カタログスペックは20kWhで180km。エアコンオフでの実電費は13.4km/kWhだった

BEV(電気自動車)は本質的に近距離ユースで使うのが向いている面があります。一定速度の高速巡行というのはエンジン車では高効率ゾーンですが、BEVにとってけっして効率がいいシチュエーションとはいえません。
また航続距離を伸ばすために多量のバッテリーを積むというのは生産コストや生産時のCO2排出量を増やしてしまいますし、普段は使わない領域のバッテリーは単なる重しになってしまいます。BEVのバッテリー搭載量については「大は小を兼ねる」ではなく「適材適所」的な考え方が必要です。
その意味では、エンジン車においても近距離ユースと割り切りやすい軽自動車はBEVとの相性がいいカテゴリーといえます。必要最低限のバッテリーを積んでおくことで軽量かつ安値に仕上げるという判断が商品企画としてしやすいからです。
というわけで、大注目の新型・電気自動車「eKクロスEV」に試乗してまいりました。
その感想は動画で見ていただければ幸いですが、とにかく軽自動車として最上級といえる走りに仕上がっていたのが印象的。なにより車両価格を除けば、経済性においても軽自動車に求められるリーズナブルさを実現していたことが、電動化時代の軽自動車像として理想的パッケージと感じたのでした。
驚いたのは、eKクロスEVの電費が優れていること。平坦な市街地という好条件ではありましたが、ほぼ初乗りで13.4km/kWh(エアコンオフ)という電費が出せたのは、クルマの特性がパフォーマンスより効率に振ってあるからでありましょう。

動画の中でも話していますが、エアコンオンの市街地電費は10.2km/kWh、エアコンオンの高速電費は7.6km/kWhでありました。いずれも10分を目安とした短距離での計測となりますからあくまで参考値ですが、動画でもわかるように流れに乗った運転でありまして、極端にエコドライブをしたわけではない中での、この電費はかなりのポテンシャルを感じるところ。
ちなみに、過去に乗っていた初代リーフの電費をまとめたエントリはこちら。お読みいただければわかるようにリーフでは10km/kWhを超えることは難しく、区間ベストでも9.9km/kWhだった記憶があります。

eKクロスEVの一充電航続距離(カタログ値・WLTCモード)は180kmで、バッテリー総電力量は20kWh。バッテリー総電力量から計算すると、13.4km/kWhで走り続けると268kmを走れるということになります。
逆に計算すると、同じペースで180kmを走行した段階で13.4kWhしか消費しないということになります。つまり満充電で出発して180kmに達したとき、バッテリー充電率でいうと33%も残っている計算になるわけで、カタログ値を出すことがけっして不可能ではないとも思えるのですが、さて?
eKクロスEV Pグレード主要スペック
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精進します。



BEV(電気自動車)は本質的に近距離ユースで使うのが向いている面があります。一定速度の高速巡行というのはエンジン車では高効率ゾーンですが、BEVにとってけっして効率がいいシチュエーションとはいえません。
また航続距離を伸ばすために多量のバッテリーを積むというのは生産コストや生産時のCO2排出量を増やしてしまいますし、普段は使わない領域のバッテリーは単なる重しになってしまいます。BEVのバッテリー搭載量については「大は小を兼ねる」ではなく「適材適所」的な考え方が必要です。
その意味では、エンジン車においても近距離ユースと割り切りやすい軽自動車はBEVとの相性がいいカテゴリーといえます。必要最低限のバッテリーを積んでおくことで軽量かつ安値に仕上げるという判断が商品企画としてしやすいからです。
というわけで、大注目の新型・電気自動車「eKクロスEV」に試乗してまいりました。
その感想は動画で見ていただければ幸いですが、とにかく軽自動車として最上級といえる走りに仕上がっていたのが印象的。なにより車両価格を除けば、経済性においても軽自動車に求められるリーズナブルさを実現していたことが、電動化時代の軽自動車像として理想的パッケージと感じたのでした。
驚いたのは、eKクロスEVの電費が優れていること。平坦な市街地という好条件ではありましたが、ほぼ初乗りで13.4km/kWh(エアコンオフ)という電費が出せたのは、クルマの特性がパフォーマンスより効率に振ってあるからでありましょう。

動画の中でも話していますが、エアコンオンの市街地電費は10.2km/kWh、エアコンオンの高速電費は7.6km/kWhでありました。いずれも10分を目安とした短距離での計測となりますからあくまで参考値ですが、動画でもわかるように流れに乗った運転でありまして、極端にエコドライブをしたわけではない中での、この電費はかなりのポテンシャルを感じるところ。
ちなみに、過去に乗っていた初代リーフの電費をまとめたエントリはこちら。お読みいただければわかるようにリーフでは10km/kWhを超えることは難しく、区間ベストでも9.9km/kWhだった記憶があります。

eKクロスEVの一充電航続距離(カタログ値・WLTCモード)は180kmで、バッテリー総電力量は20kWh。バッテリー総電力量から計算すると、13.4km/kWhで走り続けると268kmを走れるということになります。
逆に計算すると、同じペースで180kmを走行した段階で13.4kWhしか消費しないということになります。つまり満充電で出発して180kmに達したとき、バッテリー充電率でいうと33%も残っている計算になるわけで、カタログ値を出すことがけっして不可能ではないとも思えるのですが、さて?
eKクロスEV Pグレード主要スペック
車両型式:ZAA-B5AW
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1670mm
ホイールベース:2495mm
車両重量:1080kg
乗車定員:4名
モーター型式:MM48
モーター形式:交流同期電動機
定格出力:30kW
最高出力:47kW
最大トルク:195Nm
バッテリー総電力量:20kWh
一充電航続距離:180km (WLTCモード)
タイヤサイズ:165/50R15
メーカー希望小売価格(税込):293万2600円
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精進します。


