クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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新車

5ドアのジムニーノマドを検討するなら確認すべきは燃費と最小回転半径

全長3890mm、車両重量1190kgながら、最小回転半径は5.7m、WLTCモード燃費は13.6km/Lとミドル級SUV相当

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待望のジムニーノマド(5ドア)が予約開始ということで、ジムニーファンはもちろん潜在的ユーザーの注目度が高まっているよう。なにしろ、現行ジムニーは、そのファニーでギア感のある独特のルックスで人気を集めています。そこに利便性の高い5ドアというバリエーションが追加されたとなればファミリーユースを考慮しなければならないユーザー層もときめいてしまうのは自然な流れといえましょうか。

そんなジムニーノマドは「FC」と名付けられたワングレードの設定で、選べるのはボディカラーとトランスミッションを5速MTにするか、4速ATにするかくらい。

ハードコアなプロツールというジムニー本来のキャラを考えると運転できるのであればMTを選ぶのが本筋かもしれませんが、個人的にはAT推し。その理由は、ATのみACC(低速キャンセル型ですが)が標準装備となるから。1.5Lエンジンでロングホイールベースのジムニーノマドで遠出しようと考えているのならACCは必須でありましょう。


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ジムニー5ドアが日本仕様だけ「ノマド」のサブネームをつける理由

軽自動車が「ジムニー」、3ドアボディの登録車が「ジムニーシエラ」だから5ドアにも【ノマド】のサブネームが必要だった

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待望の、ジムニー5ドアが「ジムニーノマド」として日本上陸。あえて上陸と書いたのはジムニー5ドアは先行してインドで発売されていますし、日本仕様のジムニーノマドもインド生産となるから。

ところで、海外ではジムニー5ドアであって【ノマド】というサブネームがつけられていないのに、なぜ日本ではサブネームが必要になるかといえば、海外でジムニーといえば1.5Lエンジンを積んでいる3ドアモデルであって、その基準でいうとジムニー5ドアと呼ぶのが妥当だから。

一方、日本ではジムニーというのは660cc 3気筒ターボの軽自動車バージョンであって、海外でいうところの1.5Lエンジン車はジムニーシエラと名付けられております。つまり日本でジムニー5ドアと呼んでしまうと660ccターボを積んでいると誤解されてしまうかも…ということ。だからといって、シエラ5ドアと呼ぶのもわかりづらいということで、ロング版には「ノマド」の名前が与えられたそう。

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ご存知のように、これは初代エスクードに追加された5ドアモデルに「ノマド」というサブネームが使われたことを踏襲するもので、エスクードがノマドの追加によってスマッシュヒットしたようにジムニー・シリーズのさらなる成長を願ってのネーミングなのだとか。

もっとも、すでにジムニー・シリーズはオーダーから納車まで半年~一年待ちといわれている人気モデルですからノマドの伝統にあやかる必要はないかもしれませんが(汗)

そんなジムニーノマド(5ドア)を実際に触れてみての印象など、以下のコラムにてまとめていますのでご一読いだけますと幸いです。

 




余談ですが、グローバルにみるとジムニーの5ドアボディというのはお初ではなく、かつてインド仕様に存在していたそうです。そういえば、昔はジムニーの後ろ側が荷台になっているピックアップトラックもありましたね。



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売るクルマがないと報じられた日産でウレテルクルマトップ4

2024年度上半期登録車セールストップ50の中で日産車は4台のみ!?

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日産自動車の経営に関する悪いニュースが飛び交っています。

先日発表された2024年度上期の連結売上高は、前年同期比791億円減の5兆9,842億円、連結営業利益は同3,038億円減の329億円、売上高営業利益率は0.5%、当期純利益は同2770億円減の192億円となっているのですから危機的状況なのは間違いありません。

そうした状況を打破すべくなのか、目先の対応なのかわかりませんが、大型リストラも実施するとなっています。個人的には、無駄を排するリストラは経営的にはポジティブであっても、生産能力を落とすリストラは企業のポテンシャルを削るものであり株価の期待値を下げるものとしてマイナス評価要素になってしまうという印象もあります。

そんな日産の危機を報じるニュースの中では「いまの日産に売れるクルマがない」という手厳しい表現もある模様。

では、実際に国内における日産車の状況はどうなのでしょうか。自販連の発表している「乗用車ブランド通称名別順位 2024年4月~2024年9月分トップ50(登録車のランキングなので軽自動車は除く)」から日産車を抜き出して並べてみると以下の通り、4モデルしかランクインしていないのでした。

4 ノート 日産 48,339台
7 セレナ 日産 39,637台
27 エクストレイル 日産 13,263台
37 キックス 日産 6,828台
 ※最初の数字は総合順位

トップ50内のシェアでいうと、レクサスやスズキが4モデルのランクインとなっていますし、マツダは5モデルも入っています。日産の企業規模はイメージとして大きいでしょうが、実際の市場における存在感が薄くなっているというのは、いまに始まったことではないとはいえ、たしかに危機的な状況といえそう。もちろん、ノートやセレナは一桁順位であり、トップ10に入っているモデルですから、人気ブランドというイメージはたしかに間違っていない面もありますが…。続きを読む

スズキ・フロンクスは動画でも注目度が高し!

YouTube動画もバランスよく再生いただき注目度の高さを実感します

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この夏ころからティザーがはじまり、いよいよ秋に発売開始となったスズキのクーペSUV「フロンクス」。インド生まれの…と紹介されることも多いのですが、そもそもグローバル時代に生産国を指摘することはナンセンスですし、ことフロンクスについてはクオリティ面でもグローバルモデルとして十分以上というのが第一印象。それを市場が認めていることは初速で1万台オーバーという受注台数からも明らかといえるかもしれません。





そんなフロンクスについては、プロトタイプ試乗時から何本かの短い動画をYouTubeで公開していますが、いずれもバランスよく再生いただいているようで、そこからも注目度の高さを感じる今日この頃です。長くても5分程度ですので、お時間のある時にでもご笑覧いただけますと幸いです。







つづいてウインカー音やラゲッジボードなどディテールにも注目したショート動画…続きを読む

日産セレナがミニバン販売トップ…との発表に問われるリテラシー

ミニバンといえば、シエンタやフリード、ノア/ヴォクシーもあるけれど…

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日産自動車、2024年度上半期の国内販売で「セレナ」がミニバン販売台数No.1を獲得
日産自動車株式会社は、1日、2024年度上半期(2024年4月~9月累計)の国内販売において、「セレナ」が39,637台を販売し、2023年度下半期に続き、ミニバン販売台数No.1*1を獲得したと発表しました。
*1 定員6名以上の国産車。順位は2024年4月~9月の自動車登録情報(新車新規登録情報)に基づく日産調べ
というわけで、セレナがミニバンナンバーワンになったという公式発表があったわけですが、ある程度のリテラシーというか、新車情報を持っている人であれば、この発表に「アレ?」と思うはず。なぜならセレナより新車販売において上位にいるミニバンモデルが存在しているから。



セレナの販売台数が39,637台ということは、基本的には自販連のデータを利用しているはずですが、自販連の公表している『乗用車ブランド通称名別順位 2024年4月~2024年9月分』のランキングTOP20を並べてみると以下のようになっているのでした。
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噂のシングルシーター!N-VAN e: Gグレードは割り切りがスゴかった

オンライン限定グレードは運転席しか持たない一人乗り仕様だ!

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ホンダがついに軽商用EVをローンチ、発表時に話題にもなっていたようにシングルシーター・一人乗り仕様も用意するなどSDGs時代・カーボンニュートラルを目指す中での宅配業務に欠かせないといった商品企画になっている模様です。そんな一人乗り仕様、N-VAN  e: Gグレードの実車を見る機会ありましたので画像や情報共有しようというのが当エントリの主旨であります。



基本的にはHonda ON(オンライン販売)限定となるシングルシーター「Gグレード」の特徴は、外観でいえば黒い樹脂色むき出しのバンパー。ボディカラーはホワイトとシルバーの2色から選べますが、やはり白いボディと黒いバンパー、そしてキャップレスの鉄チンホイールが似合うと思うのは自分だけでしょうか。

ドアを開けると、たしかに運転席しかないのを確認。もともとN-VANは運転席以外はフラットに格納できるのがセールスポイントですが、さらに割り切ってシートを取っ払うことで積載性能をギリギリまで向上させているのが本グレードのキモ。しかして運転席については仕事場として不満なきようクッション性や乗降性をバランスさせた出来映えとなっているのも見逃せないところでは?

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そして快適性といえばオートエアコンが標準装備というのもうれしい部分かもしれません。続きを読む
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