クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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ポルシェ・PORSCHE

440馬力を発生するポルシェNEWマカンターボのエンジンは2.9リッターV6ツインターボ

最高出力324 kW(440 PS)、最大トルク550Nm。価格は未定……。
ポルシェのクロスオーバーSUVラインナップでは末弟といえる「マカン」。そのトップグレードとなる「マカンターボ」がエンジンを変更するというマイナーチェンジを発表。エンジンは従来の3.6リッターV6ツインターボから、2.9リッターV6ツインターボに変更しておりますが、排気量を減らしながらピークパワーは40PS増しの440PS(324kW)となっているのでした。ブランド的にパワーダウンは許されないというところでしょうか。

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Vバンクの間にターボチャージャーを配する「センターターボレイアウト」は、すでに同社のカイエンとパナメーラで搭載実績のあるもの。欧州仕様の燃料消費量は9.8リッター/100km(NEDC)ということは、単純計算すると10.2km/Lであり、440馬力のSUVとしては存外に好燃費といえそう。まさにライトサイジングなパフォーマンス系ターボエンジンといったところでしょうか。

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ポルシェ・カイエンのプラグインハイブリッド、システム最高出力680PS!

4.0リッターV8ターボ+電気モーター、トータルの最高出力は500kW(680PS)、最大トルクは900Nm
プラグインハイブリッドがムーブメントの中心にあるといえるドイツから、ポルシェ・カイエンの最強グレードとなるプラグインハイブリッドモデル「カイエンターボS Eハイブリッド」と「カイエンターボS Eハイブリッドクーペ」発表の報が届いております。
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パワートレインの構成は4.0リッターV8エンジン、8速ティプトロニックS(AT)、エンジンとトランスミッション間に挟んだ電気モーター、フロア下に置かれた14.1kWhのリチウムイオンバッテリーといったところ。システム最高出力と最大トルクは上に記した通りで、0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は295km/h、EVモードでも135km/hまで到達することが可能で、ゼロエミッション(モーターだけ)での航続可能距離は最大40kmと発表されております。バッテリーのスペック的にはEV走行可能距離が40マイル(64km)オーバーであることを期待したいところですが、かなりの重量級ボディであることを考えると、これで精一杯なのでありましょう、おそらく。


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ポルシェがディーゼルから完全撤退との報道、新車の半分が電動車両になる

ディーゼルゲートの影響を切り捨て、グループのイメージリーダーとなるか
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2015年に発覚した、いわゆる「ディーゼルゲート(不正事件)」により棄損したブランド価値を取り戻すべくフォルクスワーゲングループとしてEVシフトを進めているという印象が強い昨今でありますが、グループにおけるテクノロジーリーダーといえるポルシェが、脱ディーゼルを宣言した模様。
記事にもあるように、もともとポルシェのラインナップというかビジネスとしてはディーゼルに頼る部分は少なかったでしょうから、脱ディーゼルを宣言するのはブランディングとしてはポジティブな要素しかないと判断したのでしょうし、フォルクスワーゲングループとして先行してディーゼルが卒業するというスタンスもブランドとしてはプラスになるというわけでしょうか。純粋にビジネス的な要因での脱ディーゼルであればこうして宣言する必要もないわけで。そして、ポルシェの脱ディーゼルをきっかけに、フォルクスワーゲングループ全体としてのEVシフトを明確化していくことで、グループのブランディングに寄与させるという狙いもあるはず。脱ディーゼル宣言が、ポルシェおよびフォルクスワーゲングループのブランド価値を高めると判断するための様々なリサーチ結果が、他メーカーにも通じるのだとすれば、乗用ディーゼルが消えてしまうことはないにしても、ふたたびかつてのような地味なポジションになってしまう可能性は少なからず、と感じてしまうのでありますが、さて?

そんなタイミングで、ずいぶん前にYouTubeにアップしていたメルセデスのディーゼルエンジンに興味深いコメントをいただいたのも、偶然ではないのかもしれません……。

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精進します。
  




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「乗り降りが厳しい」ポルシェ911の後席に座ってみた【動画】

座面も硬く、乗降のアクセスも狭い。しかし、足を抱えるほどじゃない

ミニバンに関する原稿を書いているとき、とくにタイトな3列目を表現するのに「ポルシェ911のリアシートのような……」というフレーズを使おうかなと思い、振り返ってみたのがこちらの動画。

まさしくポルシェ911の後席に座ってみた感想ムービーであります。

フロントシートが、シートバックに連動してスライドしないので、乗り降りについては非常に狭い印象でありますし、シート自体もクッション性があまりなく、ヘッドレストさえも備わらないというエマージェンシー仕様。ただし、世間でのイメージよりパッケージは”まとも”で、座面とフロアまでの距離はそこそこ確保されていて、いわゆる体育座りの姿勢になるほど窮屈ではないのでありました。

あらためて確認すると、911より狭い空間にサードシートを置いているミニバンは少なからず存在するのだなぁ、としみじみするのでありました(さすがにヘッドレストのないクルマはいまどき珍しいですが)。ファクト・チェック、大事です(汗)

精進します。



  




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車重1425kg、シンプルに走りを追求したポルシェ911カレラT。日本仕様にMTなし

3.0リッター水平対向6気筒ターボとクロスミッションを組み合わせた2シーター911
ポルシェが初代911で用意していた、スポーツグレード「911カレラT」を復活。
最高出力272kW(370PS)の水平対向6気筒ターボエンジンはベースとなる911カレラと同様ながら、ショートストローク・クロスレシオの7速MTと組み合わせたり、後席をオプションとしたりといった変更により、素の911におけるパフォーマンスを追求したグレードといったキャラクター付け。

911カレラ Tの装備は、あらゆる面で最適なスポーツ性と軽量構造を実現するために設計されています。リアウインドウとリアサイドウインドウは軽量ガラス製で、ドアトリムにはドアオープナーストラップを採用しています。吸音材を大幅に削減し、リアシートはオプション装備となり、さらにはポルシェコミュニケーションマネージメント(PCM)なしのオプションも用意されています。その結果、この2シーターの空車重量は1,425kgとなり、同等の装備の911カレラより20kg軽量です。 
そのイメージムービーを見ていると、絶対的な速度ではないところで、走りを楽しめるという演出となっております。が、初代911カレラTと比べると明らかに肥大化したボディは、狭いワインディングロードで持て余すといった印象も受けてしまうのでありました(汗)

ちなみに、日本仕様ではMTは用意されないということですが、パフォーマンスを求めるのではなく、ドライビングを楽しむためのグレードと考えると、2ペダル(PDK)だけの設定というのは、どこかナンセンスに感じるわけですが、さて?

精進します。
  




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ポルシェ911がニュルブルクリンク北コースで量産車最速タイムを記録

ポルシェ911 GT2 RS、ノルドシュライフェを6分47.3秒で駆け抜ける。最後のストレート区間は7速300km/hオーバー

ポルシェ911の市販モデル最強グレード「GT2 RS」がニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)の最速タイムを更新! というオンボード映像。

911 GT2 RSは、515kW、750Nmの3.6リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを積むのは1.5t切りの軽量クーペ。0-100km/h加速2.8秒、最高速340km/hというスーパースポーツカーであります。
The fastest and most powerful road-approved 911 celebrated its world premiere at the Festival of Speed in Goodwood in the UK at the end of June. At the heart of this high-performance sports car is a 515-kW (700-hp) six-cylinder biturbo flat engine. Weighing in at 1,470 kg with a full fuel tank, the lightweight two-seater accelerates from zero to 100 km/h in 2.8 seconds. The rear-wheel drive Coupé has a top speed of 340 km/h and with its near-motorsport drive technology, the new 911 GT2 RS trumps its 3.6-litre predecessor by 59 kW (80 hp) and achieves a torque of 750 Newton metres (an increase of 50 Nm).
そんなアタックが行なわれたのは午後7時11分。そして6分47秒後に、レコードが生まれたというのが、このムービー。オンボード映像にタコメーターや速度表示があるのはサービスでしょうが、レッドゾーンが7000rpmからのタコメーターながら、レッドゾーンぎりぎりまで引っ張っていけるだけの余裕が感じられるのは、さすがツインターボエンジンといったところ。ノルドシュライフェの最終セクションといえるロングストレートではギアは7速に入り、最高速は310km/hオーバーの領域なのですが、オンボード映像が安定しているので、そこまでの速さを感じないのも、さすがといったところでしょうか。

それにしても、気になったのはアタックドライバー(VLNで活躍しているLars Kern選手)が素手で運転しているところ。日本ではノーグローブでのアタックというのは考えられると思われがちですが……。素手を選んでいるのは、わずかなフィーリングをも感じたかったのか、それとも「市販車だから」なのかが、気になったりして(汗)



精進します。
  




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