WECマシンにインスパイア系カスタマイズを受けたプリウスがル・マンで世界初公開

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世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間」が今年度で記念すべき100周年。というわけで関連イベントがめじろおしのよう。そんな中、トヨタ(GAZOOレーシング)がコンセプトカー“Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition”を初披露しております。

メーカー発表によれば『新型プリウスをベースに、WEC参戦車両GR010 HYBRIDからインスパイアされた専用のホイールやエアロパーツなどの装着により、優れた走行パフォーマンスを実現する』コンセプトカーということで、はたして市販前提なのか、プロモーション向けのデザインスタディなのかは不明ながら、たしかにWECマシンのエッセンスを見事に量産車で表現している一台というのが第一印象。




とくにWECマシンへのインスパイア度が高いと感じたのは、レイズホイールのチョイスと、フロントバンパーに埋め込まれたマルチヘッドランプ。片側4灯のデザインはGR010 HYBRIDがプリウスの中に溶け込んだように感じさせてくれ、モータースポーツが量産モデルのブランディングに活用する好例といった印象も受けるのでした。

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もっとも、このスタイリングでは量産されないだろうな…と直感的に思うのはフロントのカナードが公道を走るには”突起物”のレギュレーションに合致していないように見える過激なシルエットだからでしょうか。

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さらにリアのホイールハウス後ろに置かれたカナードは、まさにWECマシンそのものというイメージ。この造形が保安基準をクリアできるのであれば、そのまま装着したスポーティバージョンを市販するなり、GRパーツとして展開するなりしてもいいのになと思ったりするわけですが、さて?

09_Rear canard

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精進します。