イタリアのスクーターブランド「Lambretta」は日本でも手に入る。スチールモノコックの重厚な走り味はジャパンのスクーターにはない独自性かも!

イタリア生まれのスクーター・ブランド「Lambretta(ランブレッタ)」といえば、1960年代にはカルチャーのひとつとして流行したこともあって、一部の人には同じイタリア生まれのブランド「ベスパ」より印象深いかもしれません。

そして一時は途絶えていた、ランブレッタ・ブランドですがじつは復活しており、日本でも入手可能(モータリスト合同会社が輸入販売元)なのでありました。そんなランブレッタの125ccモデルにちょい乗り試乗する機会あり。クローズドの会場だったこともあり、アクセル全開でポテンシャルを味わうことができたのです。


■ランブレッタV125 主要スペック
全長:1890mm
全幅:695mm
全高:1115mm
ホイールベース:1340mm
車両重量:134kg 
エンジン形式:空冷4ストローク単気筒
総排気量:125cc
最高出力:8.4kW/8500rpm
最大トルク:10.3Nm/6500rpm
変速装置:CVT
燃料タンク容量:6.0L 
タイヤサイズ:F110/70-12/R120/70-12
メーカー希望小売価格(税込):44万円

そんなランブレッタV125に試乗した結論は「オシャレな外観通りの走り味」といったところ。

エンジンは空冷4ストローク単気筒で、最高出力8.4kW、最大トルク10.3Nmとなっておりますが、実際の走りはスペックから期待するほどではなく、自分が普段乗っている空冷2ストロークのスズキ・アドレスV100と比べると加速は穏やかという印象。水冷4ストロークのホンダPCXあたりと比べても加速感は物足りないというのが正直な感想でしょうか。

そうした印象の理由は、ランブレッタが伝統的なスチールモノコックボディを採用していることで、剛性感があるために走り味全体がマイルドに感じるという部分もあるでしょうし、国産スクーターと比べるとスロットルのストローク量が多いために開け幅と加速感に違和感があるのかもしれません。

では、スロットルを全開すれば速いのかといえばそんなことはなく、やはりゼロ発進は苦手な変速比になっている印象。そのぶん、高速域ではじわじわと伸びそうな感触もあって、長い直線があればカタログスペックの最高速(99km/h)に届きそうな印象もあるのでした。もっとも日本では原付二種バイクで出せる最高速は、非常に限られた場所で80km/h、たいていは60km/hなのでじわじわ速度が上がっていくセッティングを味わうステージはないかもしれませんけれど……。

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それにしても、レトロちっくな外観に対してメーターは半デジタルとなっていますし、エンジンはインジェクションでまったくクセがなく日常的に乗ることのストレスは皆無といった感じ。44万円という価格を知ると、躊躇してしまうかもしれません。しかし、この世界観を味わいたいというのならオンリーワンな原付二種スクーターかもしれませんが、さて?



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精進します。
  




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