クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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ボルボ・VOLVO

セレブ向け? ボルボの対面型チャイルドシート・コンセプト

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安全にこだわる自動車ブランドの代表格といえる「ボルボ」が提案する、新世代 ”ラグジュアリー・アンド・エクセレンス” チャイルドシート・コンセプトは、見ての通りの備え付けタイプ。

乳児向けの後ろ向きシートで、後席と対面型になっているというのは安心感につながるポイントといえそう。その後席に座っている女性は、おそらく母親という設定なのでしょうが、そのセレブ感はまさしくコンセプトワードである ”ラグジュアリー・アンド・エクセレンス” を象徴しているのでありましょう(汁)


通常、チャイルドシートを前席に置くのがNGなのは、フロントエアバッグによる乳児へのダメージを避けるためですが、このコンセプトは専用シートとなっているので、そうしたネガは解消しているのは当然と予想されるところ。今回は具体的に提示されておりませんが、乳児向けの新しい安全デバイスの提案などへの発展も期待したいコンセプトなのでありました。



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そして、もちろん乗降時には回転してオトナの負担を軽減するというのもポイント。

チャイルドシートのネックのひとつにはシートベルトの装着において、オトナがアクロバティックな姿勢を求められるところがあると思うわけです。体をひねった状態で作業するために、シートベルトの装着にミスが出やすかったり、そのために面倒になってシートに座らせているだけ(安全面からいうと無意味)といった負の連鎖状態になってしまうことが予想され、そうしたネガを解消するには、こうした回転シートというのは有効だろうと思う次第。

もっとも、こうした固定式チャイルドシートのクルマというのは、こども一人に対してせいぜい3~4年しか使えないでしょうから、そもそも非現実的なのでしょう。

逆にいえば、乳母車感覚で、期間限定のクルマを買える層向けのコンセプトだから ”ラグジュアリー・アンド・エクセレンス”  なのであります。

そう考えると、冒頭の画像で運転席に座っているのは父親ではなく、ショーファーと捉えるのが妥当なのでしょう、やはり(出汁)


精進します。














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ダウンサイジングターボにDCTは合わない、のか?

140kW、400Nmのクリーンディーゼル「D4」には8速ステップATを選んだボルボでありますが、1.5リッター4気筒のガソリン・ダウンサイジングターボには6速ステップATをチョイス。以前、6速DCTを使っていたはずのボルボでありますから、いわゆる欧州のトレンドといわれるDCTからステップATへの変節というか、回帰であります。

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正規で実車が入ってくるのは9月以降なので、いまだ見たこともないボルボの6速ステップAT+ダウンサイジングターボでありますが、1.5リッターという排気量と、車両価格的にターボラグを解消する凝ったメカニズムを採用していないだろうことを考えると、最適解としてステップATに辿り着いたということなのだろうな、と思う次第。

実際、1.5リッター以下のダウンサイジングターボでDCTとの組み合わせでは、坂道発進でのトルク不足からくる、なんとも加速できないシーンでのストレスがありますし、また1~3速の範囲内でどちらのギアでもカバーできそうな中途半端な速度でのギクシャク感も否めないのであります。

そうしたネガをトルコンを使って吸収できるという点で、従来型のステップATにはアドバンテージありとは感じるところで、おそらくボルボの判断もそうしたものではないかと予想するのでありますが、さて?

もちろん、ホンダのように発進クラッチに別途トルコンを使ったDCTというトランスミッションもありえましょうが、それはそれで高価で贅沢なシステムであって、アフォーダブルな価格帯での最適解ではないでしょうし……。

精進します。














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ボルボのクリーンディーゼル「D4」は140kW、400Nm

”感覚のある”インジェクター「i-ART」で進化するVOLVOディーゼルエンジンが、ついに日本上陸であります。

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ともかく、初期に導入される140kW、400Nmというスペックの1968cc4気筒ディーゼルターボ一本。

ボルボの規模と体力を考えると、自社ラインナップを広くカバーできるパワートレーンが必要で、この新クリーンディーゼルもV40からXC60までの幅広い設定となっているのは自然な流れでありましょう。

正式発表前のことですが、先日ちょいのりした印象では、いい意味でディーゼルらしからぬレスポンス感があり、ATセッティングも含めて、ダッシュ力が記憶に残るものでありました。

そのトランスミッションはアイシンAWの8速ATで、駆動方式はFWDに絞ったカタチのラインナップ。しかして、お値段は349万円~と、かなりガンバッタ感もありなのです。
 
しかし、トランスミッションがアイシンAWなのはさておき、ボルボのクリーンディーゼルで肝となっている2500気圧コモンレールや最大9回/サイクルを実現する”i-ART” インジェクターは日本のナンバーワン・サプライヤといえるデンソーの手によるもの。

そもそもコモンレールの量産化を最初に実現したサプライヤはデンソーでありますから(1995年)、こうした技術を実現していることに驚くことはないのですが、日本はディーゼル後進国と思いたい向きには、長年無視されてきた印象もあるのでした。

そもそも石原都知事(当時)によるペットボトルパフォーマンスはトラックの排ガスに対するもので、すでにディーゼルが激減していた乗用車にはあまり関係のない話ではありました。その後に後付DPFが一大ビジネスとなり、それによる問題の数々が生じたのは、また別の問題として(汗)

というわけで、はたしてボルボの幅広い展開が、そうした長年の印象論にどう影響するのか。

そして、これをキッカケに「日の丸ディーゼル」への注目度がアップするとなれば、周辺状況はいろいろと変わってくるかもしれません。

精進します。














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自動車のヒューマン・マシン・インターフェイスの理想とは

ドイツで開催されていたHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)のカンファレンスにて、ボルボのシステムがモスト・イノベーティブ賞を獲得したとか。

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Volvo Cars’ in-car control interface, Sensus, has been awarded the title of ‘Most Innovative HMI System’ at the 2015 Car HMI Concept & Systems conference in Berlin.

Based on global user experience research, Volvo Cars’ Sensus system has developed a measured response to users’ emotional and physical needs and has redefined in-car control systems with its easy-to-use touch interface and smart tiling system.
アナログ的、単機能タイプのスイッチやダイヤルのメリットを否定するわけではありませんが、なんだかんだ言って、大画面タッチパネルをつかった操作系の集約といった方向が、いまのトレンドなのでありましょう。

このあたり、ドライビングアシストの技術と並行して進んでいるというのが個人的な印象。

たとえば、視線移動量やピントのズレについてもドライビングアシスト側で問題を解決できるようになるとインターフェイス側の可能性が広がることもあるでしょうし、ヘッドアップディスプレイのように、それぞれの領域が重なることで利便性や安全性を向上させるという面もありましょう。

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ボルボのHMIにおいても大型タッチパネルといくつかのスイッチが併用されているわけですが、おそらく最後まで単機能のスイッチとして残るのはハザードでは? などと思うのでありました。最近では減速Gやクラッシュを感知してハザードを点滅させる機能も標準化されておりますが、危険の察知という点では最後まで人間の判断力が求められると思いますので。


ところで、ステアリングやペダルもHMIなわけですが、それらも含めて、最終的には脳のイメージをダイレクトに伝えるようにするというのが、インターフェイスの向かう先というのも個人的なイメージ。そのステップとして音声入力による操作の精度アップというのは重要なのかもしれません。もちろん声を出せないひともいますから、それが理想ではないのは当然として、人間の考えているイメージを機械が正しく理解するという点での話であります。


はたして、どんな未来が待っているのか、楽しみであり、ついていけるのか心配でもあり(汗)


精進します。














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ボルボのモジュール設計シャシ「SPA」はフロント・ダブルウィッシュボーン

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Volvo’s all-new XC90 – which will be launched in two weeks’ time in Stockholm – will be the first car in its range to be built on the Scalable Product Architecture (SPA) modular chassis technology developed in-house.

Secondly, SPA will change the way Volvo builds cars in future by allowing a wide range of cars, powertrains, electrical systems and technologies – all of differing complexity – to be fitted on the same architecture, generating significant economies of scale.
ぼちぼちボルボXC90のティザーというか、事前情報も内容が濃くなっております。

今回の発表では、SPAと呼ぶモジュール設計シャシとなること、そのフロントが、かなり立派(高そう)な構成のダブルウィッシュボーンであることが明らかとなったのでした(現行モデルはマクファーソンストラット)。

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いかにもアルミアームを多用した、このダブルウィッシュボーン・サスペンション。このまま全ラインナップに拡大するとは信じがたいところでありますが、かつてホンダがシビックから上のクラスすべてをダブルウィッシュボーンにしたこともありますので、スチール製アームなどを使えばコスト(売価)的には成り立つのかもしれませんが……。

それとも、V40あたりのクラスは、サブフレームの仕様違いによって現在と同じくマクファーソンストラットとできるようモジュール設計しているのかも? などと思うと、いろいろ気になってくるボルボの「SPA」でありましが、果たして?


ボルボの超レア・オープンモデルが生誕60年

6月2日は、このクルマの誕生日。

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On 2 June 1954 the two-seater roadster, the Volvo Sport, and the company's first sports car, made its debut. But a low weight and reliable Volvo technology were not enough - production was shut down after just 67 had been built. Or was it 68?
ボルボスポーツP1900、1954年6月2日に生まれ、総生産台数67台(68台?)と言われる、超レアモデルです。

エンジンは70馬力の1.4リッター、ギアボックスは3段で最高速は155km/hというのが時代を感じさせますが、そのスタイリングは還暦を迎えるモデルとは思えないのでは? なお、公式発表によれば、上の赤いボディはプロトタイプの画像。

量産(といっても70台足らずですが)バージョンは、こちらクリーム色の車両。

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ボディサイドに伸びるモールのラインが長いほうがプロダクションモデル。そして比べて見るとプロトタイプは、かなりの車高短なのでした(汗)

量産開始は1957年で、いまだ50台程度が残っているというから驚き。ちなみに、生産台数が67台もしくは68台とされているのは、シャシーナンバー20が重複して記録されているからの模様。プロダクションモデルでも、そうしたミスが発生シてしまうというのが、ある意味でのんびりした時代を感じさせるのでありました。

それにしても、ボルボスポーツP1900、いまだそれなりに台数が生き残っているのには、錆びないFRP製ボディというのも効果的なのかもしれません……。






 
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