バッテリー固定式電動スクーター「E01」で実証実験。バッテリー交換型電動スクーターへつながるか?

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世界的なカーボンニュートラルの波により、二輪も電動化は避けられない状況となっておりますが、ヤマハ発動機が原付二種クラスの電動スクーターの実証実験を開始という発表あり。スクーターとっても、バッテリーを足元に積んでいる関係で、”またがる”ような姿勢で乗ることになりそうな車体となっているのが特徴でしょうか。

ヤマハ発動機株式会社は、車両固定式バッテリー搭載の出力8.1kWクラス電動スクーター「E01(イーゼロワン)」を日本、欧州、台湾、インドネシア、タイ、マレーシア向けに実証実験用モデルとして7月から順次導入します。

「E01」は、原付二種クラスのスクーターとしての実用性と都市間の移動に適した走行性能を備える電動スクーターです。また、EVインフラやシェアリングビジネスなどの構築にあたって、顧客ニーズの把握やその他周辺ビジネスの可能性探求、新たな市場開拓などの実証実験用として、事業所、自治体、官公庁などに向けて導入するモデルです。なお、本製品の製造は、本社の組立工場で行います。





原付二種相当ということで駆動モーターの定格出力は1000W以下とはなっていますが、空冷モーターの最高出力は8.1kW(約11馬力)で、最大トルクは30Nm。将来的には、バッテリー交換タイプを採用するというロードマップを描くヤマハですが、今回の実証実験車両はバッテリー固定型で、そのスペックは電圧87.6V、容量 56.3Ah、総電力量4.9kWhとなっております。

今回の実証実験におけるデータが、どのようにバッテリー交換タイプの車両に活かされるのかはわかりませんが、バッテリー交換タイプであっても電費に優れる車体であることが求められるのは当然ですし、各メーカーが共通バッテリーを使う世の中になれば、メーカーや車体による電費差というのはダイレクトに商品性につながるわけで、そのあたりの知見を得るための実証実験という感じでありましょうか。


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車両重量は158kg。同クラスの水冷エンジン搭載スクーターである「NMAX」の重量が131kgなので、電動化のわりには重量増は抑えられている印象。ちなみに、NMAXの積む水冷125ccエンジンのスペックは9.0kW、11Nmとなっていますから、E01の最高出力は同程度で、最大トルクは3倍近いというわけ。こうした違いが電動スクーターのどんな走りにつながっているのか興味津々なのでありました。

なお、E01についてはあくまで実証実験ということで、一般向けには3か月限定リース・100台限定での提供となる模様。リース料は月々2万円ということなので、電動スクーターの世界を経験するコストとしては、なかなかにリーズナブルと感じるわけですが、さて?





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精進します。
  




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