は注目すべきでは? と思う次第。センターコンソール部分に操作系を置く時代の終りの始まりになるのか、それともA8だけの話、アウディだけの話なのかはわかりませんが。
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自動運転が話題となっているA8。一部には自動車側が責任を持つといった表現もあるようですが、SAEレベル3ということは、機械がカバーできる範囲を超えるとドライバーに責任を移すというシステムであり、言い方を変えると「やれるところまでは機械がやりますけど、後始末はお願いします」といったレベルでありますので、まだまだ自動車が運転責任を持つレベルとは言えないでしょう。レベル3から機械が責任を持つと表現してしまうのは自動運転に対する誤解を招くと思うのでありますが、いかが?

もっとも、A8には欧州の主要都市における高精度3Dマップも搭載しているという情報がありますので、都市部での渋滞までも自動運転でカバーしようという意思が見える意欲作であることは間違いないともいえるのであります、ハイ。
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アウディA8が自動運転LEVEL3を量産モデルとして初めて実現。ただし、渋滞時限定

ミリ波レーダー、カメラ、超音波ソナー、そしてLIDARを量産車として初搭載して周囲を認識。60km/h以下での自動運転レベル3を実現する

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アウディのフラッグシップ「A8/A8L」がフルモデルチェンジ。エンジンは3.0リッターV6(ディーゼル&ガソリン)、4.0リッターV8(ディーゼル&ガソリン)、6.0リッターW12(ガソリン)の5種類で、いずれも48VのBAS(ベルト駆動のオルタネーター&スターター)を組み合わせたマイルドハイブリッドを基本としている模様。さらにシステム出力330kW、システムトルク700Nmで約50kmを電気だけで走ることのできるプラグインハイブリッドも用意しているという、いまどきのラインナップであります。
World premiere: the pilot-driving Audi A8

The new A8 is the first production automobile to have been developed specially for highly automated driving. The Audi AI traffic jam pilot takes charge of driving in slow-moving traffic at up to 60 km/h (37.3 mph) on freeways and highways where a physical barrier separates the two carriageways. The system is activated using the AI button on the center console.

The traffic jam pilot manages starting, accelerating, steering and braking. The driver no longer needs to monitor the car permanently. They can take their hands off the steering wheel permanently and, depending on the national laws, focus on a different activity that is supported by the car, such as watching the on-board TV. As soon as the system reaches its limits, it calls on the driver to take back control of the task of driving.

From a technical perspective the traffic jam pilot is revolutionary. During piloted driving, a central driver assistance controller (zFAS) now permanently computes an image of the surroundings by merging the sensor data. As well as the radar sensors, a front camera and the ultrasonic sensors, Audi is the first car manufacturer also to use a laser scanner. The introduction of the Audi AI traffic jam pilot means the statutory framework will need to be clarified in each individual market, along with the country-specific definition of the application and testing of the system. The brand’s high quality standards are equally applicable in the realm of highly automated driving. In addition, a range of approval procedures and their corresponding timescales will need to be observed worldwide. Audi will therefore be adopting a step-by-step approach to the introduction of the traffic jam pilot in production models.

The Audi AI remote parking pilot and the Audi AI remote garage pilot autonomously steer the A8 into and out of a parking space or a garage, while the maneuver is monitored by the driver. The driver need not be sitting in the car. They start the appropriate system from their smartphone using the new myAudi app. To monitor the parking maneuver, they hold the Audi AI button pressed to watch a live display from the car’s 360 degree cameras on their device.
そして、注目はドライバーがステアリング保持からも解放されるレベル3相当のオートメーテッドドライブ(自動運転)を世界で初めて量産車に搭載したことでありましょうか。とはいえ、発表の文言を見ている限りは60km/h以下の渋滞シチュエーションに限定した機能であって、ユーザーからすると加減速&操舵をアシストするレベル2相当の自動運転技術とさほど変わらないという印象を受けるかも。しかし、10km/h以上の速度域においてステアリングから手を離すことができるというのは、技術的(規制緩和的)な進化を感じさせるのであります。そのためにミリ波レーダー、カメラ、超音波ソナー、そして旬のセンサーであるLIDAR(レーザースキャナー)も搭載しているという先進安全装備の満漢全席状態。機能名は「アウディAIトラフィックジャムパイロット」となっておりますが、AIというのは人工知能ではなく、あくまでイメージ優先にネーミングと感じるところですが、いかに?

さて、そのセンサーと機能の解説からすると、に近い機能と思えるわけですが、ホンダがテストコースで走らせている時期に、リアルワールドに投入できるのですからアウディは何歩も先を行っているのは間違いないところ。とはいえ、市販車でLIDARという高価なパーツを使うことができるのは、フラッグシップクラスに限定される話なのでありましょう、当面は。そして、とくにドイツのカンパニーカー制度を考えると、こうした機能へのニーズは高いのだろうな、と思ったりするのであります、ハイ。


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自動運転への過渡期、運転免許は練習不要? というアウディのPRムービー

スパイダーマンとのコラボは置いておいても、示唆の多いムービー


アメリカン・スーパーヒーロー「スパイダーマン」の中の人であるピーター・パーカーが運転教習をするという、いかにも高校生らしい設定のアウディとのコラボムービー。最新の自動運転技術を搭載したアウディを持ち込んだ教習でラクラクとチェック項目をクリアしていくというストーリーで、無茶な運転をしたときに教官が「君はヒーローのつもりかね」と注意すると、小さな声で「スーパーヒーロー」とつぶやくといった辺りにコラボレーションなジョーク感がある2分少々。

それにしても、車両持込みによる運転教習、免許取得試験であれば、自動運転技術をフル搭載した最新マシンを持ち込めば練習不要……そんな近未来(現実)を想像させるストーリーでもあります。そうした制度の国であれば、免許取得用に最新の自動運転技術搭載車を貸し出すというビジネスもあり得るかもしれません。もっとも、同じ程度に自動運転技術が載っているクルマを乗ってもらわない、怖いことになってしまうわけですが(汗)

一方で、自動運転技術が進んでいく中で、テクノロジーに合わせた最適なオペレーションというのも出てくるはずで、フルマニュアルの運転免許を持っているドライバーは自動運転向けの講習を受ける必要が出てくるかもしれませんが、さて?

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アウディA8の48Vマイルドハイブリッド、2017年夏に発売

日本ではISGと呼ばれるスタータージェネレーター、アウディはBASと呼ぶ
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The mild hybrid drive comprises two main components: first, the watercooled 48-volt belt alternator starter (BAS), which complements the conventional pinion starter. The latter is only required for cold starts in the new Audi A8. Then there is the lithium-ion battery in the luggage compartment to act as the energy accumulator for the MHEV (mild hybrid electric vehicle) with a 10 Ah charge carrier capacity and a 48-volt system.
というわけで、アウディが今夏に発売開始するA8”マイルド”ハイブリッドのメカニズムイラストを公開。トランクルーム脇に小さめのリチウムイオンバッテリーを積んだシステムで、ハイブリッドの核となるモーターはベルトでつながったオルタネーター・スターターを使用するというもの。でありますから、ベルト・オルタネーター・スターターを縮めて「BAS」と呼ぶようであります。

こうしたシステムの構成だけを見ると、スズキがワゴンRなどで展開しているS-エネチャージとさほど変わらないように見えますが、アウディのポイントは48V系となっていることでしょうか(スズキは12V系)。ただ、A8という車格とエンジンの排気量を考えると、スズキS-エネチャージよりもBASの存在感は薄くなっているようにも思えるところ…。

とはいえ、アウディの言うところによると、このBASを採用したことで100km走行で使用する燃料が0.7リッターほど削減できるといいますから、システムにかかるコストに対するメリットは大きなハイブリッドといえそうですが、さて?

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紛らわしい? パーキングボタンがグリップにあるアウディのATシフト

一見、オーソドックスなスタイルながらレバーの位置は一定
ATのシフト操作周りについて、ストレートタイプが長らくデファクトスタンダードといえる状態が続いていたと思ったら、いつの間にかゲート式が主流になりかけるなど、意外にも時代によってトレンドが変わっております。

そして、現在の主流といえるのがシフトレバーの位置は常に中央に戻るバイワイヤのタイプでしょうか。国産ではトヨタ・プリウスやホンダのハイブリッドに使われていることで知られ、一部では批判の対象になることも少なくないようですが……。

さて、そうした新世代シフト操作系の提案と感じたのが、こちらの映像。

撮影に使ったサンプルカーはアウディS4でありますが、シフトレバーの形状がオーソドックスなタイプに似ているだけに、コクピットドリルを受けないと最初は戸惑ってしまうかも。

ほとんどの操作においてボタンを押しながらでないと、ポジションが変わらないのでミスが起きることは少ないUIになっているということなのかもしれません、エエ。

それにしても、パーキングポジションにするのがボタン式で、それがシフトレバーについているというのは操作系のスムースさでいえばナイスアイデア。こうした操作系に戸惑ってしまうのは、過去の経験に囚われているためで、アタマが固くなっているためでありましょう。反省しきりであります(汗)
 

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アウディの電動コンセプトカー、中身は市販車を提示する?

95kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載するという力技。アウディのEVはクワトロでアイデンティティを主張する
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電動車両天国ともいえる中国、上海モーターショーでアウディが「Audi e-tron Sportback concept」をワールドプレミア。次世代アーキテクチャのショーケースという触れ込みながら、バッテリーについては水冷式のリチウムイオン電池を床いっぱいにレイアウトするという、いまや古典的な方法。駆動を前後別々のモーターが担当する4WDというのはアウディのブランドアイデンティティと整合性が高いとは思いますが。

というわけで、電気自動車として気になるスペックを抜き出してみると……

バッテリー総電力量:95kWh
航続可能距離:500km(NEDC)
最高出力:320kW(ブーストモードで370kW)
最大トルク:800Nm
最高速度:210km/h
0-100km/h加速:4.5秒


ショーモデルでありながら、リアリティを感じるスペックが並んでおりますが、次世代の提案というよりは先行他社のフォロワーといった印象なのは気のせいでしょうか(汗)

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