ミニバンといえば、シエンタやフリード、ノア/ヴォクシーもあるけれど…

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日産自動車、2024年度上半期の国内販売で「セレナ」がミニバン販売台数No.1を獲得
日産自動車株式会社は、1日、2024年度上半期(2024年4月~9月累計)の国内販売において、「セレナ」が39,637台を販売し、2023年度下半期に続き、ミニバン販売台数No.1*1を獲得したと発表しました。
*1 定員6名以上の国産車。順位は2024年4月~9月の自動車登録情報(新車新規登録情報)に基づく日産調べ
というわけで、セレナがミニバンナンバーワンになったという公式発表があったわけですが、ある程度のリテラシーというか、新車情報を持っている人であれば、この発表に「アレ?」と思うはず。なぜならセレナより新車販売において上位にいるミニバンモデルが存在しているから。



セレナの販売台数が39,637台ということは、基本的には自販連のデータを利用しているはずですが、自販連の公表している『乗用車ブランド通称名別順位 2024年4月~2024年9月分』のランキングTOP20を並べてみると以下のようになっているのでした。
1位 カローラ 77,030台
2位 ヤリス 73,052台
3位 シエンタ 58,645台
4位 ノート 48,339台
5位 ルーミー 42,891台
6位 フリード 40,614台
7位 セレナ 39,637台
8位 アルファード 38,794台
9位 ヴェゼル 36,251台
10位 ヴォクシー 35,143台
11位 ノア 34,240台
12位 ハリアー 32,477台
13位 アクア 32,282台
14位 フィット 31,556台
15位 クラウン 28,776台
16位 プリウス 28,460台
17位 ランドクルーザー 28,284台
18位 ステップワゴン 26,050台
19位 ライズ 25,828台
20位 ソリオ 25,448台


軽自動車は除いた登録車の、2024年度上半期の販売TOP20を並べてみると、アルファード、クラウンにランドクルーザーといった高額車を含めて圧倒的にトヨタが売れているのに驚かされますが、いま一度このランキングからミニバン(スライドドア車)を抜き出してみると次のようになるのでした。

3位 シエンタ 58,645台
5位 ルーミー 42,891台
6位 フリード 40,614台
7位 セレナ 39,637台
8位 アルファード 38,794台
10位 ヴォクシー 35,143台
11位 ノア 34,240台
18位 ステップワゴン 26,050台

20位 ソリオ 25,448台

たしかにシエンタやフリードには2列シート仕様が存在していますし、ルーミーやソリオはそもそも2列シート仕様しかラインナップがなく、日産が条件づけた『定員6名以上の国産車』という要素でフィルタリングするとセレナが販売台数トップなのは間違いないかもしれません。

もっとも、ノア/ヴォクシーの兄弟車を合計すると7万台近くなりますし、アルファードにヴェルファイア(24位 16,441台)を足しても5.5万台を超えますから、街で見かける新型ミニバンとしてはセレナよりもトヨタ系のほうが目立っているのも否めないような気もしますが、さて?

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精進します。