国内向け初のストロングハイブリッド・トランスアクスルは専用工場で作られていた!

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スバル初のストロングハイブリッドが、クロストレックに搭載されてローンチされたのは2024年後半における国産車ニュースの中でも記憶に残るもの。高出力モーターにより幅広い領域でEV走行が可能なストロングハイブリッド自体は珍しいものではありませんが、スバルの国内向けラインナップとしてはストロングハイブリッドは初搭載となりますので。



もっとも、ストロングハイブリッドを積んだにしてはWLTCモード燃費が18.9km/Lという数値は物足りないというのが個人的な第一印象ではありました。とはいえ、スバルのコアテクノロジーであり、ブランドアイデンティティでもある「シンメトリカルAWD」を採用しているということは前後をつなぐプロペラシャフトは必要となりますし、その重量や抵抗は燃費にネガといえますからモード燃費が20km/Lに達しなかったのは”スバルのストロングハイブリッド”としては仕方ないことかもしれませんが…。

さて、そんなスバルのストロングハイブリッドは水平対向エンジンやシンメトリカルAWDという独自のメカニズムに組み合わせる関係から、構造的には専用設計とならざるを得ず、結果としてハイブリッド・トランスアクスルについてスバル内製となっているのでした。

そんな専用トランスアクスルを生産している北本工場を取材した際に撮ることができたのが、こちらのショート動画。真新しい機械が導入された実質・新工場といえる空気を感じ取っていただけますでしょうか?





というわけで、スバルのストロングハイブリッド用トランスアクスルを生産している北本工場(埼玉県)の潜入記は冒頭に画像を貼ったCARトップ2025年2月号に寄稿しているほか、WEB CARTOPのほうでもメカニズムとファクトリーの2本にわけてコラムを書書かせていただきました。





自動化が進んだ最新工場で印象的だったのは、全館が温度や湿度が管理されていること。従業員の労働環境と、品質管理(シール材の硬化時間管理など)の両面において有効ということです。いずれにしても快適な環境においてスバル専用ストロングハイブリッド・トランスアクスルが生産されているというのは好印象を受けるものでありました。これで燃費スペックが同クラスをリードできるくらいであれば、なおよしと思うところもありますけれど。

スバル車にトップクラスの燃費を求めるファンはそれほど多くないかもしれませんが、さて?




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精進します。