バッテリー交換型なので、そもそも電費は気にならないメカニズムかもだが……

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いろいろ意見や見解はあるでしょうが、モビリティの電動化というのは世界的トレンドであって、もはや抵抗の余地なしといったところ。とくに欧州での四輪のBEVシフトは鮮明なのは知られているところでしょう。

当然、二輪においても電動化は必須。そんなこんなで二輪シェアトップのホンダが欧州や日本で販売する原付一種クラスの電動スクーター「EM1 e:」を公道試乗する機会に恵まれたのでした。

試乗記についてはリンク先の記事をご覧いただくとして、自分の第一印象は「カタログスペックの期待値以上に満充電からの航続距離はありそう」というものでありました。

「いやいや、ホンダEM1e:はモバイルパワーパックe:という交換型バッテリーを使っているので電欠したらバッテリーを交換すればいいから航続距離なんて気にしなくていいでしょう」という声もあるかもしれませんが、さすがに交換型バッテリーを担いでツーリングに行くのは非現実的ですから、行動半径に影響するリアルな一充電航続距離は重要なのでは? と思うわけです。

 







日本での原付一種となると30km/h定地走行が計測モードとなりますが、EM1e:が100%充電された状態からの航続距離は、30km/h定地走行で53kmというのがカタログ値。参考までに、欧州で使われているWMTCクラス1モードでは41.3kmということで、後者の数字が現実的な目安となりそう。

で、上に貼ったショート動画でも示しているように100%充電からスタートして80%まで使ったところでの走行距離(トリップメーター)は7.9kmとなっておりました。

10%で4km弱を走れるという計算になります。そしてEM1e:はバッテリー残量が20%を切るとセーフモードに入って走りがおとなしくなるということなので、80%を使ったとして計算すると31.6kmは問題なく走れ、セーフモードを加味すると一充電航続距離は40kmを超えそう。

驚くべきは、この数値はマシンの特性を把握する前の初乗りで実現していること。アクセルワークによって、もっとコースティングをうまく利用できれば、さらに航続距離を伸ばせる感触があるだけに、一充電で45kmくらいは走れそうな気もするのですが、さて?

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精進します。