クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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トヨタ・TOYOTA

新型センチュリーの真相をCARトップに書きました

3.5L V6プラグインハイブリッドのセンチュリーが見据える次の100年

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従来、式年遷宮のごとく同じようなスタイルで時代に合わせたモデルチェンジを続けてきたトヨタのフラッグシップ「センチュリー」がドラスティックに変身。流行りのSUVスタイルに生まれ変わったことが話題を集めています。

古典的なショーファーカーらしいセダンスタイルの従来型センチュリーも併売されるので、厳密には”生まれ変わった”のではなく、新しいショーファーカーの提案と理解すべきかもしれませんが…。

そのあたり、以前に拙ブログにてエントリをあげたほか、WEBメディアへ寄稿したコラムでも触れておりますが、簡潔にいえば「乗降所作にVIPらしさを感じさせるパッケージをゼロベースで探ったら、新型センチュリーのようなSUVフォルムが生まれた」と理解するのが正解といえそう。
正確にいえば、



そうした背景と、新型では本格的にグローバル展開するというセンチュリーについて、CARトップ2023年11月号(交通タイムス社)に寄稿させていただきました。編集サイドにつけていただいた記事タイトルは『シン・ニッポンのショーファーカー』というもの。100年後にも通用するパッケージということで、原稿内では『22世紀のショーファーカー』という表現も使っていたりもします。

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新型センチュリーはSUVに非ず。どこを目指したフォルムなのか?

変わり過ぎた新型センチュリーが話題騒然。先入観を排さないと真意を理解するのは難しい

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世界初公開されたトヨタのフラッグシップにして、国産車では唯一といえる生粋のショーファーカー「センチュリー」。先日、世界初公開された姿が自動車ファンの間でおおいに話題となっているようです。

下半身をシルバーに塗り分けた姿は、たしかにセンチュリーの伝統を受け継いだものですが、ずんぐりむっくりとした塊感のあるフォルムは、クロスオーバーSUV的。前々からセンチュリーのSUVバージョンが登場するという噂があったこともあって、この新型センチュリーをSUVムーブメントに迎合したバリエーションと理解する向きも少なくないよう。

しかしながら、メディア向け発表会で取材した小生の印象はSUVを目指して生まれてきたフラッグシップではない、というのが第一印象。あくまでショーファーカーとしての乗降所作にこだわるといったアプローチから生まれたパッケージが、新型センチュリーを生み出したと感じたのでありました。

そのあたり詳しくは、以下のコラムをご覧いただきたいのですが、ポイントを抜き出せば”100年先まで通用するショーファーカーのパッケージを考え抜いた結果”が、新型センチュリーといえるのではないでしょうか。

パッケージという視点で新型センチュリーを見ることができてこそ、その真意と真価を理解できるのかもしれませんが、さて?



そのほか、新型センチュリーに関するコラムを書いていますので、お目通しいただけると幸いです。続きを読む

ミニバンキング「アルファード/ヴェルファイア」が統一されずにフルモデルチェンジ

トヨタのフラッグシップミニバンはアルファードに統一される予定が、ヴェルファイアは異なる個性で生き残った件

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ミニバンの最上級モデルとしてだけでなく、いまやショーファーカーとしても強いニーズを集めているトヨタ・アルファード/ヴェルファイアがフルモデルチェンジを果たしております。

従来モデルはトヨタの販売チャネル統合にあわせて、実質的にアルファードに一本化した販売戦略で、ヴェルファイアはフェードアウトするのかと思いきや、それぞれの個性を強調したカタチで2モデルのフルモデルチェンジとなったのは意外だったという方も多いのでは?

そのあたりの状況については下にリンクを貼ったWEB CARTOPへ寄稿したコラムでもまとめているのですが、アルファードの価格帯が540万円~872万円、ヴェルファイアは655万円~892万円となっているあたりから、単なるバッジエンジニアリングの姉妹車ではなく、同じアーキテクチャーから2つの個性が誕生したと理解すべきなのかもしれません。








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カナードがかっこよすぎるプリウス「Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition」

WECマシンにインスパイア系カスタマイズを受けたプリウスがル・マンで世界初公開

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世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間」が今年度で記念すべき100周年。というわけで関連イベントがめじろおしのよう。そんな中、トヨタ(GAZOOレーシング)がコンセプトカー“Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition”を初披露しております。

メーカー発表によれば『新型プリウスをベースに、WEC参戦車両GR010 HYBRIDからインスパイアされた専用のホイールやエアロパーツなどの装着により、優れた走行パフォーマンスを実現する』コンセプトカーということで、はたして市販前提なのか、プロモーション向けのデザインスタディなのかは不明ながら、たしかにWECマシンのエッセンスを見事に量産車で表現している一台というのが第一印象。




とくにWECマシンへのインスパイア度が高いと感じたのは、レイズホイールのチョイスと、フロントバンパーに埋め込まれたマルチヘッドランプ。片側4灯のデザインはGR010 HYBRIDがプリウスの中に溶け込んだように感じさせてくれ、モータースポーツが量産モデルのブランディングに活用する好例といった印象も受けるのでした。

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日野とふそうを統合。ダイムラーとトヨタのどちらが舵取り?

日野自動車は、トヨタの連結対象から外れる見込み。縁を切るという強い意志が感じられた
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いまを遡ること1年ちょっと前、2022年3月に日野自動車の不正が明らかになったわけで、それから日野自動車の処遇といいますか、対応については宙ぶらりんのような状態が続いていた印象もあるわけですが、大きな動きが発表されました。



簡単にまとめると、トヨタ傘下の日野自動車と、ダイムラートラック傘下の三菱ふそうを統合して別会社にまとめてしまうということ。両社統合の持株会社の株式をダイムラートラックとトヨタが同割合で保有、持株会社を上場させることを予定しているとなっております。

三菱ふそうと日野自動車という伝統ある名前は、おそらく消えてしまうのでしょう。そして、新会社はグローバル企業ではなくアジア担当のエリア企業のような位置づけになると予想されます。



このあたりの第一印象についてYouTubeライブのほうでもお伝えしたのですが、こちらも簡単にまとめると、トヨタは日野をグループから外し、三菱ふそうを復活させたダイムラーに一任すると決心したというのが個人的な感想。

三菱ふそうといえば、かつて「空飛ぶタイヤ」事件を起こすなど企業体質に問題ありとされていたわけですが、ダイムラートラックの傘下となって矯正できたとトヨタは感じているのかもしれない…というのがライブで話した骨子であります。

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【悲報】スズキのサブスク、KINTOプリウスと比べると割高だった

7年間の総支払額は、スズキ・ハスラーが307万6920円、KINTO専用プリウスは370万5240円。その差は年あたり8万9760円だった
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新車が売れない時代、各メーカーは新しいユーザー層を開拓すべく「サブスクリプション・サービス」を展開しています。

車両代はもちろん、保険や車検、メンテナンスコストなどをパックにして月額払いとしたサブスクリプション・サービスは、クルマを利用する上で気にすべきコストは燃料代(電気代)と有料道路通行料くらいというシンプルさで、とくに初心者にはオススメといえるワンストップ的なクルマの乗り方といえるでしょうか。



スズキがはじめたサブスクリプション・サービス『定額マイカー7』は、7年契約を基本としたサービスで、メモリーナビ/フロアマット/ETC車載器などを装備した状態としているので、本当にユーザーは車種だけ選べば、あとは難しいこと、専門的な内容を考えることなく、マイカーとして不満なく使える設定となっているのが特徴であり、評価すべきところ。

ただし、装備を充実させると料金計算の基本となる車両価格が上がってしまうわけで、ハスラーを初心者ドライバーが乗るという設定で、7年間に支払う総額は約308万円となってしまうのでありました。

真面目に検討すると、諸々のコストを含めると軽自動車を7年乗ると300万円以上が必要になるというのは理解できても、軽自動車に300万円と聞くと「高い」と感じてしまうのが庶民感覚かもしれません。


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