評価者としては失格かもしれませんが、作動がわからないことを評価すべき電子デバイスだと思う



2021年12月のマイナーチェンジで採用された「KPC」こと、KINEMATIC POSTURE CONTROL(キネマティック・ポスチャー・コントロール)の効果を首都高のジャンクションにて確認してみたという動画がこちら。

KPCを簡単に説明すると、0.3G以上での旋回時にイン側の後輪ブレーキをわずかに作動させることで、サスペンションのアンチリフト効果を利用して車体の浮き上がりを抑えるという機能。

少し専門的にいうと摩擦円の大きさを変えるほどのベクタリング効果を発生させるわけではないので、Z軸まわりの力、いわゆるヨーを生んで曲がりやすくするわけではなく、あくまでもインリフトを抑えて気持ちのいい車体姿勢を実現するというのが、このKPCの狙いといったところでしょうか。



結論からいえば、KPCがどれほど寄与しているかはわかりませんでした。そして、動画のシーンでKPCが作動しているかどうかも確認できていません(インジゲーターなどがないため)。

ですが、ロードスターに期待する気持ちのいいコーナリング性能はしっかり感じることができました。それは1.5Lエンジンのソフトトップ、2.0Lエンジンのリトラクタブルハードトップともに共通していたので、KPCを採用した最新世代のロードスターに共通するハンドリングと捉えていいのでは?

とくに動画の前半で試乗したRSグレードには、ビルシュタインのサスペンションが採用されています。195/50R16サイズのタイヤに合わせてマイルドかつ、しっかりと腰の感じられる味つけなのも、そうした好印象につながっていたのかもしれません。

KPCのコンセプトは、いかにも電子デバイスが働いていることを感じさせるものではなく、ロードスター伝統の自然なハンドリング、いわゆる『人馬一体』感を高めることでしょうから、KPCの作動がわからないようになっている(自分レベルでは明確に感じることはできなかった)のは、むしろ正解だと感じた次第ですが、さて?




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精進します。

  




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