運転免許を取得するコストをかけなくなるのはコスパから当然であろうし、他者への攻撃性が低い点もZ世代には受け入れられそう

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メディアではモータージャーナリストだったり、はたまたジャーナリストだったりといった肩書で紹介されることもある小生ですが、自称しているのは「自動車コラムニスト」。そんな自動車に特化したコラムニストながら、特定小型原動機付自転車『ストリーモ』を所有、その経験をコラムに活かしているの理由があります。




興味本位の部分は少なからずあるのですが、もっと大きいのは「免許不要のモビリティ」が未来の中心になると思っているから。その、一種である特定小型原付のある生活を経験しておくことはコラムニストとしての糧になると考えているのでありました。

公道での既得権益層といえる四輪ユーザーからは「電動キックボード(≒特定小型原付)は危険だ」とか「免許なしで乗れるからルール違反が横行している」といった否定的な意見が発信されることも多いようですが、道路の主役が四輪車だとすれば、特定小型原付だけでなくバイクや自転車も”ジャマ”に見えるでしょうし、そうした感情から生まれる否定意見にも感じられるのです。そもそも「危ない」といっても、危険性を他者への攻撃性だとして考えれば、トラックのような大きい四輪車ほど”危ない”わけです。だからこそ時間とコストをかけて運転免許を取得しないと運転できないような仕組みになっているともいえるのですが…。





考えてもみてください、生活必需品ともいえる乗用車を運転するのに何十万もの予算で運転免許を取得する時代が未来永劫つづくわけないじゃないですか。仕事で必要ならまだしも、「コスパだ、タイパだ」といわれる時代に、公道を走る資格を得るためだけに数週間と何十万を要する自動車免許というシステムが受け入れられない時代は、もうすでにやって来ているとも思うわけです。

しかも、いまのZ世代に見られる争いを好まない性質からすると攻撃性の強い大きな四輪車というのはマインドとしても親和性が悪い部分が出てきているようにも感じる次第。免許を取らない理由についてのアンケートを見ると、「(コストと時間をかけてまで)取得する必要性を感じなかった」という主旨のものが多いようですが、中には「事故を起こしそうで危ないと思った」という意見もあるみたいですので。

以上は、クルマが好きとか嫌いといった趣向とは関係のない、世間的なトレンドの可能性としての話。

そもそも乗用車的ニーズにしても完全自動運転のロボットカーが実現すれば、わざわざ自分で運転したいわけではない人が多数派でしょう。免許不要で自由自在に移動できるのであれば、それで十分に満足というのが現在的マインドであり、もはや自動運転テクノロジーの実現が具体的に見えてくると運転免許を取得するというインセンティブが下がっていくことは明白であります。

そして、完全自動運転が普及するまでのツナギであったり、より近距離移動の手段であったりといった領域で、免許不要のモビリティが必要性を増してくるのが近未来の社会ではと思ったりするのですが、さて?

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精進します。