30周年記念カラーモデルを期間限定販売だけじゃない。メカニズムの進化も見逃せない

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我が愛機であり、ホンダモーターサイクルにおけるスポーツカテゴリーのフラッグシップであるCBR1000RR-R FIREBLADEが仕様変更を発表。ファンの注目は30周年記念カラーの設定に集まっているかもしれませんが、メカニズムでもしっかり進化している模様。

そんな進化ポイントは、表向きは以下のような内容になっています。
  • 中速域の加速性能向上を図るため、吸気ポートおよびエキゾーストパイプ集合部の形状とドリブンスプロケット丁数を変更(前モデルの40丁から43丁に変更)
  • スロットル操作時の応答性に寄与させるため、エアクリーナーボックス形状やスロットルバイワイヤのリターンスプリング荷重を変更
  • 制御介入時のスロットルの操作性に寄与させるため、「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」の制御プログラムを変更
  • クイックシフターの制御は、変速操作時の燃料噴射停止時間を短縮させエンジン回転数の変動を抑えることで、変速後のトルク回復をよりスムーズにし変速ショックの低減に寄与
マイナーチェンジといっても過言ではない進化を遂げているのにお気づきでしょうか。

 
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具体的な進化ポイントを確認すべく新旧CBR1000RR-Rの諸元変更点を比較してみましょう。

従来モデル新型2022MY
型式2BL-SC828BL-SC82
全長2100mm
全幅745mm
全高1140mm
軸距1455mm1460mm
最低地上高115mm
シート高830mm
車両重量201kg
最小回転半径3.8m
エンジン型式SC82E
総排気量999cc
圧縮比13.2:113.4:1
最高出力160kW/14500rpm
最大トルク113Nm/12500rpm
燃料消費率16.0km/L15.0km/L
減速比1.630/2.5001.630/2.687
トレール量102mm
タイヤ(前)120/70ZR17
タイヤ(後)200/55ZR17

減速比が異なっているのと軸距の5mmの違いは、ドリブンスプロケットの変更に伴うものなのだと想像できますが、それ以外の変更点(排ガス記号、燃費性能、圧縮比)といった重要な部分がホンダの発表ではスルーされているのは、意図的なものなのでしょうか。いずれもオーナーとしては気になるポイントであります。

とくに排ガス記号が8BLになったということは最新の平成32年規制をクリアしたという意味です。つまりマフラー周りの対応が想像できるわけで、圧縮比を上げているのは排気の抜けが悪くなったのをカバーするためでは? と想像できるわですが、さて?

なお、個人的にはドリブンスプロケットの変更を改良前のモデルに施しても問題ないかどうかが気になるところ。ABSやトラコン、クイックシフターに悪影響を及ぼさないのであればローギアード化は是非とも真似したいアップデートの内容でありますので。もちろんローギアードによって燃費性能が変わわった部分もあるでしょうから、メーカーとして認められるカスタマイズではないかもしれませんが……。

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それはともかく22年モデルでもHRCロゴが旧ロゴのままに見えるのは実際の発売時には変更されそうな気もしますが、どうなんでしょうか。

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精進します。
  




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