原付二種サイズの電動バイク「MOTRON VIZION」。体感最高速は60km/hでスピード違反の心配なし?
カーボンニュートラルやらゼロエミッションという言葉が、モビリティのミライを示す必須ワードとなっている今日この頃。二輪においても電動化の波は高まるばかり。完全に無視できないカテゴリーとなっております。
BMW CE 04という軽二輪クラスの電動バイクの試乗レポートをモーサイという二輪系WEBメディアに寄稿したばかりですが、このたび原付二種相当の電動バイク「MOTRON VIZION(モートロン ビジョン)」に試乗する機会に恵まれましたので、ちょっとした感想などお伝えしようと思う次第。
ちなみに、MOTRONというのは2021年にオーストリアで誕生した新興ブランド、そのバックには同地域において二輪の大手販売ネットワークを構築するKSRグループがあるということであります。
カーボンニュートラルやらゼロエミッションという言葉が、モビリティのミライを示す必須ワードとなっている今日この頃。二輪においても電動化の波は高まるばかり。完全に無視できないカテゴリーとなっております。
BMW CE 04という軽二輪クラスの電動バイクの試乗レポートをモーサイという二輪系WEBメディアに寄稿したばかりですが、このたび原付二種相当の電動バイク「MOTRON VIZION(モートロン ビジョン)」に試乗する機会に恵まれましたので、ちょっとした感想などお伝えしようと思う次第。
ちなみに、MOTRONというのは2021年にオーストリアで誕生した新興ブランド、そのバックには同地域において二輪の大手販売ネットワークを構築するKSRグループがあるということであります。
さて、今回の試乗は二輪の安全運転講習会「ラヴィセーフティスクール」に参加したことで実現しました。日本における発売元モータリストが、同イベントに展示・試乗用に持ち込んだ車両の中に、MOTRON VIZIONがあったというわけ。
モーターの定格出力は1000Wということで、MOTRON VIZIONは、原付二種相当の電動バイクとなります。そのスタイリングからホンダ・グロムやカワサキZ125PROとの比較が気になるかもしれません。個人的にZ125PROに乗っていることもあり、興味津々の試乗と相成ったのでした。
駆動系は変速機構のない、シングルトランスミッション仕様。モーター駆動は右手のアクセルで調節、フロントブレーキは右レバー、リアブレーキは左レバーで操作するというスクーター的な運転操作が基本となります。

●MOTRON VIZION主要スペック
以上が公式サイトで発表されているスペックを整理したもの。この数値をみると最高速が遅く感じますが、今回の試乗ステージとなった自動車教習所(ラヴィドライビングスクール蒲田)の中で乗ってみてもメーター読みで55km/hを超える速度は出すことができましたし、その段階での余裕を考えると体感60km/hを超える走りは可能という印象。
原付二種相当の電動バイクということで、いわゆる法定速度がの上限は60km/h。合法の範囲で気持ちよく走れるパフォーマンスを有しているということもできましょうか。
エンジン車で最高速が60km/hというと、その速度までじわじわと高まっていくイメージとなりますが、モーター駆動の場合はスッと最高速まで到達するので、エンジン車の原付二種と比べて速度が上がらないというストレスは感じないであろうという印象も受けたのでした。ただし、圧倒的な加速力ということでもなく、加速感としては原付二種というカテゴリーに期待する範囲に収まっているという印象でもありました。


ユニークなのは駆動モーターがスイングアームの根本付近にマウントされていることで、リアタイヤへはベルトによって駆動力を伝達する方式。この構造をみたときにはアームの動きが悪いのでは? という心配もありましたが、実際に乗ってみると違和感はなし。むしろアーム剛性が高いくらいの好印象でありました。
ただし、バッテリーの搭載位置がエンジンバイクでいうところの燃料タンクとエンジンにあたるエリアということもあって、重心は高めの感じとなっていたのは、電動バイクは低重心と想像する向きには期待はずれかもしれません。そのぶん、重心の高さを利用して向きをかえやすい印象がアリ。
ポジション的にはステップが低めで、12インチタイヤのバイクとしては自然なフォームで乗れるというのはメリットでしょう。もっとも、重心の高さを活かしてヒラヒラと向きを変えたいのであれば、もう少しステップ位置を高くしたほうが乗りやすいかもしれませんが、さて?
なお、MOTRON VIZIONのメーカー希望小売予定価格は消費税込み44万円。2022年の夏から秋にかけてのタイミングで市販開始となるスケジュールで動いているということでありました。
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精進します。


モーターの定格出力は1000Wということで、MOTRON VIZIONは、原付二種相当の電動バイクとなります。そのスタイリングからホンダ・グロムやカワサキZ125PROとの比較が気になるかもしれません。個人的にZ125PROに乗っていることもあり、興味津々の試乗と相成ったのでした。
駆動系は変速機構のない、シングルトランスミッション仕様。モーター駆動は右手のアクセルで調節、フロントブレーキは右レバー、リアブレーキは左レバーで操作するというスクーター的な運転操作が基本となります。

●MOTRON VIZION主要スペック
全長:1760 mm
全幅:810 mm
全高:1000 mm
車両重量:100 kg
車両重量:100 kg
定格電流:72 V
定格容量:26 Ah
容量:1872 Wh
最大出力:3,7 kW @ 1800 min
最大トルク:19,7 Nm @ 1800 min
最高速度:45 km/h
走行可能距離:65 km
電力消費量:35 Wh/km
フロントタイヤ:110/70-12
リアタイヤ:120/70-12
以上が公式サイトで発表されているスペックを整理したもの。この数値をみると最高速が遅く感じますが、今回の試乗ステージとなった自動車教習所(ラヴィドライビングスクール蒲田)の中で乗ってみてもメーター読みで55km/hを超える速度は出すことができましたし、その段階での余裕を考えると体感60km/hを超える走りは可能という印象。
原付二種相当の電動バイクということで、いわゆる法定速度がの上限は60km/h。合法の範囲で気持ちよく走れるパフォーマンスを有しているということもできましょうか。
エンジン車で最高速が60km/hというと、その速度までじわじわと高まっていくイメージとなりますが、モーター駆動の場合はスッと最高速まで到達するので、エンジン車の原付二種と比べて速度が上がらないというストレスは感じないであろうという印象も受けたのでした。ただし、圧倒的な加速力ということでもなく、加速感としては原付二種というカテゴリーに期待する範囲に収まっているという印象でもありました。


ユニークなのは駆動モーターがスイングアームの根本付近にマウントされていることで、リアタイヤへはベルトによって駆動力を伝達する方式。この構造をみたときにはアームの動きが悪いのでは? という心配もありましたが、実際に乗ってみると違和感はなし。むしろアーム剛性が高いくらいの好印象でありました。
ただし、バッテリーの搭載位置がエンジンバイクでいうところの燃料タンクとエンジンにあたるエリアということもあって、重心は高めの感じとなっていたのは、電動バイクは低重心と想像する向きには期待はずれかもしれません。そのぶん、重心の高さを利用して向きをかえやすい印象がアリ。
ポジション的にはステップが低めで、12インチタイヤのバイクとしては自然なフォームで乗れるというのはメリットでしょう。もっとも、重心の高さを活かしてヒラヒラと向きを変えたいのであれば、もう少しステップ位置を高くしたほうが乗りやすいかもしれませんが、さて?
なお、MOTRON VIZIONのメーカー希望小売予定価格は消費税込み44万円。2022年の夏から秋にかけてのタイミングで市販開始となるスケジュールで動いているということでありました。
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精進します。


