クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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自動運転

日産が復活するためのキーワードは「自動運転」かもしれない

付加価値領域における差別化が生き残りに必須の時代。「技術の日産」が提供できる価値は?

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日産自動車の危機的な経営状況が報じられてから、様々な評論がされているようです。個人的にも以下のような簡単な考察をしてみたのですが、日産の経営陣がいうように「適切に商品をお届けできていない」のが自動車メーカーとしての危機を招いた根本的な原因だとは思う次第。

 

「適切」でなかった要素として、商品性(フルモデルチェンジまでの期間、マイナーチェンジでのテコ入れなど)もあるでしょうし、仕向地や各市場特性に応じた商品ラインナップという問題もあるでしょうし、とくに日本で実感するようなありえないほど長い納期とほしいユーザーに届かない生産量の少なさは急いで解決すべき課題だと感じる次第。

一部では、工場閉鎖の対象について日本も含まれるとなっていますが、いまでさえ納期がかかっている状態なのに、そんな市場向けの工場を閉鎖するとなれば、他社に顧客を取られてしまうのは自明であって、むしろ工場稼働率を上げてでも納期を早めるなりして、ユーザーの選択肢に残るようなブランディングが必至だと思うわけです。

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ダイハツ謹製、自動運転レベル3の軽自動車に興味津々

交通空白地に求められる小さな自動運転モビリティと軽自動車の相性は抜群

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先日、東京お台場で開催された「SIP-adus 展示・試乗会」に行ってきた際に目に留まったのが、この一台。ダイハツがタントをベースに作った自動運転実験車であります。

イベント全体の話は、こちらのコラムをご覧いただくとして、自動運転タントについて伺った話について、当エントリではシェアしたいと思います。



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スズキ「デュアルカメラブレーキサポート」のゴーストブレーキ

「ゴーストブレーキ」とは、実際にはない危機をセンサーが検知して、衝突被害軽減ブレーキが誤作動すること



「ゴーストブレーキ」という言葉をご存知でしょうか。先進運転支援システム・先進安全装備の代表的機能であるAEB(衝突被害軽減ブレーキ)が、危険でないところで作動してしまう現象を指す言葉で、まるでゴースト(幽霊)を見つけてAEBが作動してしまうことから名付けられたよう。

そんなゴーストブレーキを、愛車であるスズキ・エブリイバンで発生したのが上に貼った動画。ドライブレコーダーから抜き出したのでわかりづらいかもしれませんが、動画のはじまった直後にゴーストブレーキが作動、急ブレーキで減速しております。

後続車がいなかったので追突事故にはつながりませんでしたが、ドライバーとしてはかなり驚くレベルの強い制動でありました。

はたして、なぜこのようなことが起ってしまうのでしょうか。



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雪の日に気を付けたい。カメラ式先進運転支援システムの弱点とは

ワイパーをしっかり動かして「センサーの視界を確保」しないとシステムエラーが起きることがある

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先日、雪が舞ったとき、愛車(スズキ・エブリイバン)のメーターに『システム一時停止』の表示が出ました。ワーニングランプからもわかるように衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報機能がロスと状態になっております。

その理由は、右側に記されているように「視界不良」によるもの……。

もちろん普通に雪が降った程度で、こうした状態になるはずもなく、これはワイパーをインターバルモードで作動させたことで、わざと出した表示であります。

逆にいえば、ワイパーを適切に動かさないと先進運転支援システムは正常に作動しないというわけです。

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キャデラックの自律走行コンセプトは操作系を持たず大きなディスプレイを用意する

CES 2022で発表されたキャデラック「InnerSpace(インナースペース)」は自律走行技術を搭載したEVコンセプト

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100年に一度の大改革を示すCASEというキーワードは、いずれも自動車というモビリティの価値観を変える要素ですが、とくに自動運転はクルマに乗るということの意味合いを大きく変えてしまう要素。現時点では自動運転テクノロジーは、運転支援の域を出ていないわけですが、将来的に”自律走行”が可能になれば人類はクルマを運転するという行為から解放される可能性があるからです。

ドライビング自体を楽しみたいという向きもあるでしょうが、単純に移動として考えると機械による自律走行(完全自動運転)というのは移動の価値を変えるのは間違いありません。移動の時間は、運転以外の行為をすることが可能になり、それを前提に生活を組み立てることが可能となるからです。

自律走行のクルマで移動する際に、体を休めてもいいでしょうし、会議や仕事を進めることもできましょう。さらに映画鑑賞やゲームプレイといった楽しみ方も可能となるはず。ともかく、クルマの中は寝室であり、仕事部屋であり、リビングルームにもなり得るわけです。

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ダイハツの軽商用に採用された第二世代のステレオカメラはデンソー製

衝突回避支援ブレーキ機能の対応速度向上、夜間の歩行者検知、先行二輪車に対する衝突回避支援、道路標識の認識支援、ガードレールや側壁検知による車線や路線の逸脱警報などを実現

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2021年12月、ダイハツの軽商用モデル「ハイゼットカーゴ」、「アトレー」がフルモデルチェンジ。合わせて「ハイゼットトラック」も商品改良を実施しております。

共通する変更として縦置きCVTの採用などが目立っていますが、先進安全装備・高度運転支援システムを支えるセンサーデバイスたる、ステレオカメラも第二世代になっているのは意外な進化ポイント。コストが重視される商用車であれば、こうした先進技術については乗用系で実績のあるセンサーを使うことが多いのですが、コスト含めてメリットがあることが第二世代ステレオカメラの採用につながったというところでしょうか。

そんなステレオカメラのサプライヤーは従来通りにトヨタ系のデンソー。同社のニュースリリースは単なる報道向けというよりは、開発者インタビューも含めた読み物となっていて、読み応えのあるもので必見です。

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