クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします
二輪・四輪にかかわらずパーソナルモビリティが、どのように変わっていくかを考察します

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フランス系トピックス

クルマの電動化に舵を切った欧州は原発もクリーン発電と位置付ける

原発推しのフランスと脱原発のドイツ。フランス側の意見が通ったか?

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報道によると、欧州連合が原子力発電をカーボンニュートラルに向けて有効なソリューションのひとつとして位置付けることを検討している模様。発電比率におけるCO2フリー度合いを高めるというのは、輸出入を考えていくと工業製品・製造業の未来を左右するポイント。製造業で利用するとなると再生可能エネルギーでの発電では不安定なのは言わずもがな、そうなったときに原発を積極的に活用しようというのが、今後のEUのスタンスとなると理解すべきでしょうか。このあたり、電気自動車を推進しているのとセットで考えるべき政策という面もありそう。


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シトロエンの小型電気自動車に使われるアイデアものの駆動系

ヴァレオ「48V eAccess」が2021 オートモーティブニュース PACEアワードを受賞

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フランス系の大手サプライヤー「Valeo(ヴァレオ)」の小型電動車両用の駆動系「48V eAccess 」が、2021 オートモーティブニュースPACEアワードを受賞したとの報が届きました。

PACEというのは、 Premier Automotive suppliers’ Contribution to Excellenceの意味で、サプライヤーによる画期的なアイデアを評価するといったところでしょうか。

で、この48V eAccessというのは、低出力の電動ユニット(モーターとデフが一体になったもの)なのですが、上の画像でいうと上にあるのがモーターで、そこからベルトを介してデフにつながるという構造。そして見ての通り、駆動モーターはオルタネーターの形状をしているのでした。そう、マイルドハイブリッドシステム用のISG(インテグレーテッドスタータージェネレータ)を流用した電動ユニットというわけです。

じつは、このユニットについては過去にモーターファンイラストレーテッド誌の取材においてヴァレオの日本法人にて話を聞いたことがあるのですが、その際にもISGを流用するというアイデアに驚かされた記憶ありで、受賞のニュースにも納得であります。

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MVアグスタとアルピーヌが夢のコラボレーション。スーパーヴェローチェALPINEは3万6300ユーロ

イタリアの伝統的二輪ブランドにフランスのモータースポーツ四輪ブランドのテイストをふりかける

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MVアグスタより「Superveloce Alpine」が発表されました。スーパーヴェローチェとは日本仕様で最高出力108kW(148PS)を発揮する総排気量798ccの3気筒エンジンを積むスーパースポーツですが、「Superveloce Alpine」は、そこにアルピーヌのテイストを散りばめたというコラボレーションモデルであります。

公開されている画像からもわかるように、青と白のカラーリングでアルピーヌらしさを表現。フェアリングにはアルピーヌの「A」ロゴが入り、青いステッチが施された黒いアルカンターラのシートもアルピーヌのイメージを表現しているという仕上げ。バーエンドミラーはベースモデルと同じ仕様といったところでしょうか。

こういっては失礼ながら、MVアグスタとアルピーヌの両ブランドはそれほど強烈なイメージもないのでこうしたコラボレーションでもどちらかが勝ってしまうということはなく、バランスよく見えるのは自分だけでしょうか。





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RRのコンパクト「トゥインゴ」がビッグマイナー

リアエンジン・リアドライブ(RR)のフレンチコンパクトがマイナーチェンジ
ルノー・トゥインゴが内外装をソフィスティケート…といっても、フランスでビッグマイナー後のオフィシャルフォトを公開したというレベルで、日本上陸のタイミングなどはまだまだ不明といったところですが。ともかく印象的なのは前後バンパーがスムージーになったことで、とくにリアバンパーについてはその裏側にエンジンを収めている感がまったくなくなったのは、気になるところ。もし、これが売れるための市場調査の結果だとしたら、なんというかユーザーは”RR”感をアピールするルックスに違和感を覚えていた、ということでしょうか?
たしかに、リア駆動だからといって、そこに価値を見出すのはマニア的な視点であって多くのユーザーが「リアエンジンだ!」と感じてセリングポイントになるとは考えづらいわけで、だとするとそうした特別感を隠すほうが正解なのかもしれません。正直、トゥインゴが世界的に売れているという話も聞きませんし……。日本においても同様で、2018年秋に発売された「2019年コンパクトカーのすべて」によれば、2018年3月~8月の月販平均台数はわずか54台ということ。177万円~239万円という価格帯は、そのキャラクターも考慮するとむしろリーズナブルと思えるほどですが。RRレイアウトの影響なのか、後席が少々狭いのはコンパクトカーを求めるユーザーにとってネガなのかどうか。一名乗車を基本としているユーザーであれば、さほど気にならないであろうと思いつつも、軽自動車よりも狭いというのは大きな欠点に感じるのかもしれません。

その意味では、いくらマイナーチェンジで内外装をリフレッシュしても、パッケージングはイジれないわけで、根本的な解決にはならないのかもしれませんけれど……。それにしてもエントリーグレードであれば、軽自動車のトップグレードと同等の価格で狙えるわけで、もう一桁くらいは多めに売れてもおかしくないと思うわけです。
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精進します。
  




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ゼロ・エミッションビジネスカー「カングーZ.E.」が進化!

新型カングーZ.E.は航続距離が伸びて、充電時間が短縮される
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電気自動車といえば目立っているのはアメリカのT社かもしれませんが、数を売っているという意味でのトップランナーといえるのはルノー日産。そして欧州でもっとも売れている商用電気自動車が、このルノー・カングーZ.E.なのだそうで。

そのカングーZ.E.がマイナーチェンジで航続距離を270km(従来は170km)に伸ばしたという発表あり。もちろん270kmというのはNEDCでの測定値でありますが、リアルワールドでも一充電で120~200kmは走れるようになったということをアピールしております。ちなみに、従来型ではリアルワールドで走れるのは80~125kmだったそうですから、いずれにしても実用性が上がっているといえそう。ラストワンマイルのデリバリー用途と考えれば、まずまず妥当な進化でしょうか。

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当然ですが、航続距離を伸ばしたのはバッテリーの進化が大いに貢献しているところで、新しい高エネルギー密度のバッテリーにより総電力量を33kWhとしているそう。なお、バッテリーのサプライヤー(共同開発のパートナー)はLGケミとアナウンスされております。

さらにモーターも高効率の新型「R60」(ルノー内製)で、制御系と合わせて航続距離を伸ばすのに+になっているとか。

もうひとつ、見逃せないのが充電に関する進化。新世代のAC充電器は7kW(32A、230V)で、33kWhのバッテリーを一晩(約6時間)でエンプティからフルまで充電できるといいますが、さらに1時間で35km走行程度の充電が可能というのがセールスポイント。急速充電でなくても、ランチタイムの間にそこそこの充電ができるのは、実際のビジネスユースで有効といいますが、さて?
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というわけで、以下ルノー・カングーZ.E.の気になるオフィシャルフォトを並べておきましょう。
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商用バンらしく様々なボディバリエーションがあるようで、環境対策の建前的に売られているのではなく、本当に使われているゼロ・エミッション商用バンという事実を実感するのであります、ハイ。


精進します。
  




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登場、アルピーヌA110プレミアエディションの価格は?

パワーウエイトレシオ228PS/トン、アルピーヌA110の車重は?

ジュネーブモーターショーが開幕、復活したアルピーヌA110のスペックなどが公表されております。
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アルピーヌが誕生した1955年にちなみ、世界1955台限定となるプレミアエディションのフランス本国価格は58500ユーロ(VAT込み)。日本では700~800万円といったところが予想価格でしょうか。

そのくらいで出てくればアルピーヌというブランド性を抜きにしても、1.8リッターターボエンジン(185kW、320Nm)のミッドシップマシンとしては妥当という感じですし、アルミボディであることを考えるとむしろリーズナブルでは?

アルミの多用など軽量化をはかったというボディの気になる車重は、オプション装備を外した状態で1080kg、限定のプレミアエディションは1103kgと発表されております。感覚的にはマツダ・ロードスター(ND)に252PSのターボエンジンを載せた感じの加速性能でしょうか(もちろんエンジン搭載位置は異なりますが)。

それにしても、トランスミッションはDCTだけの設定で、公開されているコクピットの画像で確認する限り、シフト操作はボタン式となっているのが、いかにも現代的なアルピーヌA110でありました。



精進します。




  




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