欧州A1ライセンス対応のバッテリー交換型モーターサイクルを発表。日本での発売も予定か?

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カワサキモータースが、カワサキ初となる電動モーターサイクルとして欧州A1ライセンス(排気量125cc以下かつ最高出力が11kW(15 馬力)以下の車両に対応する免許制度)に対応した「Ninja e-1」と「Z e-1」を発表しました。

A1ライセンス対応ということで欧州での販売が先行するのでしょうが、将来的には日本国内での発売も視野に入っている模様。その時期や販売価格、諸元等の情報については、決定次第カワサキモータースジャパンより発表することがアナウンスされております。



メカニズム的な注目点は、「交換型バッテリーを2個積んでいる点」と「定格出力5kW・最高出力9kWの駆動モーター」、「チェーン駆動の採用」といったところでしょうか。

125ccクラス(原付二種クラス)の電動バイクではインホイールモーターを採用するのが主流となっている印象もありますが、あえてモーターと駆動輪をチェーンで結ぶことでスプロケットの変更によるセッティングとキャラ設定が容易にできるというのはメリットかもしれません。

ちなみに、「Ninja e-1」と「Z e-1」の欧州仕様スペックによると減速比は以下のような設定になっております。

Primary reduction ratio 3.211 (61/19)
Final reduction ratio 3.867 (58/15)

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なお、日本において原付二種として認められるには、モーター定格出力が1000W以下であることが条件となりますので、欧州スペックのまま日本導入すると軽二輪クラスとなってしまうのですが、そのあたりのローカライズ(市場最適化)は期待したいところ。

気になるのは交換型バッテリーのスペックで、そのサイズや容量は以下のようになっております。

交換型バッテリー主要諸元(1個)
形式:リチウムイオン
単体重量:11.5kg
電圧:50.4V
容量:30Ah

スペック的にはホンダが規格化を進めている交換型バッテリー『モバイルパワーパックe:』と近しいのですが、それぞれの諸元が微妙に異なるあたり独自仕様なのかどうか気になるわけですが、さて?

モバイルパワーパックe:主要諸元(1個)
形式:リチウムイオン
単体重量:10.2kg
電圧:50.26V
容量:26.1Ah

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精進します。