量産仕様が生産される2年前には実物大のモックアップが存在していた! 通常のスケジュール感というのは年単位なのです

IMG_2292 

先日来、拙ブログでもエントリをあげているように、スバル・ソルテラというまったく新しい電気自動車が間もなく登場といったムードになっています。小生が試乗したのはプロトタイプでしたが、だからといって「量産仕様とは●●が異なります」といったエクスキューズもなく、まったく市販状態・量産仕様と同等なのだなあと感じる仕上がりでもありました。







Day3_Wave3_034  
そんなスバルとトヨタが共同開発する電気自動車のスタイリングが発表されたのは、2020年1月。2年以上も前のことであります。その際に公開された実物大のモックアップこそ冒頭に貼った画像であります。

ここからわかるのはクルマの開発というのは、そういうスケジュール感で進んでいるということ。2年前に1/1サイズのモックアップができているということは、それ以前に初期スケッチがあり、いくつものパターンが検討されているはずです。いわゆる初期のアイデアスケッチが描かれたのは、この発表より年単位で前になると予想できるわけです。もっといえば、トヨタとの共同開発が決まる前の段階から様々なケースを想定したデザインスタディは行なわれているはずで、表に出てこないスタイリング案は数え切れないほどあるはず。



よく自動車ファンは、登場年次の1~2年の違いをもって「デザインをパクった」などと言いますし、著名デザインスタジオのコンセプトとの類似性から「隠されているけれど誰々がデザインしたにちがいない」などと言いますが、そうした話の根拠とスタイリング選定における”常識的なスケジュール感”を考えると、非現実的な指摘といえるケースもよくあるものです、ハイ。それでも似てしまうというのは、いわゆる市場調査の方向に引っ張られた、すなわちユーザーニーズが最終的なスタイリングを作り上げているからなのかもしれませんが、さて?






-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング