シビックRSはプアマンズTYPE Rに非ず。Z世代にちょうどいいスポーツハッチとして評価される?

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先日、マイナーチェンジを実施したホンダ・シビック。フロントマスクを変えるなど典型的なリフレッシュ的マイナーチェンジと思いきや、1.5Lターボに6速MTを組み合わせた新グレード「RS」を設定するなど商品企画としても一歩進んだ内容となっておりました。



そんな新しいシビックは販売好調のようで、メーカー発表によると『6MT専用グレード「RS」は20代のお客様を中心に多くの支持を獲得』と驚きの状況になっているのだとか!
発売から約1カ月後となる10月20日時点で約3,000台となり、月間販売計画の約6倍となる好調な立ち上がりとなりました(販売計画 500台/月)。
そのうち、新たに設定した6MT専用グレード「RS(アールエス)」が、全体の7割弱を占める約2,000台となり、大変ご好評をいただいています。
すでに新型シビックについては、公道試乗する機会に恵まれた小生としては「令和のシビックらしい仕上がり」と好印象ではあったのですが、これほどの好スタートを切るというのは予想以上。しかも、メーカー希望小売価格が419万8700円という6速MT専用グレード「RS」が販売面において主力グレードとなっているというのは想定外であります。


というのも、近年は運転免許取得においてAT限定とする人が多数派であって、そもそもMTを運転できるユーザーが少ないはずだから。もちろんシビックについては、販売目標が月販500台とニッチ向けの規模感ではありますので、どうしても最新のMT車に乗りたいとこだわりを持って、AT限定ではない運転免許を取得した20代ドライバーに支持されれば十分に売上がたつということなのかもしれませんけど。

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Z世代と呼ばれる若い世代はコスパを重視する傾向が強いイメージがあって、リセールバリューを含めたコスパでいえば、シビックの6速MT専用グレード「RS」より、ホンダのスポーツフラッグシップモデルであるシビックタイプRのほうが有利な気もしないではありませんが…。

はたして、シビックタイプRがオーダーストップ状態だからRSが売れているのか、それともタイプRほどゴリゴリのスポーツイメージ嫌われてZ世代がRSを選らんでいるのでしょうか。400万円超ながら20代に支持される新型シビックの背景には、令和のモータリゼーションを理解するヒントがあるかもしれません。

それぞれに思いやこだわり、温度差もあるでしょうが、そのあたりの実情を知るべく20代のシビックRSオーナーに話を伺ってみたいと思う今日このごろでありました。

いずれにしてもZ世代においては「タイプRに手が届かないから、プアマンズタイプRとして選んだ」というのではなく、「派手すぎず、熱すぎないスポーツイメージがあるからRSを選んだ」というマインドが強いような印象もあるのですが、さて?




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精進します。